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不動産投資の基礎知識 2026.07.10 不動産価格の評価方法とは? 収益還元法・取引事例比較法・原価法の違いを解説 不動産価格を評価する方法には、収益還元法・取引事例比較法・原価法があります。それぞれ収益性・市場性・費用性という異なる観点から価格を算出するため、同じ不動産でも評価方法によって価格が異なる場合があります。 特に投資用不動産を購入する際は、収益性に見合った価格なのか、周辺相場と比べて妥当なのか、見込まれる融資額はどのくらいかなどを確認することが重要です。各算出方法の違いやそれぞれのメリット・注意点を理解しておくことで、物件価格を多角的に判断しやすくなります。 本記事では、収益還元法・取引事例比較法・原価法の仕組みを解説します。目的別に適した評価方法もご紹介するので、投資用不動産の購入価格や売却価格の妥当性を確認したい方はぜひ参考にしてください。 suggest2 収益還元法は、投資用不動産から得られる家賃収入や将来の売却想定価格などを基に、物件価格の妥当性を評価する方法 取引事例比較法は、近隣や類似エリアで実際に取引された不動産価格を基に、市場価格を評価する方法 原価法は、対象不動産を再調達した場合にかかる費用を基に、土地や建物の資産価値を評価する方法 不動産投資では、目的に応じて複数の評価方法を組み合わせ、価格の妥当性を確認する必要がある 不動産価格を評価する際に重要な「価格の三面性」 不動産価格を評価する際は、一つの観点だけではなく、収益性・市場性・費用性の3つの観点から検討することが重要です。これらは「価格の三面性」と呼ばれ、不動産の価値を多角的に捉えるための基本的な考え方といわれています。 価格の三面性と、それぞれに対応する主な評価方法は以下の通りです。 観点 概要 主な評価方法 収益性 その不動産を賃貸や事業に活用した場合、どのくらいの収益を生むかを基に価格を評価する考え方 収益還元法 市場性 周辺地域で類似する不動産がどの程度の価格で取引されているかを基に価格を評価する考え方 取引事例比較法 費用性 その不動産を取得・造成・建築するためにどの程度の費用がかかるかを基に価格を評価する考え方 原価法 不動産は立地や面積、形状、築年数、周辺環境などがそれぞれ異なり、全く同じものは存在しません。そのため一つの評価方法だけで価格を判断すると、実際の価値や市場での評価とズレが生じる可能性があります。 例えば昔から取引が多い住宅地域であれば、周辺の取引事例を参考にすることでおおよその価格を把握しやすいでしょう。一方山を切り開いて造成された新しい住宅団地のように、類似する取引事例が少ない場合は、取引事例比較法だけでは価格を算出しにくいケースもあります。このような場合は造成や建築にかかった費用、将来的に見込まれる収益など、別の観点も踏まえて評価する必要があります。 このように不動産価格を評価する際は、収益還元法・取引事例比較法・原価法によって算出した価格を同じ重みで見るのではなく、対象不動産の種類や用途、地域性、取引目的に応じて重み付けを行うのが一般的です。 収益性から不動産価格を評価する「収益還元法」 ここからは、価格の三面性に対応する主な評価方法を解説します。まずは、収益性から不動産価格を評価する「収益還元法」です。 収益還元法とは、投資用不動産が将来生み出すと期待される収益を基に、不動産価格を算出する方法です。不動産投資では、利回りなどを基に物件の収益性を確認します。ただし、年間の想定賃料を物件価格で割って算出する「表面利回り」だけでは、空室率や運営費用などを十分に反映できず、価格が収益力に見合っているか判断しにくい側面があります。その点収益還元法では、物件が将来生み出すと期待される収益を基に価格を算出するため、物件の稼ぐ力を価格に反映することが可能です。投資対象として無理のない価格かどうかも判断しやすくなるでしょう。 例えば老後の資産形成を目的に不動産投資を行う場合、周辺の取引事例だけを見ると魅力的な物件でも、十分な家賃収入が得られなければ、投資対象として適しているとはいえません。収益還元法で価格と家賃収入のバランスを確認できれば、賃料収入に対して割高な物件や、投資効率の低い物件を避けやすくなります。 直接還元法 収益還元法には、主に「直接還元法」と「DCF法」の2種類があります。それぞれ計算方法や向いている場面が異なるため、違いを理解しておきましょう。 直接還元法とは、投資用不動産が1年間に生み出す純収益を還元利回りで割り、不動産価格を算出する方法です。以下の計算式で算出します。 不動産価格 = 1年間の純収益 ÷ 還元利回り 純収益とは、家賃収入から管理費や修繕費、固定資産税、保険料などの諸経費を差し引いた金額です。正確な家賃収入を把握するには、不動産会社からレントロール(契約条件の一覧表)を提示してもらい、現在の賃料や入居状況、空室の有無などを確認しましょう。 また還元利回りとは、その物件に期待される投資利回りのことです。地域や築年数、物件の種類、空室リスクなどによって変わるため、類似物件の取引事例やキャップレートマップのような市場データを参考にして設定します。還元利回りの設定によって算出される価格は大きく変わるため、相場から大きく外れた数値を使わないことが重要です。 DCF法 DCF法とは、将来得られる純収益や売却価格を現在価値に割り戻して、不動産価格を算出する方法です。保有期間中の家賃収入、空室率、運営費用、将来の売却価格などを加味するため、直接還元法よりも実態に即した物件価格を算出できます。 計算式は以下の通りです。 不動産価格 = 保有期間中に得られる各年の純収益の現在価値の合計 + 売却想定価格の現在価値 ここで重要なのが「将来受け取るお金は、現在のお金と同じ価値ではない」という考え方です。例えば将来100万円を受け取れるとしても、物価上昇などが起これば今すぐ受け取る100万円とは価値が異なります。そのためDCF法では将来の収益をそのまま足し合わせるのではなく、割引率を使って現在価値に直してから計算します。 例えば各年100万円の純収益があり、割引率を5%、保有期間を5年とした場合、各年の純収益の現在価値は以下の通りです。 1年目:100万円 ÷ 1.05 = 約95.2万円 2年目:100万円 ÷ 1.05² = 約90.7万円 3年目:100万円 ÷ 1.05³ = 約86.4万円 4年目:100万円 ÷ 1.05⁴ = 約82.3万円 5年目:100万円 ÷ 1.05⁵ = 約78.4万円 空室率を加味する場合は、現在価値に割り戻す前に、各年の家賃収入に空室による減収を反映します。その上で諸経費を差し引き、年ごとの純収益を算出しましょう。 保有期間終了後の売却を想定する場合は、その売却想定価格も現在価値に割り戻して『復帰価格』を算出します。例えば、5年後の売却想定価格が2,000万円、割引率が5%の場合の計算式は、以下の通りです。 2,000万円 ÷ 1.05⁵ = 約1,567.1万円 最後に、各年の純収益の現在価値と売却想定価格の現在価値を合計します。 約95.2万円 + 約90.7万円 + 約86.4万円 + 約82.3万円 + 約78.4万円 + 約1,567.1万円 = 約2,000.1万円 このようにDCF法では、将来の収益や売却価格を現在価値に直して評価します。ただし、空室率や割引率、売却価格など多くの前提を置く必要があるため、計算は複雑になりやすいです。実際に活用する場合は、不動産会社に相談しながら試算するとよいでしょう。 収益還元法が向いている不動産 収益還元法は、利回りや将来の収益力を重視して評価したい不動産に向いています。具体的には賃貸マンションや一棟アパート、一棟マンション、オフィスビル、商業施設などが挙げられます。 大まかな収益性を手早く把握したい場合は直接還元法、長期保有を前提により精度の高い試算をしたい場合はDCF法での算出がおすすめです。購入前の検討段階では直接還元法で大まかな価格感を確認し、具体的に購入を検討する段階でDCF法による詳細なシミュレーションを行うといった使い分けもできます。 先述した通り、不動産投資をする上では、物件の収益性を確認することが欠かせません。融資額の算出では、土地や建物の価値を基にした積算価格が参考にされることもありますが、積算価格が高いからといって投資対象として優れているとは限りません。購入を検討する際は、収益還元法によって収益力に見合った価格かどうかも確認し、投資対象として適しているかを判断しましょう。 積算価格について詳しく知りたい方は、以下の記事も併せてご覧ください。 積算価格とは? 実勢価格との違いや計算方法、不動産投資で重要な理由を解説 収益還元法の注意点 収益還元法は、投資用不動産の収益性を確認する上で有効な方法ですが、前提条件によって評価額が大きく変わる点に注意が必要です。 例えば想定家賃を高く設定しすぎると、不動産価格が実態よりも高く算出される可能性があります。空室率や割引率、還元利回りなどが実態に即していない場合も、実際の収益性とのズレが生じやすくなるでしょう。 また収益還元法は家賃収入を基に価格を算出するため、想定家賃を引き上げれば評価額も高く見えやすくなります。一見魅力的な物件に見えても、いざ運用し始めたら想定家賃が周辺相場と比べて著しく高かったという事態に陥ってしまいかねません。入居者が付かなかったり、早い段階で家賃を下げなければならなかったりすると、購入前のシミュレーションの前提が大きく崩れてしまうでしょう。 収益還元法で試算する際は、前提条件に問題がないか周辺の物件状況などと比較しながら確認する必要があります。また評価額はあくまで一定の前提に基づく試算であるため、複数のシナリオで収支を確認し、無理のない投資判断につなげることが重要です。 市場性から不動産価格を評価する「取引事例比較法」 取引事例比較法とは、近隣地域や類似エリアで実際に取引された不動産の価格を基に、対象物件の価格を評価する方法です。収益還元法が不動産の収益力に着目するのに対し、取引事例比較法では、市場でどの程度の価格で売買されているかを重視します。 取引事例比較法は実際の売買事例を参考にするため、現在の市場価格に近い価格を把握しやすい点が特長です。土地や戸建て、区分マンションなど、周辺に類似物件の取引事例が多い際に使われることが多く、購入価格や売却価格の妥当性を確認する際にも役立ちます。 取引事例比較法の計算方法 取引事例比較法では、実際に取引された類似不動産の価格を基に、対象不動産の価格を算出します。主な流れは以下の通りです。 近隣・類似エリアの取引事例を収集する 取引事例に必要な補正を加える 対象不動産の条件を反映して価格を算出する まず、対象不動産と条件が近い取引事例を収集します。立地や面積、用途、築年数、駅からの距離などが近く、できるだけ直近に取引された事例を選ぶことが重要です。取引事例は不動産会社が利用する物件情報ネットワークシステムのレインズなどに記録されているため、価格を検討する際は不動産会社へ相談し、参考になる成約事例を確認してもらうとよいでしょう。 次に、収集した取引事例に補正を加えます。実際の取引価格は、売り急ぎや買い進み、市場の変動、地域差、物件ごとの個別条件などの影響を受けるため、そのまま対象不動産に当てはめることはできません。主な補正項目は以下の通りです。 補正項目 概要 事情補正 売り急ぎや買い進みなど、通常の取引とは異なる事情を取り除くための補正 時点修正 取引時点と価格を評価する時点の違いを調整する補正 地域要因の比較 取引事例と対象不動産がある地域の違いを反映する補正 ※駅からの距離、商店街が近くにあるなど 個別的要因の比較 不動産そのものの条件差を反映する補正 ※土地の形状、接道状況、角地かどうか、マンションの階数・方角・管理状態など 最後に、補正後の取引価格を基に、対象不動産の条件を反映して価格を算出します。ただし、どの事例を選ぶか、どの程度補正するかによって評価額が変わります。類似事例の選定や補正には専門的な判断が必要になるため、不動産価格を確認する際は、不動産会社や不動産鑑定士などの専門家に相談しながら進めるとよいでしょう。 取引事例比較法が向いている不動産 取引事例比較法は、周辺に類似した取引事例が多い不動産の評価に向いています。例えば区分マンションや住宅地、取引量の多いエリアの土地などは、比較対象となる事例を見つけやすいため、取引事例比較法を活用しやすいでしょう。 区分マンションの場合、同じマンション内や近隣エリアで成約事例があれば、階数や方角、専有面積、築年数などを比較しながら価格を検討できます。土地の場合も、同じ地域内に用途や面積、接道条件が近い事例があれば、売買価格の目安を把握しやすくなります。 また取引事例比較法は、不動産を売却する際の価格設定にも有効です。周辺の成約事例を確認することで、相場から大きく外れた価格を設定してしまうリスクを低減できるでしょう。 取引事例比較法の注意点 取引事例比較法は、実際の売買事例を参考にできる点がメリットですが、類似する取引事例が少ない場合は、精度の高い評価が難しくなります。特に取引量が少ないエリアや特殊な形状の土地、個性の強い建物などは、比較対象を見つけにくいことがあります。 また取引事例があっても、築年数や駅からの距離、面積、管理状態、接道状況などが異なれば、単純に比較することはできません。検討している不動産の個別性が強いほど、事例との違いが価格に影響しやすくなります。 戸建ての場合は、土地と建物を分けて検討する必要がある点にも注意が必要です。土地は立地や面積、形状、接道状況などの影響を受け、建物は築年数や構造、間取り、延床面積、管理状態などによって価値が変わります。そのため、土地は取引事例比較法で確認し、建物は原価法で確認するといったように、評価方法を使い分けながら物件を評価しましょう。 費用性から不動産価格を評価する「原価法」 原価法とは、対象となる不動産を再び取得・建築した場合にどの程度の費用がかかるかを基に、不動産価格を評価する方法です。建物を新築した場合の価格から、築年数や劣化状況に応じた価値の減少分を差し引いて価格を求めます。 物理的なコストを基に評価するため、算出根拠が比較的明確である点がメリットです。また周辺に類似する取引事例が少ない場合や、土地と建物の価値を分けて確認したい場合にも役立ちます。 不動産投資では、金融機関が融資額を判断する際に土地や建物の資産価値を参考にすることがあります。そのため原価法の考え方を理解しておくと、担保価値の目安を把握したり、将来の売却を含めた出口戦略を検討したりする際に役立つでしょう。 原価法の計算方法 原価法では対象不動産の再調達原価を求めた上で、築年数や劣化状況などに応じた減価修正を行い、価格を算出します。基本的な計算式は以下の通りです。 不動産価格 = 再調達原価 – 減価修正額 再調達原価とは、対象不動産と同等の建物や土地を、現在新たに取得・建築した場合にかかる費用のことです。再調達原価の算出方法には、大きく分けて「直接法」と「間接法」があります。 算出方法 概要 直接法 対象不動産の建材費や人件費、施工会社の利益、設計費、発注者が負担する付帯費用などを詳しく調査し、現在同じ建物を建てる場合にどの程度の費用がかかるかを積み上げて計算する方法 間接法 類似する不動産の建築費や取引事例、国税庁の「建物の標準的な建築価額表」などを参考にして再調達原価を求める方法 再調達原価を算出したら、次に減価修正を行います。減価修正とは、築年数の経過や劣化、機能の陳腐化、周辺環境の変化などによって生じる価値の減少を価格に反映することです。主な減価の種類は以下の通りです。 減価の種類 概要 具体例 物理的減価 建物の老朽化や破損など、物理的な劣化による価値の減少 ひび割れ、摩耗、破損、設備の劣化など 機能的減価 設計や設備、間取りなどが現在の需要や利用方法に合わなくなることによる価値の減少 旧式の設備、使いにくい間取り、時代に合わないデザインなど 経済的減価 周辺環境や市場環境の変化による価値の減少 周辺施設の撤退、人口減少、交通利便性の低下など ただし、全ての要因が必ず減価につながるわけではありません。例えば築年数が経過していても適切に修繕されている建物や、歴史的価値がブランド力になり、評価が高まる不動産もあります。減価修正は対象不動産の個別性を踏まえて行う必要があるため、専門家に相談しながら確認するのが望ましいでしょう。 原価法が向いている不動産 原価法は、建物や土地の物理的な価値を確認したい不動産の評価に向いています。具体的には新築物件や築年数が浅い物件、取引事例が少ない地域の不動産、工場や病院など特殊な用途の建物などが挙げられます。 新築や築浅の建物は、再調達原価と実際の価値との乖離が比較的小さいため、原価法で評価しやすいです。また周辺に類似する売買事例が少ない地域では、取引事例比較法だけでは価格を判断しにくいため、原価法を用いることで価格を把握しやすくなります。 工場や病院、学校、倉庫などの特殊な用途の建物も、一般的な住宅やマンションと比べて類似事例を見つけにくい傾向にあります。このような不動産では、建築にかかる費用や建物の状態を基に評価できる原価法が活用されることが多いです。 原価法の注意点 原価法は費用面を基に評価する方法のため、算出された価格が必ずしも実際に市場で売買される価格と一致するとは限りません。市場での人気や需要、周辺の取引水準などは、原価法だけでは十分に反映しにくいためです。 また建物の築年数や劣化状況によって評価額が大きく変わるため、再調達原価をどのように算出するか、どの範囲まで減価修正を行うかについて、専門的な判断が求められます。 さらに建物の再調達原価が高いからといって、不動産投資の対象として優れているとは限りません。入居需要が弱かったり、家賃収入が十分に見込めなかったりする場合は、投資対象として適さない可能性があります。原価法は資産価値や担保価値を確認する上で有効ですが、投資判断を行う際は、収益還元法による収益性や、取引事例比較法による市場性も併せて確認しましょう。 目的別に適した不動産価格の算出方法 不動産価格の評価方法は、収益還元法・取引事例比較法・原価法の3つに大きく分けられます。それぞれ見ている視点が異なるため、どの方法が常に優れているというわけではありません。不動産価格を判断する際は、各算出方法のメリットや注意点を把握し、一つの方法だけに頼るのではなく、目的に応じて複数の評価方法を組み合わせることが大切です。 ここでは具体的な目的別に、どの算出方法を活用するべきか適切な組み合わせをご紹介します。 購入する投資用不動産の評価を確認する場合 購入する投資用不動産の評価を確認する場合は、収益還元法と取引事例比較法を併用するのがおすすめです。 収益還元法を用いると、表面利回りだけでは分かりにくい空室率や運営費用、修繕費、管理費なども踏まえて、実質的な収益を把握できます。ただし、収益還元法だけでは周辺相場と比べて価格が適正かどうかを判断しにくいです。そのため、取引事例比較法で周辺の類似物件がどの程度の価格で取引されているかも確認しましょう。収益性と市場価格の両面から見ることで、購入価格の妥当性を判断しやすくなります。 売却価格や購入価格の妥当性を確認する場合 売却価格や購入価格が周辺相場と比べて妥当かを確認したい場合は、取引事例比較法が参考になります。近隣や類似エリアで実際に取引された物件の成約価格を基に評価するため、市場価格として高すぎないか、または安すぎないかを判断しやすい方法です。 例えば、同じマンション内や近隣エリアで類似した成約事例がある場合、階数や方角、専有面積、築年数などを比較することで、おおよその価格感を把握できます。土地の場合も、立地や面積、接道状況などが近い事例を参考にすれば、売買価格の目安をつかみやすくなるでしょう。 なお、投資用不動産を売却する場合は、収益還元法の視点も重要です。入居率を改善したり、相場に合わせて家賃を見直したりすることで、物件の収益力が高まり、収益還元法による評価額の向上につながる場合があります。 融資評価や担保価値を確認する場合 融資評価や担保価値を確認したい場合は、価格の根拠が分かりやすい原価法の考え方が参考になります。特にフルローンを希望する場合は、物件価格に対する担保価値が十分見込めるかどうかが重要です。場合によっては頭金を用意しなければならない可能性もあるため、気になる物件と出会ったら早めに試算しておきましょう。 ただし、評価方法は物件の種類や金融機関の方針によって異なる場合があります。例えば、区分マンションでは収益還元法を重視するケースがある一方、土地建物一体の戸建てや1棟物件では、積算価格が参考にされることもあります。融資を前提に物件を検討する場合は、どのような評価方法が用いられるのかを不動産会社や金融機関に確認しておきましょう。 不動産の評価方法を理解し、納得感のある投資判断につなげよう 不動産価格を評価する方法には、主に収益還元法・取引事例比較法・原価法があります。収益還元法は不動産が生み出す収益性、取引事例比較法は市場での取引水準、原価法は土地や建物の費用性を基に価格を評価する方法です。 それぞれ見ている視点が異なるため、同じ不動産でも算出される価格が異なる場合があります。そのため、不動産投資では一つの評価方法だけで判断するのではなく、目的に応じて複数の評価方法を組み合わせることが大切です。投資用不動産を購入する際は収益還元法で収益性を確認し、取引事例比較法で周辺相場とのバランスを把握しましょう。さらに、原価法や積算価格で土地・建物の資産価値も確認すれば、多面的な視点で投資判断しやすくなります。 ただし、取引事例比較法では、周辺の成約事例の収集や条件差の比較に手間がかかります。データの数が少なかったり、比較対象の選び方に偏りがあったりすると、価格判断の精度にも影響するため注意が必要です。 エスリード株式会社では、AIがレインズのデータを自動で収集し、レポート化できる仕組みを活用しています。膨大な取引事例を基に客観性と網羅性を担保しながら、周辺相場や類似物件との比較を行えるため、不動産価格の妥当性を確認しやすい点が強みです。 「取引事例を基に物件価格の妥当性を確認したい」「収益性や将来の売却も見据えて投資用不動産を検討したい」とお考えの方は、ぜひエスリードへご相談ください。 不動産投資の基礎知識 2026.07.10 【2026年4月】マンション賃料変動率・マンション価格変動率共に大阪が世界一! 大阪の家賃や物件価格が上昇している理由を徹底解説 不動産投資を検討する際、どのエリアを選ぶべきか悩む方も多いでしょう。近年、投資先として注目を集めているエリアの一つが「大阪」です。不動産サービス大手の日本不動産研究所が2026年4月に行った調査によると、大阪は世界の主要都市の中で、賃料水準と物件価格水準の上昇率で、いずれも世界一となりました。なぜ大阪は、賃料や物件価格の水準がここまで伸びているのでしょうか。 本記事では同調査の概要をはじめ、大阪の家賃や物件価格が上昇している理由を解説します。大阪で不動産投資を検討している方は、エリア選びの参考にしてみてください。 ※本記事の内容は、2026年6月時点の情報です suggest2 日本不動産研究所の調査によると、大阪はマンション賃料指数の対前回変動率で3.1%上昇、マンション価格指数の対前回変動率で3.3%上昇した 大阪の家賃や物件価格が上昇している背景には、再開発による街の魅力向上、交通網の整備、建設コストの増加などがある 大阪で不動産投資を検討する際は、再開発情報やエリアごとの賃貸需要を踏まえて、投資目的に合った物件を選ぶのが重要 大阪のマンション賃料指数は半年で3.1%上昇 一般財団法人日本不動産研究所が公表した「第26回 国際不動産価格賃料指数(2026年4月現在)」によると、2025年10月から2026年4月までの半年間で、マンション賃料指数の対前回変動率が最も高かった都市は大阪でした。 マンション賃料指数とは、各都市におけるマンション賃料の水準を数値化したものです。 大阪のマンション賃料指数は、前回調査から3.1%上昇しており、ニューヨークや東京、ロンドン、香港といった世界の主要都市を上回る結果となりました(※1)。 都市別のマンション賃料指数の対前回変動率は、以下の通りです。 都市 マンション賃料指数の対前回変動率 大阪 3.1% ムンバイ 2.8% シドニー 2.8% ニューヨーク 2.4% 東京 1.4% ロンドン 1.2% 香港 1.0% 日本不動産研究所は大阪の結果について、都心部の高層マンションに対する富裕層の需要が根強いことに加え、駅近のファミリー向けマンションへの実需も堅調であると分析しています。また競争力の高い物件を中心に、賃料上昇の傾向が見られることも、マンション賃料指数が高まった要因であると述べています。 一方、家賃の金額そのものを見ると、立地や物件の条件によって差はあるものの、東京23区のワンルームの家賃水準(2026年5月調査)は大阪市の約1.3倍となっており、依然として大きな開きがあります。しかし、世界の主要都市を上回るペースで家賃水準が上昇している現在、東京都の差は着実に縮まっています。 このマンション賃料指数の上昇率は、大阪が日本の第二の中枢都市として国内外から改めて注目を集めている表れともいえるでしょう。東京と比較してまだ割安感が残っているということは、裏を返せば、投資先としての伸びしろが大きいということです。家賃上昇による収益性の向上や資産価値の成長も期待できるため、大阪は今後さらに国内外から注目される都市として存在感を強めていくでしょう。(※2)。 ※1参考:一般財団法人日本不動産研究所.「第26回 国際不動産価格賃料指数(2026年4月現在)」.(参照:2026-06-12). ※2参考:全国賃貸管理ビジネス協会.「全国家賃動向」.(参照:2026-06-13). 大阪のマンション価格指数も半年で3.3%上昇 大阪は、マンション賃料指数だけではなくマンション価格指数も上昇傾向にあります。 同調査によると、マンション価格指数の対前回変動率が最も高かった都市も大阪でした。マンション価格指数とは、各都市におけるマンション価格の水準を数値化したものです。 大阪のマンション価格指数は、前回調査から3.3%上昇しました。次いでニューヨークが2.9%、ムンバイが2.7%となっており、ここでも有名都市をしのぐ上昇率を見せています(※)。 都市別のマンション価格指数の対前回変動率は、以下の通りです。 都市 マンション価格指数の対前回変動率 大阪 3.3% ニューヨーク 2.9% ムンバイ 2.7% シドニー 2.3% 香港 1.9% 東京 1.6% 一方、同調査によると、東京の物件価格を100とした場合、大阪は7割程度と、賃料水準同様、まだ割安に物件を取得できる状況です。年間予定賃料を物件価格で割って算出する「表面利回り」も東京より高く出やすく、将来性のみならず、投資効率の面でも大阪の方が優位な状況といえるでしょう。 また大阪では、高額物件への注目度も高まっています。例えばうめきた2期地区に建設されるタワーマンション「グラングリーン大阪 THE SOUTH RESIDENCE」は、最上階の物件が一部屋当たり40億円で完売したことが話題になりました。こうした超高額マンションの需要もあるため、大阪の不動産価格は今後も上昇傾向を維持すると考えられます。 ※参考:一般財団法人日本不動産研究所.「第26回 国際不動産価格賃料指数(2026年4月現在)」.(参照:2026-06-12). 大阪の家賃や物件価格が上昇している理由 大阪のマンション賃料指数やマンション価格指数が上昇している背景には、都市開発による街の魅力向上や交通網の整備、建設コストの増加などがあると考えられます。 特に大阪市内では、梅田・なんば・淀屋橋といった都心部に加え、夢洲や咲洲などのベイエリア、大阪城東部エリアでも複数の再開発プロジェクトが進んでいます。こうした動きによって利便性や集客力が高まると、居住地や投資先としての注目度が上がり、賃貸需要や物件価格が高まる可能性があるのです。 ここでは、大阪の家賃や物件価格が上昇している理由として考えられる、以下3つの主な要因をご紹介します。 開発による魅力向上 交通網の整備による利便性の向上 建設コストの増加 開発による魅力向上 大阪市内では、大規模な再開発プロジェクトが複数進行しています。商業施設やオフィス、都市公園、交通結節点などの整備が進むことで、街の魅力や利便性が高まり、周辺エリアの賃貸需要の増加が期待できるでしょう。 また再開発によって人の流れが変わると、これまで注目されてこなかったエリアにも住宅需要や投資需要が波及することがあります。大阪の家賃や物件価格の上昇を考える上では、こうした都市開発の動きも判断材料になるでしょう。 ここでは、大阪のキタ・ミナミ・ニシ・ヒガシエリアにおける代表的な再開発をご紹介します。 【キタ】うめきたプロジェクト 【キタ】芝田1丁目計画・梅田一丁目一番地計画 【ミナミ】ミナミエリアの再開発プロジェクト「グレーターなんば」 【ミナミ】淀屋橋ステーションワンの建設 【ニシ】日本初となる統合型リゾート(IR)の開発 【ニシ】咲洲コスモスクエア地区の開発 【ヒガシ】森之宮エリアの開発 【ヒガシ】大阪ビジネスパークエリアの再開発 【ヒガシ】京橋駅周辺の再開発 【キタ】うめきたプロジェクト 大阪・梅田エリアでは、うめきた地区の大規模再開発プロジェクトが進んでいます。うめきた地区とは、大阪市北区にあるJR大阪駅北側の梅田貨物駅跡地を中心としたエリアです。JR大阪駅や阪急大阪梅田駅、Osaka Metro梅田駅などが集まる西日本最大級のターミナルエリアに位置しており、もともと高い交通利便性を備えています。 うめきたプロジェクトの先行開発区域では、2013年に「グランフロント大阪」がまちびらきし、オフィスや商業施設、ホテル、ナレッジキャピタル(知的創造・交流施設)などが集まる梅田の新たな顔として定着しています。 2期区域では「みどり」と「イノベーション」の融合拠点を目指したまちづくり「グラングリーン大阪」の開発が進行中です。2024年9月には先行まちびらきを迎え、うめきた公園も一般開放されました。うめきた公園は、JR大阪駅直結の都市公園を中心とする複合都市開発の一部であり、大規模ターミナル駅直結の都市公園としては世界最大級の規模とされています。 またうめきた地区では都市基盤整備事業も進められています。周辺道路の整備や歩行者動線が改善すれば、交通の円滑化や回遊性向上が期待できるでしょう。こうした再開発によって大阪キタエリアのブランドイメージや利便性が高まれば、周辺の不動産価値にもプラスに働く可能性があります。 【キタ】芝田1丁目計画・梅田一丁目一番地計画 阪急大阪梅田駅周辺でも再開発が進められています。阪急阪神ホールディングスグループは、大阪梅田を世界の人々が訪れたく、働きたくなる「国際交流拠点」へと高める都市構想として「梅田ビジョン」を掲げています。 その一環として進められているのが、阪急大阪梅田駅周辺の再開発プロジェクト「芝田1丁目計画」です。阪急電鉄は、梅田ビジョンに基づく「大阪梅田駅の将来のありたい姿」を策定し、2026年1月から阪急大阪梅田駅のリニューアル工事を開始しています。 また梅田エリアでは、阪神百貨店が入る大阪神ビルディングや新阪急ビルの建て替えを柱とした再開発「梅田一丁目一番地計画」も進められています。 梅田はすでに大阪を代表するビジネス・商業エリアですが、再開発によってさらに利便性や集客力が高まれば、周辺エリアの居住ニーズにも影響を与えるでしょう。 【ミナミ】ミナミエリアの再開発プロジェクト「グレーターなんば」 ミナミエリアでは、南海電鉄を中心に「グレーターなんば」と呼ばれる再開発が進められています。グレーターなんばでは、複数のエリアで商業施設やホテルなどの整備が進んでおり、にぎわい創出の拠点や観光・宿泊拠点として注目されています。 近年は特にホテル開発が活発で、2022年に星野リゾートの「OMO7大阪」が開業しました。また2023年に誕生した「なんばパークス サウス」にはタイの高級ホテル「センタラグランドホテル大阪」や「ホテル京阪 なんばグランデ」がオープンしています。さらに難波千日前エリアでは「難波千日前地点再開発プロジェクト」の一環で「ハイアット セントリック なんば 大阪」が関西初上陸し、2031年3月の開業が予定されています。 なんばエリアは関西国際空港へのアクセスが良く、インバウンド需要の受け皿にもなりやすいです。ホテルや商業施設の整備が進むことで、観光客やビジネス利用者の流入がますます増えれば、周辺エリアの地価や賃貸需要にも好影響となることが期待されています。 【ミナミ】淀屋橋ステーションワンの建設 淀屋橋エリアでは、超高層複合ビル「淀屋橋ステーションワン」が2025年に竣工しました。淀屋橋ステーションワンは、御堂筋と土佐堀通が交差する淀屋橋交差点の南東角に位置し、中央日本土地建物が所有していた「日土地淀屋橋ビル」と、京阪ホールディングスが所有していた「京阪御堂筋ビル」を一体的に再開発したプロジェクトです。 建物は地上31階建てで、淀屋橋エリア最高となる高さ約150mの外観を持つ複合ビルです。オフィス、商業施設、レストラン、展望施設などで構成され、淀屋橋駅直結の利便性も備えています。 また御堂筋を挟んだ西側では「淀屋橋ゲートタワー」の再開発も進められており、淀屋橋交差点周辺では東西の再開発によって新たなランドマーク形成が進んでいます。 淀屋橋は、梅田・本町・中之島へのアクセスに優れたビジネスエリアです。オフィス機能や商業機能が強化されることで、周辺で働く人の居住ニーズや、利便性を重視する賃貸需要が高まっていくでしょう。 【ニシ】日本初となる統合型リゾート(IR)の開発 大阪ベイエリアでは、夢洲で統合型リゾート(IR)の開発が予定されています。大阪IRはカジノだけではなく、国際会議場や展示施設、ホテル、劇場、商業施設などを備える複合施設です。年間来訪者は約2,000万人、年間売上は約5,200億円が見込まれています(※)。また大阪IRの運営による地域経済への効果として、近畿圏での経済波及効果は年間約1兆1,400億円、雇用創出効果は年間約9.3万人と推計されています。 大阪IRが開業すれば、観光・ビジネス双方の需要が高まり、夢洲や咲洲、弁天町、九条、本町など、アクセスの良いエリアへの注目度が高まるかもしれません。来訪者や従業員の増加に伴い、宿泊・商業・住宅需要が周辺エリアに波及することも考えられるでしょう。 ※参考:大阪府・大阪市.「統合型リゾート大阪IR」.(参照:2026-06-12). 大阪IRによる経済効果や開業メリットなどについては、以下の記事も併せてご覧ください。 大阪に開業予定の統合型リゾート(IR)の経済効果はどのくらい? 他国のIRと徹底比較 【ニシ】咲洲コスモスクエア地区の開発 夢洲の隣に位置する人工島・咲洲では、コスモスクエア地区の開発も進められています。咲洲は交易拠点として位置付けられており、大阪港の中核をなすコンテナターミナルやフェリーターミナルが集まるエリアです。また国内最大級の国際展示場「インテックス大阪」や「アジア太平洋トレードセンター」もあり、国際交流やビジネスエリアとしての側面もあります。 咲洲では、2018年から「咲洲コスモスクエア地区複合一体開発」が行われており、高層マンションやホテル、飲食店、スポーツ施設などが立ち並ぶ予定です。約600戸もの分譲マンションも計画されていることから、夢洲でのIR開発などをきっかけにベイエリア全体の交通利便性や知名度が高まれば、居住エリアとしての存在感も高まっていくでしょう(※)。 ※参考:大阪維新の会.「咲洲コスモスクエア地区複合一体開発事業完了」.(参照:2026-06-22). 【ヒガシ】森之宮エリアの開発 大阪城東部エリアでは、森之宮周辺の開発も進んでいます。森之宮エリアは、大阪城公園に近く、JR大阪環状線やOsaka Metro中央線、長堀鶴見緑地線を利用できる交通利便性の高いエリアです。 大阪府と大阪市が策定した「大阪城公園周辺地域まちづくり方針」の第1期開発では、大阪公立大学森之宮キャンパスの整備が進められ、2025年に開校しました。これに続く「1.5期開発事業」では、Osaka Metro用地に新駅や駅ビルの設置、大阪城公園駅と森之宮エリアを結ぶ歩行者デッキの整備などが予定されています。新駅ではオンデマンドバスやパーソナルモビリティの導入に加え、次世代交通を見据えた「空飛ぶクルマ」の離発着場の設置も計画に入っています。 森之宮エリアの開発が進めば、教育・商業・交流機能が強化され、学生や教職員、ビジネスパーソン、観光客など多様な人の交流やにぎわいが生まれるでしょう。ヒガシエリア全体の魅力向上とともに、居住地としてのニーズ向上も期待できます。 【ヒガシ】大阪ビジネスパークエリアの再開発 大阪ビジネスパーク(OBP)エリアは、大阪城公園や京橋駅に近い複合業務地区です。オフィスを中心に商業施設やホテル、ホールなどが緑豊かな空間の中に集まっており、ビジネスと観光の両面で利便性の高いエリアといえます。 先述した「大阪城公園周辺地域まちづくり方針」では、京橋駅から大阪ビジネスパーク、大阪城公園にかけての道路環境整備の推進や、寝屋川・第二寝屋川の公園空間の景観整備、安全性向上、ゆとりある歩行者空間の確保などが示されています。 OBPエリアで歩行者ネットワークや滞在空間の整備が進めば、大阪城公園や京橋駅周辺との回遊性が高まり、ビジネスだけではなく観光や居住としてのニーズも向上するかもしれません。 【ヒガシ】京橋駅周辺の再開発 京橋駅周辺は、JR・京阪電鉄・Osaka Metroが利用できる交通結節点であり「ヒガシの玄関口」とも呼ばれるエリアです。大阪駅や淀屋橋、天満橋、大阪城公園方面へのアクセスに優れており、ビジネス・観光・居住のいずれの面でも利便性が高いです。 京橋駅周辺では、JR片町線・東西線を地下化することで、鉄道や道路によって分断されていた交通接続環境の改善や歩行者ネットワークの再整備が計画されています。 また京橋駅周辺では、国際水準のスマートオフィスの整備などが進められており、スタートアップやベンチャー企業の集積を促す拠点形成が計画されています。企業誘致が進めば、京橋駅周辺は単なる乗り換え拠点ではなく、ビジネスや居住機能を備えたエリアとしての存在感を高めていくでしょう。 交通網の整備による利便性の向上 大阪では、大阪・関西万博やIR開発、都心部の再開発をきっかけに、交通網の整備も進んでいます。交通利便性が高まると、通勤・通学や観光、ビジネスでの移動がしやすくなり、沿線エリアの居住ニーズや賃貸需要の高まりにつながるでしょう。 主な交通網の整備としては、以下のようなものがあります。 路線・事業名 主な内容 開業・整備時期の目安 北大阪急行線延伸 千里中央駅から箕面萱野駅まで延伸し、箕面船場阪大前駅・箕面萱野駅を新設 新大阪・梅田・なんば方面へ乗り換えなしでアクセス可能 2024年3月開業 Osaka Metro中央線の夢洲延伸 コスモスクエア駅から夢洲駅まで延伸 大阪IRへのアクセスを担う路線 2025年1月開業 なにわ筋線 大阪駅とJR難波駅・南海新今宮駅方面を結ぶ新線 2031年春開業予定 新大阪連絡線 新大阪駅~十三駅~大阪駅を結び、新幹線駅と市内、関西国際空港方面へのアクセス向上が期待される 開業時期は未定 リニア中央新幹線 東京・名古屋・大阪を結ぶ国家的プロジェクト、大阪までの早期全線開業を目指す動きがある 大阪延伸時期は今後の進捗による 中でも注目を集めているのが、なにわ筋線です。なにわ筋線は大阪駅とJR難波駅、南海本線の新今宮駅を結ぶ新たな鉄道路線です。なにわ筋線によって鉄道ネットワークの強化や関西国際空港・新大阪駅へのアクセス改善が見込まれており、働く場所・住む場所・訪れる場所としての大阪の魅力がさらに増していくでしょう。 建設コストの増加 大阪の物件価格や家賃が上昇している背景には、建設コストの増加もあります。近年は、円安による輸入コストの増加や物価上昇などにより、建築資材の価格が上昇しています。資材費や人件費が高くなると、マンションを建設するための費用も増えるため、物件価格が上昇する要因になるでしょう。 またインバウンド需要が高い大阪市内の中心部では、ホテル需要が高まっていることも影響しています。同じ土地に建物を建てる場合、エリアによってはマンションよりもホテルの方が高い収益を見込めるケースがあります。そのため、土地の入札時にホテル開発を行う不動産デベロッパーが高い金額を提示し、土地の取得価格が上昇しやすくなるのです。 土地の価格が上がると、マンション開発を行う不動産デベロッパーも、用地を取得するために入札額を引き上げざるを得なくなります。その結果、土地取得費や建設費を含めた事業費が増え、マンションの販売価格が高くなるのです。 さらに物件価格が上がると、購入後のローン返済額や運用コストも大きくなります。投資家が一定の収益を確保するためには、家賃を高めに設定するケースも出てくるでしょう。 このように、建築資材の価格上昇やホテル需要の高まりによる土地取得競争は、大阪の物件価格や家賃が上昇する要因の一つと考えられます。もちろん、全てのエリアで同じように価格や家賃が上がるわけではありませんが、特にインバウンド需要が高い中心部では、今後も土地価格の動向を確認しておく必要があります。 大阪の不動産は今が狙い目! 大阪で不動産投資を始めるならエスリードにご相談ください! 不動産投資を始める際は物件選び以上に、どのエリアに投資するかが重要です。特に中長期的な運用を前提とする場合は、将来にわたって賃貸需要が見込めるか、家賃や物件価格の維持・上昇が期待できる要素があるかを見極める必要があります。 大阪は一般財団法人日本不動産研究所が公表した2026年4月の調査で、マンション賃料指数・マンション価格指数の対前回変動率がいずれも対象都市の中で最も高い結果となりました。東京やニューヨーク、ロンドン、香港といった世界の主要都市を上回る上昇率となっており、家賃や物件価格の上昇が期待できるエリアの一つといえるでしょう。 また不動産投資ではエリア選びだけではなく、不動産会社選びも重要です。大阪のエリア特性や賃貸需要、開発計画に詳しい不動産会社に相談することで、投資目的に合った物件を選びやすくなります。 エスリード株式会社は、大阪を中心に関西圏でマンションの開発・販売を行っている不動産デベロッパーです。大阪の不動産市場やエリア特性を踏まえた物件提案はもちろん、購入前の収支シミュレーションから運用中の管理、将来的な売却までグループ内で一貫してサポートできます。 大阪は家賃や物件価格の上昇、再開発、交通網の整備などを背景に、今後も不動産投資先として注目されるエリアです。大阪での不動産投資に興味がある方は、ぜひエスリードへご相談ください。 大阪で販売中のエスリードの物件 大阪で販売中のエスリードの投資用物件は以下の通りです。大阪で不動産投資をお考えの方は、ぜひチェックしてみてください。(※2026年6月22日時点の情報です) エスリード 新大阪アヴァン エスリード 難波ALLURE エスリード 大阪城EAST エスリード ザ・グラン大阪ノース エスリード ザ・カレント大阪 不動産投資の基礎知識 2026.07.10 不動産投資の成功率は? 失敗したかもしれないと思った時に確認すべきこと 不動産投資に興味がある方の中には「どのくらいの人が成功しているのか」「自分でも利益を出せるのか」と気になっている方もいるでしょう。また、すでに物件を運用している方の中には「このまま保有し続けてよいのか」「早めに売却すべきなのか」と悩んでいる方もいるかもしれません。 不動産投資の成功率を一律に示す明確なデータはなく、成功・失敗の判断基準は投資目的によって異なります。そのため一面的な数字だけを見て、すぐに失敗と決めつけるのは早計です。 本記事では、不動産投資の成功率に対する考え方や、運用中に「失敗したかもしれない」と感じた時に確認すべきことを解説します。売却前に検討したい対策や、不動産投資を成功させるためのポイントもご紹介するので、不動産投資に不安がある方はぜひ参考にしてください。 suggest2 投資目的が明確であれば、月々のキャッシュフローやローン残債、将来の売却価格などを踏まえて不動産投資の成否を判断しやすくなる 不動産投資に失敗したかもしれないと感じた場合は、売却前に当初シミュレーションとの乖離や、売却価格とローン残債の差を確認することが大切 不動産投資を成功させるには、需要が減少しにくいエリアの物件を選び、信頼できる不動産会社や管理会社に相談しながら、現実的なシミュレーションを行う必要がある 不動産投資の成功率は? インターネット上の情報には、不動産投資の成功率として具体的な割合が紹介されていることがあります。しかし、不動産投資の成功率を一律に示す公的なデータや、明確な根拠のある統計は存在しません。 そもそも不動産投資における成功は、人によって定義が異なるため、一律に数値化できないものです。そのため、ご自身の運用状況を成功例や失敗例に当てはめて単純に判断するのではなく、以下のポイントに沿って確認することが大切です。 不動産投資の成功・失敗は目的によって異なる 不動産投資に限らず、成功・失敗は「投資を始めた目的を達成できたかどうか」で判断する必要があります。 例えば老後資金の確保を目的に不動産投資を始めた場合、必ずしも高値で売却できることが成功ではありません。物件を長期的に保有し、定年後も継続的に家賃収入を得られる状態を作れていれば、目的を達成できているといえるでしょう。 一方、節税を目的に不動産投資を始めた場合は、家賃収入による利益が大きくなくても、不動産所得の赤字を給与所得などと相殺(損益通算)し、所得税や住民税の負担を軽減できていれば、目的に沿った成果が出ていると考えられます。所得税率の区分が1段階下がるほど課税所得を圧縮できれば、節税面では一定の効果があったといえるでしょう。 またフルローンで新築ワンルームマンション投資を始めた場合、借入額が大きくなるため、長期のローンを組んだとしても月々の返済額は大きくなりやすいです。その結果、月々のキャッシュフローがマイナスになるケースもあります。 しかし、月々のキャッシュフローがマイナスであることが、すぐに失敗を意味するわけではありません。頭金として先にまとまった資金を入れるのか、月々の支出として分割して負担するのかの違いであり、長期的な資産形成や将来の家賃収入、売却時の手残りまで含めて成否を判断する必要があります。 不動産投資で失敗しないためには安易に売却しないこと 不動産投資を始めた後に失敗につながりやすい判断の一つが、売るべきではない物件を早い段階で売却してしまうことです。 金融機関からの融資を活用した不動産投資では、家賃収入を得ながらローン返済を進め、一定期間後に、売却価格がローン残債や諸経費などの合計を上回るタイミング(損益分岐点)を迎えるのが一般的です。そのため損益分岐点を迎える前に売却をしてしまうと、本来であれば回収できたはずの利益を逃し、かえって損失が出てしまうことがあります。 また中古物件の買取再販業者の中には「今すぐ売らないと損をする」「早く手放した方がよい」などと不安をあおるような案内をする事業者もいます。しかし、特に都心部の好立地物件であれば、インフレによる物件価格や家賃の上昇が期待できる場合もあり、必ずしも早期売却が最善とは限りません。 不動産投資に失敗したかもしれないと感じた場合でも、すぐに売却を決断するのではなく、ローン残債や家賃の下落状況、ローン返済の進み具合などを確認し、冷静に判断することが重要です。加えて、急にまとまった資金が必要になり、物件を売却せざるを得ない状況を避けるためにも、日頃から生活費を含めたキャッシュフローに余裕を持たせておきましょう。 なお、ワンルームマンション投資で失敗が起こるからくりについては、以下の記事でも解説しています。併せてチェックしてみてください。 ワンルームマンション投資で失敗するからくりとは? 悪徳業者の手口や後悔しないためのポイントを解説 不動産投資に失敗したかもしれないと思った時に確認すべきこと 不動産投資を始めた後に、空室が続いたり、月々のキャッシュフローが想定より悪かったりすると「失敗したかもしれない」と感じるかもしれません。 焦って売却などの決断をするのではなく、まずは以下の点をチェックし、現状を正しく把握しましょう。 投資目的や当初シミュレーションに対する進捗 現在の売却価格とローン残債の比較 家賃の下落スピードとローン残債の減少スピードの比較 それぞれ詳しく解説します。 投資目的や当初シミュレーションに対する進捗 まずは、不動産投資を始めた目的を再確認しましょう。不動産投資の成功・失敗は、目先の収支だけで決まるものではなく、当初の目的に対してどの程度進捗しているかで判断するのが望ましいです。 例えば老後の家賃収入を目的に始めたのであれば、短期的に月々のキャッシュフローが大きくプラスになっていなくても、ローン返済が進み、将来の収入源を安定して作れるかどうかが重要です。一方節税を重視している場合は、不動産所得の赤字を給与所得などと損益通算できているか、税負担の軽減につながっているかを確認する必要があります。 進捗を確認できたら、これまでの運用実績と現在の状況を踏まえて、今後のシミュレーションを再度行いましょう。当初のシミュレーションと比較して、どの程度の乖離があるのかを確認することで、現状を客観的に把握しやすくなります。 乖離がある場合は、その要因を突き止めることも重要です。想定より空室率が高いのか、家賃の下落スピードが早いのか、金利上昇によってローン返済の負担が重くなっているのかによって、取るべき対応は変わります。 ただし、長期運用を前提としている場合、損益分岐点が数年程度ずれたからといって、すぐに失敗と判断する必要はありません。当初の目的に対して大きく外れていないか、今後の改善余地があるかを長い目で見て判断するのが良いでしょう。 現在の売却価格とローン残債の比較 次に、現在の売却価格とローン残債を比較しましょう。売却価格からローン残債を差し引くことで、現時点で売却した場合にどの程度の手残りがあるのか、または自己資金の持ち出しが必要になるのかを把握できます。 例えば現在の売却価格がローン残債を上回っていれば、売却によってローンを完済したとしても手元に資金が残る可能性があります。一方、売却価格がローン残債を下回っている場合は、売却してもローンを完済できず、自己資金で不足分を補う必要が出てくるでしょう。 現在の売却価格を知りたい場合は、不動産会社に売却査定を依頼すれば、実際の市場価格に近い目安を把握できます。ただし、査定後に営業連絡を受ける可能性がある点には注意が必要です。 営業連絡を避けたい場合や、大まかな目安を知りたい場合は、現在の家賃と還元利回りを基に、収益還元法で物件価格を試算する方法もあります。収益還元法は、物件が生み出す収益を基に物件価値を算出する方法です。 収益還元法については、以下の記事で詳しく解説しています。 不動産価格の評価方法とは? 収益還元法・取引事例比較法・原価法の違いを解説 家賃の下落スピードとローン残債の減少スピードの比較 不動産投資では、築年数の経過に伴って家賃が下落するのが一般的です。そのため収益還元法で物件価格を算出すると、家賃の下落に併せて物件の価格も下がるでしょう。 しかし家賃や物件価格が下がるからといって、必ずしも資産形成が進んでいないとは限りません。確認すべきなのは、家賃の下落スピードに対して、ローン残債の減少スピードの方が上回っているかどうかです。 家賃7万円・物件価格2,000万円の物件を、金利2%・返済期間35年のフルローンで購入した場合の家賃の下落スピードとローン残債の減少スピードを比較してみましょう。家賃は、1〜10年目は変動なし、11〜15年目は5%下落すると仮定しています。 経過年数 月々の家賃 家賃水準 元本返済額の累計 ローン残債 ローン残債水準 購入時 7万円 100% – 2,000万円 100% 5年目 7万円 100% 約208万円 約1,792万円 約89.6% 10年目 7万円 100% 約437万円 約1,563万円 約78.2% 11年目 6.65万円 95% 約486万円 約1,514万円 約75.7% 15年目 6.65万円 95% 約690万円 約1,310万円 約65.5% この例では、11年目に家賃が5%下落して月6万6,500円になったとしても、ローン残債は約1,514万円まで減少しています。家賃水準は当初比95%にとどまる一方、ローン残債は75.7%まで下がっているため、家賃下落よりもローン残債の減少の方が大きく進んでいることが分かるでしょう。 元利均等返済では、返済が進むにつれて元金の返済割合が大きくなるため、ローン残債の減少スピードは徐々に速くなります。そのため家賃の下落周期が想定よりもよほど短くなってしまったり、家賃の下落率が想定よりも極端に高まってしまったりしなければ、ローン残債の減少の方が早く進み、順調に資産形成が進んでいきます。 たとえ家賃が下落している場合でも、すぐに「失敗した」と判断するのではなく、10年後・15年後のローン残債を踏まえて判断することが大切です。また想定売却価格を設定し、いくらでどのタイミングに売れればローン残債や諸費用を上回るのかを確認するのもよいでしょう。 ただし、サブリースや家賃保証制度を利用しているかどうかによっても、売却時に残る実質的な利益は変わります。空室時にローン返済を自己資金から行う場合、返済予定表ではローン返済が進んでいても、運用期間中の手出し分によって実質的な売却益は目減りしてしまうからです。 ローン残債と物件価格の単純な比較だけではなく、運用中の支出なども含めて現状を把握しましょう。 不動産投資に失敗したかもしれないと思った時に検討すべきこと 現状を把握した上で不動産投資に失敗したかもしれないと感じた場合でも、すぐに売却を決断する必要はありません。空室が続いている、家賃が想定よりも下がっているといった場合でも、運用方法を見直すことで改善できる可能性があります。 ここでは、売却前に検討したい対策を3つご紹介します。 管理会社を変更する 賃貸仲介会社に広告費を支払って優先的に紹介してもらう ローンの借り換えを検討する 管理会社を変更する 空室が数カ月以上続いている、家賃収入の3~10%よりも管理手数料が高い、問い合わせやトラブルへの対応が遅いといった場合は、管理会社を見直すのも方法の一つです。業者を変えることで空室率や入居者の満足度、修繕費の発生状況が変わることがあります。 ただし、管理手数料が安いという理由だけで安易に乗り換えるのはおすすめできません。手数料が安くても、管理業務の範囲が限定されていたり、対応ごとに追加費用が発生したりする可能性があるためです。費用をすぐに捻出できなければ対応が遅れてしまい、かえって空室が長期化してしまうリスクもゼロではありません。 管理会社を選ぶ際は、手数料だけではなく、管理物件の入居率や管理業務の範囲、トラブル対応の早さ、修繕や原状回復の提案力などを踏まえて判断しましょう。 賃貸仲介会社に広告費を支払って優先的に紹介してもらう 空室期間が想定より長引いている場合は、賃貸仲介会社に広告費を支払って、物件を優先的に紹介してもらう方法もあります。 賃貸募集では、オーナーが賃貸仲介会社に広告費(AD)を支払うことで、仲介会社に積極的に物件を紹介してもらいやすくなる場合があります。広告費を支払う分、一時的な支出が発生するのは避けられません。しかし早期に入居者が決まれば、結果的に空室による損失を抑えられる可能性があります。 ただし、広告費を支払えば必ず入居者が決まるわけではない点に注意が必要です。家賃設定が相場より高い、室内設備が競合物件に比べて見劣りする、募集写真や掲載情報が不十分といった場合は、広告費をかけても効果が限定的になる可能性があります。 広告費を活用する際は、家賃設定や募集条件、物件情報の見せ方なども併せて見直しましょう。 ローンの借り換えを検討する 現在利用している不動産投資ローンの金利が高い場合は、ローンの借り換えを検討するのも一つの方法です。借り換えによって金利が下がれば、毎月の返済額や総返済額を抑えられる可能性があります。キャッシュフローに余裕が生まれれば、空室や修繕費が発生した場合の資金余力も確保しやすくなるでしょう。 ただし、ローンの借り換えには諸費用がかかります。事務手数料や保証料、抵当権の抹消・設定登記費用、司法書士報酬などが発生する場合があるため、金利が下がるからといって必ず得になるとは限りません。 借り換えを検討する際は「現在のローンをそのまま返済した場合の総支払額」と「借り換え後の返済総額に諸費用を加えた金額」を比較しましょう。金利差だけで判断せず、借り換えにかかる費用や残りの返済期間、今後のキャッシュフローへの影響まで含めて確認する必要があります。 不動産投資を成功させるために押さえておきたいポイント これから不動産投資を始める方で「失敗したくない」「成功率を上げたい」と考えているなら、以下の6つのポイントを押さえて準備を進めましょう。 将来にわたって需要が減少しにくいエリアの物件を選ぶ 信頼できる不動産会社に依頼する 金融機関の選択肢が多い不動産会社に依頼する 実績のある不動産管理会社や賃貸仲介会社に依頼する 事前に現実的なシミュレーションを行う キャッシュフローに余裕を持たせる 一つずつ詳しく解説します。 将来にわたって需要が減少しにくいエリアの物件を選ぶ 不動産投資では、立地選びが非常に重要です。賃貸需要が高いエリアにある物件は、入居希望者を確保しやすく、空室リスクや家賃下落リスクを抑えやすい傾向にあります。 例えば駅から近い、都心部へのアクセスが良い、周辺に商業施設や生活利便施設がそろっているといったエリアは、賃貸需要を見込みやすいです。また再開発や新駅・商業施設の開業などによって周辺エリアの利便性が高まれば、将来的に需要が増えることもあるでしょう。 人口動態や交通利便性、賃貸需要の動向、周辺の開発計画などを踏まえて、長期的に入居者を確保しやすい物件を選びましょう。 信頼できる不動産会社に依頼する 不動産投資の成果は、不動産会社選びによっても変わります。一口に不動産会社といっても、物件選定や収支シミュレーション、購入後のサポート体制などに差があるため、運用成果にも影響が出てしまうのです。 信頼できる不動産会社を選ぶ際は、需要の高い立地で物件を開発・販売しているかを確認しましょう。入居需要が見込めるエリアの物件を扱っている会社であれば、長期的な運用を前提にした提案を受けられる可能性が高まります。 また、宅地建物取引業者の免許番号も確認しておきたいポイントです。免許番号の括弧内の数字は更新回数を示しており、数字が大きいほど長く事業を継続している目安になります。もちろん、免許番号だけで良し悪しを判断できるわけではありませんが、会社の実績を確認する材料の一つになるでしょう。 加えて堅実な収支シミュレーションを提示してくれるか、リスクについても説明してくれるか、営業担当者の対応が誠実かもチェックしておきたいポイントです。良い面だけではなく、空室リスクや家賃下落リスク、修繕費の負担、金利上昇リスクなども含めて説明してくれる会社を選びましょう。 金融機関の選択肢が多い不動産会社に依頼する 不動産投資では、条件の良い融資を利用できるかどうかも、投資目的の達成度に影響します。金利や返済期間、借り入れ可能額などの条件によって、月々のキャッシュフローや総返済額が変わるためです。 不動産会社によって提携している金融機関の数は異なるため、選択肢が多い会社に依頼できれば、複数の融資条件の中からご自身の投資目的に合ったローンを選べます。 特に大手の不動産会社は、大手金融機関と提携しているケースもあり、提携先が多い傾向にあります。たとえ、一つの金融機関で希望通りの融資が受けられなかったとしても、別の金融機関に相談できる可能性があるでしょう。 また良い融資条件を引き出すには、オーナー側の準備も必要です。安定した収入を維持する、他の借り入れをできるだけ減らす、信用情報に傷が付かないようにするなど、金融機関から見た属性を整えておくことも意識しましょう。 実績のある管理会社や賃貸仲介会社に依頼する 不動産投資では、購入後の管理や入居者募集も成果に大きく関わります。物件自体の条件が良くても、管理体制や募集力が不十分であれば、空室期間が長引いたり、入居者対応の遅れによって退去につながったりする可能性があります。 管理会社や賃貸仲介会社を選ぶ際は、以下のポイントを必ず確認しましょう。 管理物件の入居率が高いか 管理実績が豊富か 管理手数料が妥当か 依頼したい業務に対応しているか トラブル発生時に柔軟に対応してくれるか 担当者の説明が丁寧か 入居者対応や建物の維持管理に強い会社へ依頼できれば、入居者が快適に暮らしやすい環境を保ちやすく、退去リスクの軽減にもつながります。 また不動産会社と同じグループの管理会社や賃貸仲介会社があれば、その会社を選ぶのもおすすめです。グループ内で購入後の管理や入居者募集まで一貫して相談できるため、物件情報の共有や管理対応をスムーズに進めやすくなります。同じグループの物件なので、丁寧に対応してくれたり、入居者の募集を優先的に進めてもらえたりすることもあるでしょう。 事前に現実的なシミュレーションを行う 不動産投資を成功させるには、現実的な収支シミュレーションを行うことも欠かせません。家賃収入やローン返済額だけではなく、空室率や家賃下落、修繕費・管理費・税金といった諸経費なども含めて確認することで、実態に即した収支を確認できるためです。 シミュレーションは、楽観的な条件ではなく、やや厳しめの条件で行うのがおすすめです。例えば空室率は新築で約3%、中古で5〜10%程度を見込む、家賃下落は6〜10年に一度程度発生する前提で見る、家賃の下落率を5%・10%など複数パターンで試算するといった方法があります。 先述した通り、ローン返済については、毎月の返済額だけではなく、元金がどのように減っていくかも確認しておきましょう。購入直後はローン残債が大きいため、短期的に売却すると損失が出る可能性があります。返済計画表を確認し、10年後・15年後のローン残債と想定売却価格を比較しておくことが重要です。 不動産投資のシミュレーションについては、以下の記事でも詳しく解説していますので、併せてご覧ください。 不動産投資で欠かせないシミュレーションの考え方|必要な情報や注意すべきポイントを解説【無料DLシート付】 キャッシュフローに余裕を持たせる 長期的に安定した不動産投資を行うには、キャッシュフローに余裕を持たせることも重要です。物件やローンの組み方によっては、家賃収入よりもローン返済や管理費などの支出が上回り、毎月のキャッシュフローがマイナスになるケースも少なくありません。毎月の手出しを抑えたいなら、頭金を入れて借入額を減らすことも検討してみましょう。 また生活費を含めた資金計画に余裕がないまま投資を始めると、空室や修繕費が発生した際に、将来使う予定のある資金を取り崩さなければならない可能性があります。また急にまとまった資金が必要になったタイミングで物件を売却しようとしても、希望する価格ですぐに売れるとは限りません。 損益分岐点を迎える前に売却してしまうと、本来であれば長期保有によって得られたはずの利益を逃してしまうこともあるでしょう。そのため生活防衛費を確保した上で、不測の支出にも対応できる資金余力を持っておくことが大切です。 頭金を支払って月々の返済額を抑えるのか、フルローンを利用して手元資金を残すのかのどちらが適しているのかは、投資目的や収入状況、リスク許容度によって異なります。どちらが正解というものではないため、生活費や将来の支出も含めて、無理のない資金計画を立てましょう。 目先の収支で不動産投資の成功・失敗を判断するのは厳禁! 売却の前に現状を正しく把握しましょう 不動産投資の成功・失敗は、一律の数字で判断できるものではありません。老後の家賃収入を目的にするのか、節税対策として始めるのかなどによって、成功・失敗の基準は変わります。 そのため月々のキャッシュフローがマイナスになっている、家賃が想定より下がっている、空室期間が長引いているといった理由だけで、すぐに失敗と判断するのは避けましょう。長期で保有すれば損益分岐点を迎えられる物件でも、早い段階で売却してしまうと損失が確定してしまう可能性があります。 これから不動産投資を始める方は、将来にわたって需要が見込める立地の物件を選び、現実的な収支シミュレーションを行うことが重要です。また購入後の管理や入居者募集、将来的な売却まで相談できる不動産会社を選ぶことで、運用中の不安を軽減しやすくなります。 エスリード株式会社は、大阪を中心に関西圏でマンションの開発・販売を行っている不動産デベロッパーです。駅近や都心アクセスの良い立地を中心に物件を展開しており、購入前の収支シミュレーションから運用中の管理、入居者募集、将来的な売却までグループ内で一貫してサポートできます。 「不動産投資で失敗したかも」とお悩みの方や、長期的な資産形成を見据えて物件を選びたい方は、ぜひエスリードへご相談ください。

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  • 不動産投資の基礎知識 2026.07.10 不動産価格の評価方法とは? 収益還元法・取引事例比較法・原価法の違いを解説 不動産価格を評価する方法には、収益還元法・取引事例比較法・原価法があります。それぞれ収益性・市場性・費用性という異なる観点から価格を算出するため、同じ不動産でも評価方法によって価格が異なる場合があります。 特に投資用不動産を購入する際は、収益性に見合った価格なのか、周辺相場と比べて妥当なのか、見込まれる融資額はどのくらいかなどを確認することが重要です。各算出方法の違いやそれぞれのメリット・注意点を理解しておくことで、物件価格を多角的に判断しやすくなります。 本記事では、収益還元法・取引事例比較法・原価法の仕組みを解説します。目的別に適した評価方法もご紹介するので、投資用不動産の購入価格や売却価格の妥当性を確認したい方はぜひ参考にしてください。 suggest2 収益還元法は、投資用不動産から得られる家賃収入や将来の売却想定価格などを基に、物件価格の妥当性を評価する方法 取引事例比較法は、近隣や類似エリアで実際に取引された不動産価格を基に、市場価格を評価する方法 原価法は、対象不動産を再調達した場合にかかる費用を基に、土地や建物の資産価値を評価する方法 不動産投資では、目的に応じて複数の評価方法を組み合わせ、価格の妥当性を確認する必要がある 不動産価格を評価する際に重要な「価格の三面性」 不動産価格を評価する際は、一つの観点だけではなく、収益性・市場性・費用性の3つの観点から検討することが重要です。これらは「価格の三面性」と呼ばれ、不動産の価値を多角的に捉えるための基本的な考え方といわれています。 価格の三面性と、それぞれに対応する主な評価方法は以下の通りです。 観点 概要 主な評価方法 収益性 その不動産を賃貸や事業に活用した場合、どのくらいの収益を生むかを基に価格を評価する考え方 収益還元法 市場性 周辺地域で類似する不動産がどの程度の価格で取引されているかを基に価格を評価する考え方 取引事例比較法 費用性 その不動産を取得・造成・建築するためにどの程度の費用がかかるかを基に価格を評価する考え方 原価法 不動産は立地や面積、形状、築年数、周辺環境などがそれぞれ異なり、全く同じものは存在しません。そのため一つの評価方法だけで価格を判断すると、実際の価値や市場での評価とズレが生じる可能性があります。 例えば昔から取引が多い住宅地域であれば、周辺の取引事例を参考にすることでおおよその価格を把握しやすいでしょう。一方山を切り開いて造成された新しい住宅団地のように、類似する取引事例が少ない場合は、取引事例比較法だけでは価格を算出しにくいケースもあります。このような場合は造成や建築にかかった費用、将来的に見込まれる収益など、別の観点も踏まえて評価する必要があります。 このように不動産価格を評価する際は、収益還元法・取引事例比較法・原価法によって算出した価格を同じ重みで見るのではなく、対象不動産の種類や用途、地域性、取引目的に応じて重み付けを行うのが一般的です。 収益性から不動産価格を評価する「収益還元法」 ここからは、価格の三面性に対応する主な評価方法を解説します。まずは、収益性から不動産価格を評価する「収益還元法」です。 収益還元法とは、投資用不動産が将来生み出すと期待される収益を基に、不動産価格を算出する方法です。不動産投資では、利回りなどを基に物件の収益性を確認します。ただし、年間の想定賃料を物件価格で割って算出する「表面利回り」だけでは、空室率や運営費用などを十分に反映できず、価格が収益力に見合っているか判断しにくい側面があります。その点収益還元法では、物件が将来生み出すと期待される収益を基に価格を算出するため、物件の稼ぐ力を価格に反映することが可能です。投資対象として無理のない価格かどうかも判断しやすくなるでしょう。 例えば老後の資産形成を目的に不動産投資を行う場合、周辺の取引事例だけを見ると魅力的な物件でも、十分な家賃収入が得られなければ、投資対象として適しているとはいえません。収益還元法で価格と家賃収入のバランスを確認できれば、賃料収入に対して割高な物件や、投資効率の低い物件を避けやすくなります。 直接還元法 収益還元法には、主に「直接還元法」と「DCF法」の2種類があります。それぞれ計算方法や向いている場面が異なるため、違いを理解しておきましょう。 直接還元法とは、投資用不動産が1年間に生み出す純収益を還元利回りで割り、不動産価格を算出する方法です。以下の計算式で算出します。 不動産価格 = 1年間の純収益 ÷ 還元利回り 純収益とは、家賃収入から管理費や修繕費、固定資産税、保険料などの諸経費を差し引いた金額です。正確な家賃収入を把握するには、不動産会社からレントロール(契約条件の一覧表)を提示してもらい、現在の賃料や入居状況、空室の有無などを確認しましょう。 また還元利回りとは、その物件に期待される投資利回りのことです。地域や築年数、物件の種類、空室リスクなどによって変わるため、類似物件の取引事例やキャップレートマップのような市場データを参考にして設定します。還元利回りの設定によって算出される価格は大きく変わるため、相場から大きく外れた数値を使わないことが重要です。 DCF法 DCF法とは、将来得られる純収益や売却価格を現在価値に割り戻して、不動産価格を算出する方法です。保有期間中の家賃収入、空室率、運営費用、将来の売却価格などを加味するため、直接還元法よりも実態に即した物件価格を算出できます。 計算式は以下の通りです。 不動産価格 = 保有期間中に得られる各年の純収益の現在価値の合計 + 売却想定価格の現在価値 ここで重要なのが「将来受け取るお金は、現在のお金と同じ価値ではない」という考え方です。例えば将来100万円を受け取れるとしても、物価上昇などが起これば今すぐ受け取る100万円とは価値が異なります。そのためDCF法では将来の収益をそのまま足し合わせるのではなく、割引率を使って現在価値に直してから計算します。 例えば各年100万円の純収益があり、割引率を5%、保有期間を5年とした場合、各年の純収益の現在価値は以下の通りです。 1年目:100万円 ÷ 1.05 = 約95.2万円 2年目:100万円 ÷ 1.05² = 約90.7万円 3年目:100万円 ÷ 1.05³ = 約86.4万円 4年目:100万円 ÷ 1.05⁴ = 約82.3万円 5年目:100万円 ÷ 1.05⁵ = 約78.4万円 空室率を加味する場合は、現在価値に割り戻す前に、各年の家賃収入に空室による減収を反映します。その上で諸経費を差し引き、年ごとの純収益を算出しましょう。 保有期間終了後の売却を想定する場合は、その売却想定価格も現在価値に割り戻して『復帰価格』を算出します。例えば、5年後の売却想定価格が2,000万円、割引率が5%の場合の計算式は、以下の通りです。 2,000万円 ÷ 1.05⁵ = 約1,567.1万円 最後に、各年の純収益の現在価値と売却想定価格の現在価値を合計します。 約95.2万円 + 約90.7万円 + 約86.4万円 + 約82.3万円 + 約78.4万円 + 約1,567.1万円 = 約2,000.1万円 このようにDCF法では、将来の収益や売却価格を現在価値に直して評価します。ただし、空室率や割引率、売却価格など多くの前提を置く必要があるため、計算は複雑になりやすいです。実際に活用する場合は、不動産会社に相談しながら試算するとよいでしょう。 収益還元法が向いている不動産 収益還元法は、利回りや将来の収益力を重視して評価したい不動産に向いています。具体的には賃貸マンションや一棟アパート、一棟マンション、オフィスビル、商業施設などが挙げられます。 大まかな収益性を手早く把握したい場合は直接還元法、長期保有を前提により精度の高い試算をしたい場合はDCF法での算出がおすすめです。購入前の検討段階では直接還元法で大まかな価格感を確認し、具体的に購入を検討する段階でDCF法による詳細なシミュレーションを行うといった使い分けもできます。 先述した通り、不動産投資をする上では、物件の収益性を確認することが欠かせません。融資額の算出では、土地や建物の価値を基にした積算価格が参考にされることもありますが、積算価格が高いからといって投資対象として優れているとは限りません。購入を検討する際は、収益還元法によって収益力に見合った価格かどうかも確認し、投資対象として適しているかを判断しましょう。 積算価格について詳しく知りたい方は、以下の記事も併せてご覧ください。 積算価格とは? 実勢価格との違いや計算方法、不動産投資で重要な理由を解説 収益還元法の注意点 収益還元法は、投資用不動産の収益性を確認する上で有効な方法ですが、前提条件によって評価額が大きく変わる点に注意が必要です。 例えば想定家賃を高く設定しすぎると、不動産価格が実態よりも高く算出される可能性があります。空室率や割引率、還元利回りなどが実態に即していない場合も、実際の収益性とのズレが生じやすくなるでしょう。 また収益還元法は家賃収入を基に価格を算出するため、想定家賃を引き上げれば評価額も高く見えやすくなります。一見魅力的な物件に見えても、いざ運用し始めたら想定家賃が周辺相場と比べて著しく高かったという事態に陥ってしまいかねません。入居者が付かなかったり、早い段階で家賃を下げなければならなかったりすると、購入前のシミュレーションの前提が大きく崩れてしまうでしょう。 収益還元法で試算する際は、前提条件に問題がないか周辺の物件状況などと比較しながら確認する必要があります。また評価額はあくまで一定の前提に基づく試算であるため、複数のシナリオで収支を確認し、無理のない投資判断につなげることが重要です。 市場性から不動産価格を評価する「取引事例比較法」 取引事例比較法とは、近隣地域や類似エリアで実際に取引された不動産の価格を基に、対象物件の価格を評価する方法です。収益還元法が不動産の収益力に着目するのに対し、取引事例比較法では、市場でどの程度の価格で売買されているかを重視します。 取引事例比較法は実際の売買事例を参考にするため、現在の市場価格に近い価格を把握しやすい点が特長です。土地や戸建て、区分マンションなど、周辺に類似物件の取引事例が多い際に使われることが多く、購入価格や売却価格の妥当性を確認する際にも役立ちます。 取引事例比較法の計算方法 取引事例比較法では、実際に取引された類似不動産の価格を基に、対象不動産の価格を算出します。主な流れは以下の通りです。 近隣・類似エリアの取引事例を収集する 取引事例に必要な補正を加える 対象不動産の条件を反映して価格を算出する まず、対象不動産と条件が近い取引事例を収集します。立地や面積、用途、築年数、駅からの距離などが近く、できるだけ直近に取引された事例を選ぶことが重要です。取引事例は不動産会社が利用する物件情報ネットワークシステムのレインズなどに記録されているため、価格を検討する際は不動産会社へ相談し、参考になる成約事例を確認してもらうとよいでしょう。 次に、収集した取引事例に補正を加えます。実際の取引価格は、売り急ぎや買い進み、市場の変動、地域差、物件ごとの個別条件などの影響を受けるため、そのまま対象不動産に当てはめることはできません。主な補正項目は以下の通りです。 補正項目 概要 事情補正 売り急ぎや買い進みなど、通常の取引とは異なる事情を取り除くための補正 時点修正 取引時点と価格を評価する時点の違いを調整する補正 地域要因の比較 取引事例と対象不動産がある地域の違いを反映する補正 ※駅からの距離、商店街が近くにあるなど 個別的要因の比較 不動産そのものの条件差を反映する補正 ※土地の形状、接道状況、角地かどうか、マンションの階数・方角・管理状態など 最後に、補正後の取引価格を基に、対象不動産の条件を反映して価格を算出します。ただし、どの事例を選ぶか、どの程度補正するかによって評価額が変わります。類似事例の選定や補正には専門的な判断が必要になるため、不動産価格を確認する際は、不動産会社や不動産鑑定士などの専門家に相談しながら進めるとよいでしょう。 取引事例比較法が向いている不動産 取引事例比較法は、周辺に類似した取引事例が多い不動産の評価に向いています。例えば区分マンションや住宅地、取引量の多いエリアの土地などは、比較対象となる事例を見つけやすいため、取引事例比較法を活用しやすいでしょう。 区分マンションの場合、同じマンション内や近隣エリアで成約事例があれば、階数や方角、専有面積、築年数などを比較しながら価格を検討できます。土地の場合も、同じ地域内に用途や面積、接道条件が近い事例があれば、売買価格の目安を把握しやすくなります。 また取引事例比較法は、不動産を売却する際の価格設定にも有効です。周辺の成約事例を確認することで、相場から大きく外れた価格を設定してしまうリスクを低減できるでしょう。 取引事例比較法の注意点 取引事例比較法は、実際の売買事例を参考にできる点がメリットですが、類似する取引事例が少ない場合は、精度の高い評価が難しくなります。特に取引量が少ないエリアや特殊な形状の土地、個性の強い建物などは、比較対象を見つけにくいことがあります。 また取引事例があっても、築年数や駅からの距離、面積、管理状態、接道状況などが異なれば、単純に比較することはできません。検討している不動産の個別性が強いほど、事例との違いが価格に影響しやすくなります。 戸建ての場合は、土地と建物を分けて検討する必要がある点にも注意が必要です。土地は立地や面積、形状、接道状況などの影響を受け、建物は築年数や構造、間取り、延床面積、管理状態などによって価値が変わります。そのため、土地は取引事例比較法で確認し、建物は原価法で確認するといったように、評価方法を使い分けながら物件を評価しましょう。 費用性から不動産価格を評価する「原価法」 原価法とは、対象となる不動産を再び取得・建築した場合にどの程度の費用がかかるかを基に、不動産価格を評価する方法です。建物を新築した場合の価格から、築年数や劣化状況に応じた価値の減少分を差し引いて価格を求めます。 物理的なコストを基に評価するため、算出根拠が比較的明確である点がメリットです。また周辺に類似する取引事例が少ない場合や、土地と建物の価値を分けて確認したい場合にも役立ちます。 不動産投資では、金融機関が融資額を判断する際に土地や建物の資産価値を参考にすることがあります。そのため原価法の考え方を理解しておくと、担保価値の目安を把握したり、将来の売却を含めた出口戦略を検討したりする際に役立つでしょう。 原価法の計算方法 原価法では対象不動産の再調達原価を求めた上で、築年数や劣化状況などに応じた減価修正を行い、価格を算出します。基本的な計算式は以下の通りです。 不動産価格 = 再調達原価 – 減価修正額 再調達原価とは、対象不動産と同等の建物や土地を、現在新たに取得・建築した場合にかかる費用のことです。再調達原価の算出方法には、大きく分けて「直接法」と「間接法」があります。 算出方法 概要 直接法 対象不動産の建材費や人件費、施工会社の利益、設計費、発注者が負担する付帯費用などを詳しく調査し、現在同じ建物を建てる場合にどの程度の費用がかかるかを積み上げて計算する方法 間接法 類似する不動産の建築費や取引事例、国税庁の「建物の標準的な建築価額表」などを参考にして再調達原価を求める方法 再調達原価を算出したら、次に減価修正を行います。減価修正とは、築年数の経過や劣化、機能の陳腐化、周辺環境の変化などによって生じる価値の減少を価格に反映することです。主な減価の種類は以下の通りです。 減価の種類 概要 具体例 物理的減価 建物の老朽化や破損など、物理的な劣化による価値の減少 ひび割れ、摩耗、破損、設備の劣化など 機能的減価 設計や設備、間取りなどが現在の需要や利用方法に合わなくなることによる価値の減少 旧式の設備、使いにくい間取り、時代に合わないデザインなど 経済的減価 周辺環境や市場環境の変化による価値の減少 周辺施設の撤退、人口減少、交通利便性の低下など ただし、全ての要因が必ず減価につながるわけではありません。例えば築年数が経過していても適切に修繕されている建物や、歴史的価値がブランド力になり、評価が高まる不動産もあります。減価修正は対象不動産の個別性を踏まえて行う必要があるため、専門家に相談しながら確認するのが望ましいでしょう。 原価法が向いている不動産 原価法は、建物や土地の物理的な価値を確認したい不動産の評価に向いています。具体的には新築物件や築年数が浅い物件、取引事例が少ない地域の不動産、工場や病院など特殊な用途の建物などが挙げられます。 新築や築浅の建物は、再調達原価と実際の価値との乖離が比較的小さいため、原価法で評価しやすいです。また周辺に類似する売買事例が少ない地域では、取引事例比較法だけでは価格を判断しにくいため、原価法を用いることで価格を把握しやすくなります。 工場や病院、学校、倉庫などの特殊な用途の建物も、一般的な住宅やマンションと比べて類似事例を見つけにくい傾向にあります。このような不動産では、建築にかかる費用や建物の状態を基に評価できる原価法が活用されることが多いです。 原価法の注意点 原価法は費用面を基に評価する方法のため、算出された価格が必ずしも実際に市場で売買される価格と一致するとは限りません。市場での人気や需要、周辺の取引水準などは、原価法だけでは十分に反映しにくいためです。 また建物の築年数や劣化状況によって評価額が大きく変わるため、再調達原価をどのように算出するか、どの範囲まで減価修正を行うかについて、専門的な判断が求められます。 さらに建物の再調達原価が高いからといって、不動産投資の対象として優れているとは限りません。入居需要が弱かったり、家賃収入が十分に見込めなかったりする場合は、投資対象として適さない可能性があります。原価法は資産価値や担保価値を確認する上で有効ですが、投資判断を行う際は、収益還元法による収益性や、取引事例比較法による市場性も併せて確認しましょう。 目的別に適した不動産価格の算出方法 不動産価格の評価方法は、収益還元法・取引事例比較法・原価法の3つに大きく分けられます。それぞれ見ている視点が異なるため、どの方法が常に優れているというわけではありません。不動産価格を判断する際は、各算出方法のメリットや注意点を把握し、一つの方法だけに頼るのではなく、目的に応じて複数の評価方法を組み合わせることが大切です。 ここでは具体的な目的別に、どの算出方法を活用するべきか適切な組み合わせをご紹介します。 購入する投資用不動産の評価を確認する場合 購入する投資用不動産の評価を確認する場合は、収益還元法と取引事例比較法を併用するのがおすすめです。 収益還元法を用いると、表面利回りだけでは分かりにくい空室率や運営費用、修繕費、管理費なども踏まえて、実質的な収益を把握できます。ただし、収益還元法だけでは周辺相場と比べて価格が適正かどうかを判断しにくいです。そのため、取引事例比較法で周辺の類似物件がどの程度の価格で取引されているかも確認しましょう。収益性と市場価格の両面から見ることで、購入価格の妥当性を判断しやすくなります。 売却価格や購入価格の妥当性を確認する場合 売却価格や購入価格が周辺相場と比べて妥当かを確認したい場合は、取引事例比較法が参考になります。近隣や類似エリアで実際に取引された物件の成約価格を基に評価するため、市場価格として高すぎないか、または安すぎないかを判断しやすい方法です。 例えば、同じマンション内や近隣エリアで類似した成約事例がある場合、階数や方角、専有面積、築年数などを比較することで、おおよその価格感を把握できます。土地の場合も、立地や面積、接道状況などが近い事例を参考にすれば、売買価格の目安をつかみやすくなるでしょう。 なお、投資用不動産を売却する場合は、収益還元法の視点も重要です。入居率を改善したり、相場に合わせて家賃を見直したりすることで、物件の収益力が高まり、収益還元法による評価額の向上につながる場合があります。 融資評価や担保価値を確認する場合 融資評価や担保価値を確認したい場合は、価格の根拠が分かりやすい原価法の考え方が参考になります。特にフルローンを希望する場合は、物件価格に対する担保価値が十分見込めるかどうかが重要です。場合によっては頭金を用意しなければならない可能性もあるため、気になる物件と出会ったら早めに試算しておきましょう。 ただし、評価方法は物件の種類や金融機関の方針によって異なる場合があります。例えば、区分マンションでは収益還元法を重視するケースがある一方、土地建物一体の戸建てや1棟物件では、積算価格が参考にされることもあります。融資を前提に物件を検討する場合は、どのような評価方法が用いられるのかを不動産会社や金融機関に確認しておきましょう。 不動産の評価方法を理解し、納得感のある投資判断につなげよう 不動産価格を評価する方法には、主に収益還元法・取引事例比較法・原価法があります。収益還元法は不動産が生み出す収益性、取引事例比較法は市場での取引水準、原価法は土地や建物の費用性を基に価格を評価する方法です。 それぞれ見ている視点が異なるため、同じ不動産でも算出される価格が異なる場合があります。そのため、不動産投資では一つの評価方法だけで判断するのではなく、目的に応じて複数の評価方法を組み合わせることが大切です。投資用不動産を購入する際は収益還元法で収益性を確認し、取引事例比較法で周辺相場とのバランスを把握しましょう。さらに、原価法や積算価格で土地・建物の資産価値も確認すれば、多面的な視点で投資判断しやすくなります。 ただし、取引事例比較法では、周辺の成約事例の収集や条件差の比較に手間がかかります。データの数が少なかったり、比較対象の選び方に偏りがあったりすると、価格判断の精度にも影響するため注意が必要です。 エスリード株式会社では、AIがレインズのデータを自動で収集し、レポート化できる仕組みを活用しています。膨大な取引事例を基に客観性と網羅性を担保しながら、周辺相場や類似物件との比較を行えるため、不動産価格の妥当性を確認しやすい点が強みです。 「取引事例を基に物件価格の妥当性を確認したい」「収益性や将来の売却も見据えて投資用不動産を検討したい」とお考えの方は、ぜひエスリードへご相談ください。
  • 不動産投資の基礎知識 2026.07.10 【2026年4月】マンション賃料変動率・マンション価格変動率共に大阪が世界一! 大阪の家賃や物件価格が上昇している理由を徹底解説 不動産投資を検討する際、どのエリアを選ぶべきか悩む方も多いでしょう。近年、投資先として注目を集めているエリアの一つが「大阪」です。不動産サービス大手の日本不動産研究所が2026年4月に行った調査によると、大阪は世界の主要都市の中で、賃料水準と物件価格水準の上昇率で、いずれも世界一となりました。なぜ大阪は、賃料や物件価格の水準がここまで伸びているのでしょうか。 本記事では同調査の概要をはじめ、大阪の家賃や物件価格が上昇している理由を解説します。大阪で不動産投資を検討している方は、エリア選びの参考にしてみてください。 ※本記事の内容は、2026年6月時点の情報です suggest2 日本不動産研究所の調査によると、大阪はマンション賃料指数の対前回変動率で3.1%上昇、マンション価格指数の対前回変動率で3.3%上昇した 大阪の家賃や物件価格が上昇している背景には、再開発による街の魅力向上、交通網の整備、建設コストの増加などがある 大阪で不動産投資を検討する際は、再開発情報やエリアごとの賃貸需要を踏まえて、投資目的に合った物件を選ぶのが重要 大阪のマンション賃料指数は半年で3.1%上昇 一般財団法人日本不動産研究所が公表した「第26回 国際不動産価格賃料指数(2026年4月現在)」によると、2025年10月から2026年4月までの半年間で、マンション賃料指数の対前回変動率が最も高かった都市は大阪でした。 マンション賃料指数とは、各都市におけるマンション賃料の水準を数値化したものです。 大阪のマンション賃料指数は、前回調査から3.1%上昇しており、ニューヨークや東京、ロンドン、香港といった世界の主要都市を上回る結果となりました(※1)。 都市別のマンション賃料指数の対前回変動率は、以下の通りです。 都市 マンション賃料指数の対前回変動率 大阪 3.1% ムンバイ 2.8% シドニー 2.8% ニューヨーク 2.4% 東京 1.4% ロンドン 1.2% 香港 1.0% 日本不動産研究所は大阪の結果について、都心部の高層マンションに対する富裕層の需要が根強いことに加え、駅近のファミリー向けマンションへの実需も堅調であると分析しています。また競争力の高い物件を中心に、賃料上昇の傾向が見られることも、マンション賃料指数が高まった要因であると述べています。 一方、家賃の金額そのものを見ると、立地や物件の条件によって差はあるものの、東京23区のワンルームの家賃水準(2026年5月調査)は大阪市の約1.3倍となっており、依然として大きな開きがあります。しかし、世界の主要都市を上回るペースで家賃水準が上昇している現在、東京都の差は着実に縮まっています。 このマンション賃料指数の上昇率は、大阪が日本の第二の中枢都市として国内外から改めて注目を集めている表れともいえるでしょう。東京と比較してまだ割安感が残っているということは、裏を返せば、投資先としての伸びしろが大きいということです。家賃上昇による収益性の向上や資産価値の成長も期待できるため、大阪は今後さらに国内外から注目される都市として存在感を強めていくでしょう。(※2)。 ※1参考:一般財団法人日本不動産研究所.「第26回 国際不動産価格賃料指数(2026年4月現在)」.(参照:2026-06-12). ※2参考:全国賃貸管理ビジネス協会.「全国家賃動向」.(参照:2026-06-13). 大阪のマンション価格指数も半年で3.3%上昇 大阪は、マンション賃料指数だけではなくマンション価格指数も上昇傾向にあります。 同調査によると、マンション価格指数の対前回変動率が最も高かった都市も大阪でした。マンション価格指数とは、各都市におけるマンション価格の水準を数値化したものです。 大阪のマンション価格指数は、前回調査から3.3%上昇しました。次いでニューヨークが2.9%、ムンバイが2.7%となっており、ここでも有名都市をしのぐ上昇率を見せています(※)。 都市別のマンション価格指数の対前回変動率は、以下の通りです。 都市 マンション価格指数の対前回変動率 大阪 3.3% ニューヨーク 2.9% ムンバイ 2.7% シドニー 2.3% 香港 1.9% 東京 1.6% 一方、同調査によると、東京の物件価格を100とした場合、大阪は7割程度と、賃料水準同様、まだ割安に物件を取得できる状況です。年間予定賃料を物件価格で割って算出する「表面利回り」も東京より高く出やすく、将来性のみならず、投資効率の面でも大阪の方が優位な状況といえるでしょう。 また大阪では、高額物件への注目度も高まっています。例えばうめきた2期地区に建設されるタワーマンション「グラングリーン大阪 THE SOUTH RESIDENCE」は、最上階の物件が一部屋当たり40億円で完売したことが話題になりました。こうした超高額マンションの需要もあるため、大阪の不動産価格は今後も上昇傾向を維持すると考えられます。 ※参考:一般財団法人日本不動産研究所.「第26回 国際不動産価格賃料指数(2026年4月現在)」.(参照:2026-06-12). 大阪の家賃や物件価格が上昇している理由 大阪のマンション賃料指数やマンション価格指数が上昇している背景には、都市開発による街の魅力向上や交通網の整備、建設コストの増加などがあると考えられます。 特に大阪市内では、梅田・なんば・淀屋橋といった都心部に加え、夢洲や咲洲などのベイエリア、大阪城東部エリアでも複数の再開発プロジェクトが進んでいます。こうした動きによって利便性や集客力が高まると、居住地や投資先としての注目度が上がり、賃貸需要や物件価格が高まる可能性があるのです。 ここでは、大阪の家賃や物件価格が上昇している理由として考えられる、以下3つの主な要因をご紹介します。 開発による魅力向上 交通網の整備による利便性の向上 建設コストの増加 開発による魅力向上 大阪市内では、大規模な再開発プロジェクトが複数進行しています。商業施設やオフィス、都市公園、交通結節点などの整備が進むことで、街の魅力や利便性が高まり、周辺エリアの賃貸需要の増加が期待できるでしょう。 また再開発によって人の流れが変わると、これまで注目されてこなかったエリアにも住宅需要や投資需要が波及することがあります。大阪の家賃や物件価格の上昇を考える上では、こうした都市開発の動きも判断材料になるでしょう。 ここでは、大阪のキタ・ミナミ・ニシ・ヒガシエリアにおける代表的な再開発をご紹介します。 【キタ】うめきたプロジェクト 【キタ】芝田1丁目計画・梅田一丁目一番地計画 【ミナミ】ミナミエリアの再開発プロジェクト「グレーターなんば」 【ミナミ】淀屋橋ステーションワンの建設 【ニシ】日本初となる統合型リゾート(IR)の開発 【ニシ】咲洲コスモスクエア地区の開発 【ヒガシ】森之宮エリアの開発 【ヒガシ】大阪ビジネスパークエリアの再開発 【ヒガシ】京橋駅周辺の再開発 【キタ】うめきたプロジェクト 大阪・梅田エリアでは、うめきた地区の大規模再開発プロジェクトが進んでいます。うめきた地区とは、大阪市北区にあるJR大阪駅北側の梅田貨物駅跡地を中心としたエリアです。JR大阪駅や阪急大阪梅田駅、Osaka Metro梅田駅などが集まる西日本最大級のターミナルエリアに位置しており、もともと高い交通利便性を備えています。 うめきたプロジェクトの先行開発区域では、2013年に「グランフロント大阪」がまちびらきし、オフィスや商業施設、ホテル、ナレッジキャピタル(知的創造・交流施設)などが集まる梅田の新たな顔として定着しています。 2期区域では「みどり」と「イノベーション」の融合拠点を目指したまちづくり「グラングリーン大阪」の開発が進行中です。2024年9月には先行まちびらきを迎え、うめきた公園も一般開放されました。うめきた公園は、JR大阪駅直結の都市公園を中心とする複合都市開発の一部であり、大規模ターミナル駅直結の都市公園としては世界最大級の規模とされています。 またうめきた地区では都市基盤整備事業も進められています。周辺道路の整備や歩行者動線が改善すれば、交通の円滑化や回遊性向上が期待できるでしょう。こうした再開発によって大阪キタエリアのブランドイメージや利便性が高まれば、周辺の不動産価値にもプラスに働く可能性があります。 【キタ】芝田1丁目計画・梅田一丁目一番地計画 阪急大阪梅田駅周辺でも再開発が進められています。阪急阪神ホールディングスグループは、大阪梅田を世界の人々が訪れたく、働きたくなる「国際交流拠点」へと高める都市構想として「梅田ビジョン」を掲げています。 その一環として進められているのが、阪急大阪梅田駅周辺の再開発プロジェクト「芝田1丁目計画」です。阪急電鉄は、梅田ビジョンに基づく「大阪梅田駅の将来のありたい姿」を策定し、2026年1月から阪急大阪梅田駅のリニューアル工事を開始しています。 また梅田エリアでは、阪神百貨店が入る大阪神ビルディングや新阪急ビルの建て替えを柱とした再開発「梅田一丁目一番地計画」も進められています。 梅田はすでに大阪を代表するビジネス・商業エリアですが、再開発によってさらに利便性や集客力が高まれば、周辺エリアの居住ニーズにも影響を与えるでしょう。 【ミナミ】ミナミエリアの再開発プロジェクト「グレーターなんば」 ミナミエリアでは、南海電鉄を中心に「グレーターなんば」と呼ばれる再開発が進められています。グレーターなんばでは、複数のエリアで商業施設やホテルなどの整備が進んでおり、にぎわい創出の拠点や観光・宿泊拠点として注目されています。 近年は特にホテル開発が活発で、2022年に星野リゾートの「OMO7大阪」が開業しました。また2023年に誕生した「なんばパークス サウス」にはタイの高級ホテル「センタラグランドホテル大阪」や「ホテル京阪 なんばグランデ」がオープンしています。さらに難波千日前エリアでは「難波千日前地点再開発プロジェクト」の一環で「ハイアット セントリック なんば 大阪」が関西初上陸し、2031年3月の開業が予定されています。 なんばエリアは関西国際空港へのアクセスが良く、インバウンド需要の受け皿にもなりやすいです。ホテルや商業施設の整備が進むことで、観光客やビジネス利用者の流入がますます増えれば、周辺エリアの地価や賃貸需要にも好影響となることが期待されています。 【ミナミ】淀屋橋ステーションワンの建設 淀屋橋エリアでは、超高層複合ビル「淀屋橋ステーションワン」が2025年に竣工しました。淀屋橋ステーションワンは、御堂筋と土佐堀通が交差する淀屋橋交差点の南東角に位置し、中央日本土地建物が所有していた「日土地淀屋橋ビル」と、京阪ホールディングスが所有していた「京阪御堂筋ビル」を一体的に再開発したプロジェクトです。 建物は地上31階建てで、淀屋橋エリア最高となる高さ約150mの外観を持つ複合ビルです。オフィス、商業施設、レストラン、展望施設などで構成され、淀屋橋駅直結の利便性も備えています。 また御堂筋を挟んだ西側では「淀屋橋ゲートタワー」の再開発も進められており、淀屋橋交差点周辺では東西の再開発によって新たなランドマーク形成が進んでいます。 淀屋橋は、梅田・本町・中之島へのアクセスに優れたビジネスエリアです。オフィス機能や商業機能が強化されることで、周辺で働く人の居住ニーズや、利便性を重視する賃貸需要が高まっていくでしょう。 【ニシ】日本初となる統合型リゾート(IR)の開発 大阪ベイエリアでは、夢洲で統合型リゾート(IR)の開発が予定されています。大阪IRはカジノだけではなく、国際会議場や展示施設、ホテル、劇場、商業施設などを備える複合施設です。年間来訪者は約2,000万人、年間売上は約5,200億円が見込まれています(※)。また大阪IRの運営による地域経済への効果として、近畿圏での経済波及効果は年間約1兆1,400億円、雇用創出効果は年間約9.3万人と推計されています。 大阪IRが開業すれば、観光・ビジネス双方の需要が高まり、夢洲や咲洲、弁天町、九条、本町など、アクセスの良いエリアへの注目度が高まるかもしれません。来訪者や従業員の増加に伴い、宿泊・商業・住宅需要が周辺エリアに波及することも考えられるでしょう。 ※参考:大阪府・大阪市.「統合型リゾート大阪IR」.(参照:2026-06-12). 大阪IRによる経済効果や開業メリットなどについては、以下の記事も併せてご覧ください。 大阪に開業予定の統合型リゾート(IR)の経済効果はどのくらい? 他国のIRと徹底比較 【ニシ】咲洲コスモスクエア地区の開発 夢洲の隣に位置する人工島・咲洲では、コスモスクエア地区の開発も進められています。咲洲は交易拠点として位置付けられており、大阪港の中核をなすコンテナターミナルやフェリーターミナルが集まるエリアです。また国内最大級の国際展示場「インテックス大阪」や「アジア太平洋トレードセンター」もあり、国際交流やビジネスエリアとしての側面もあります。 咲洲では、2018年から「咲洲コスモスクエア地区複合一体開発」が行われており、高層マンションやホテル、飲食店、スポーツ施設などが立ち並ぶ予定です。約600戸もの分譲マンションも計画されていることから、夢洲でのIR開発などをきっかけにベイエリア全体の交通利便性や知名度が高まれば、居住エリアとしての存在感も高まっていくでしょう(※)。 ※参考:大阪維新の会.「咲洲コスモスクエア地区複合一体開発事業完了」.(参照:2026-06-22). 【ヒガシ】森之宮エリアの開発 大阪城東部エリアでは、森之宮周辺の開発も進んでいます。森之宮エリアは、大阪城公園に近く、JR大阪環状線やOsaka Metro中央線、長堀鶴見緑地線を利用できる交通利便性の高いエリアです。 大阪府と大阪市が策定した「大阪城公園周辺地域まちづくり方針」の第1期開発では、大阪公立大学森之宮キャンパスの整備が進められ、2025年に開校しました。これに続く「1.5期開発事業」では、Osaka Metro用地に新駅や駅ビルの設置、大阪城公園駅と森之宮エリアを結ぶ歩行者デッキの整備などが予定されています。新駅ではオンデマンドバスやパーソナルモビリティの導入に加え、次世代交通を見据えた「空飛ぶクルマ」の離発着場の設置も計画に入っています。 森之宮エリアの開発が進めば、教育・商業・交流機能が強化され、学生や教職員、ビジネスパーソン、観光客など多様な人の交流やにぎわいが生まれるでしょう。ヒガシエリア全体の魅力向上とともに、居住地としてのニーズ向上も期待できます。 【ヒガシ】大阪ビジネスパークエリアの再開発 大阪ビジネスパーク(OBP)エリアは、大阪城公園や京橋駅に近い複合業務地区です。オフィスを中心に商業施設やホテル、ホールなどが緑豊かな空間の中に集まっており、ビジネスと観光の両面で利便性の高いエリアといえます。 先述した「大阪城公園周辺地域まちづくり方針」では、京橋駅から大阪ビジネスパーク、大阪城公園にかけての道路環境整備の推進や、寝屋川・第二寝屋川の公園空間の景観整備、安全性向上、ゆとりある歩行者空間の確保などが示されています。 OBPエリアで歩行者ネットワークや滞在空間の整備が進めば、大阪城公園や京橋駅周辺との回遊性が高まり、ビジネスだけではなく観光や居住としてのニーズも向上するかもしれません。 【ヒガシ】京橋駅周辺の再開発 京橋駅周辺は、JR・京阪電鉄・Osaka Metroが利用できる交通結節点であり「ヒガシの玄関口」とも呼ばれるエリアです。大阪駅や淀屋橋、天満橋、大阪城公園方面へのアクセスに優れており、ビジネス・観光・居住のいずれの面でも利便性が高いです。 京橋駅周辺では、JR片町線・東西線を地下化することで、鉄道や道路によって分断されていた交通接続環境の改善や歩行者ネットワークの再整備が計画されています。 また京橋駅周辺では、国際水準のスマートオフィスの整備などが進められており、スタートアップやベンチャー企業の集積を促す拠点形成が計画されています。企業誘致が進めば、京橋駅周辺は単なる乗り換え拠点ではなく、ビジネスや居住機能を備えたエリアとしての存在感を高めていくでしょう。 交通網の整備による利便性の向上 大阪では、大阪・関西万博やIR開発、都心部の再開発をきっかけに、交通網の整備も進んでいます。交通利便性が高まると、通勤・通学や観光、ビジネスでの移動がしやすくなり、沿線エリアの居住ニーズや賃貸需要の高まりにつながるでしょう。 主な交通網の整備としては、以下のようなものがあります。 路線・事業名 主な内容 開業・整備時期の目安 北大阪急行線延伸 千里中央駅から箕面萱野駅まで延伸し、箕面船場阪大前駅・箕面萱野駅を新設 新大阪・梅田・なんば方面へ乗り換えなしでアクセス可能 2024年3月開業 Osaka Metro中央線の夢洲延伸 コスモスクエア駅から夢洲駅まで延伸 大阪IRへのアクセスを担う路線 2025年1月開業 なにわ筋線 大阪駅とJR難波駅・南海新今宮駅方面を結ぶ新線 2031年春開業予定 新大阪連絡線 新大阪駅~十三駅~大阪駅を結び、新幹線駅と市内、関西国際空港方面へのアクセス向上が期待される 開業時期は未定 リニア中央新幹線 東京・名古屋・大阪を結ぶ国家的プロジェクト、大阪までの早期全線開業を目指す動きがある 大阪延伸時期は今後の進捗による 中でも注目を集めているのが、なにわ筋線です。なにわ筋線は大阪駅とJR難波駅、南海本線の新今宮駅を結ぶ新たな鉄道路線です。なにわ筋線によって鉄道ネットワークの強化や関西国際空港・新大阪駅へのアクセス改善が見込まれており、働く場所・住む場所・訪れる場所としての大阪の魅力がさらに増していくでしょう。 建設コストの増加 大阪の物件価格や家賃が上昇している背景には、建設コストの増加もあります。近年は、円安による輸入コストの増加や物価上昇などにより、建築資材の価格が上昇しています。資材費や人件費が高くなると、マンションを建設するための費用も増えるため、物件価格が上昇する要因になるでしょう。 またインバウンド需要が高い大阪市内の中心部では、ホテル需要が高まっていることも影響しています。同じ土地に建物を建てる場合、エリアによってはマンションよりもホテルの方が高い収益を見込めるケースがあります。そのため、土地の入札時にホテル開発を行う不動産デベロッパーが高い金額を提示し、土地の取得価格が上昇しやすくなるのです。 土地の価格が上がると、マンション開発を行う不動産デベロッパーも、用地を取得するために入札額を引き上げざるを得なくなります。その結果、土地取得費や建設費を含めた事業費が増え、マンションの販売価格が高くなるのです。 さらに物件価格が上がると、購入後のローン返済額や運用コストも大きくなります。投資家が一定の収益を確保するためには、家賃を高めに設定するケースも出てくるでしょう。 このように、建築資材の価格上昇やホテル需要の高まりによる土地取得競争は、大阪の物件価格や家賃が上昇する要因の一つと考えられます。もちろん、全てのエリアで同じように価格や家賃が上がるわけではありませんが、特にインバウンド需要が高い中心部では、今後も土地価格の動向を確認しておく必要があります。 大阪の不動産は今が狙い目! 大阪で不動産投資を始めるならエスリードにご相談ください! 不動産投資を始める際は物件選び以上に、どのエリアに投資するかが重要です。特に中長期的な運用を前提とする場合は、将来にわたって賃貸需要が見込めるか、家賃や物件価格の維持・上昇が期待できる要素があるかを見極める必要があります。 大阪は一般財団法人日本不動産研究所が公表した2026年4月の調査で、マンション賃料指数・マンション価格指数の対前回変動率がいずれも対象都市の中で最も高い結果となりました。東京やニューヨーク、ロンドン、香港といった世界の主要都市を上回る上昇率となっており、家賃や物件価格の上昇が期待できるエリアの一つといえるでしょう。 また不動産投資ではエリア選びだけではなく、不動産会社選びも重要です。大阪のエリア特性や賃貸需要、開発計画に詳しい不動産会社に相談することで、投資目的に合った物件を選びやすくなります。 エスリード株式会社は、大阪を中心に関西圏でマンションの開発・販売を行っている不動産デベロッパーです。大阪の不動産市場やエリア特性を踏まえた物件提案はもちろん、購入前の収支シミュレーションから運用中の管理、将来的な売却までグループ内で一貫してサポートできます。 大阪は家賃や物件価格の上昇、再開発、交通網の整備などを背景に、今後も不動産投資先として注目されるエリアです。大阪での不動産投資に興味がある方は、ぜひエスリードへご相談ください。 大阪で販売中のエスリードの物件 大阪で販売中のエスリードの投資用物件は以下の通りです。大阪で不動産投資をお考えの方は、ぜひチェックしてみてください。(※2026年6月22日時点の情報です) エスリード 新大阪アヴァン エスリード 難波ALLURE エスリード 大阪城EAST エスリード ザ・グラン大阪ノース エスリード ザ・カレント大阪
  • 不動産投資の基礎知識 2026.07.10 不動産投資の成功率は? 失敗したかもしれないと思った時に確認すべきこと 不動産投資に興味がある方の中には「どのくらいの人が成功しているのか」「自分でも利益を出せるのか」と気になっている方もいるでしょう。また、すでに物件を運用している方の中には「このまま保有し続けてよいのか」「早めに売却すべきなのか」と悩んでいる方もいるかもしれません。 不動産投資の成功率を一律に示す明確なデータはなく、成功・失敗の判断基準は投資目的によって異なります。そのため一面的な数字だけを見て、すぐに失敗と決めつけるのは早計です。 本記事では、不動産投資の成功率に対する考え方や、運用中に「失敗したかもしれない」と感じた時に確認すべきことを解説します。売却前に検討したい対策や、不動産投資を成功させるためのポイントもご紹介するので、不動産投資に不安がある方はぜひ参考にしてください。 suggest2 投資目的が明確であれば、月々のキャッシュフローやローン残債、将来の売却価格などを踏まえて不動産投資の成否を判断しやすくなる 不動産投資に失敗したかもしれないと感じた場合は、売却前に当初シミュレーションとの乖離や、売却価格とローン残債の差を確認することが大切 不動産投資を成功させるには、需要が減少しにくいエリアの物件を選び、信頼できる不動産会社や管理会社に相談しながら、現実的なシミュレーションを行う必要がある 不動産投資の成功率は? インターネット上の情報には、不動産投資の成功率として具体的な割合が紹介されていることがあります。しかし、不動産投資の成功率を一律に示す公的なデータや、明確な根拠のある統計は存在しません。 そもそも不動産投資における成功は、人によって定義が異なるため、一律に数値化できないものです。そのため、ご自身の運用状況を成功例や失敗例に当てはめて単純に判断するのではなく、以下のポイントに沿って確認することが大切です。 不動産投資の成功・失敗は目的によって異なる 不動産投資に限らず、成功・失敗は「投資を始めた目的を達成できたかどうか」で判断する必要があります。 例えば老後資金の確保を目的に不動産投資を始めた場合、必ずしも高値で売却できることが成功ではありません。物件を長期的に保有し、定年後も継続的に家賃収入を得られる状態を作れていれば、目的を達成できているといえるでしょう。 一方、節税を目的に不動産投資を始めた場合は、家賃収入による利益が大きくなくても、不動産所得の赤字を給与所得などと相殺(損益通算)し、所得税や住民税の負担を軽減できていれば、目的に沿った成果が出ていると考えられます。所得税率の区分が1段階下がるほど課税所得を圧縮できれば、節税面では一定の効果があったといえるでしょう。 またフルローンで新築ワンルームマンション投資を始めた場合、借入額が大きくなるため、長期のローンを組んだとしても月々の返済額は大きくなりやすいです。その結果、月々のキャッシュフローがマイナスになるケースもあります。 しかし、月々のキャッシュフローがマイナスであることが、すぐに失敗を意味するわけではありません。頭金として先にまとまった資金を入れるのか、月々の支出として分割して負担するのかの違いであり、長期的な資産形成や将来の家賃収入、売却時の手残りまで含めて成否を判断する必要があります。 不動産投資で失敗しないためには安易に売却しないこと 不動産投資を始めた後に失敗につながりやすい判断の一つが、売るべきではない物件を早い段階で売却してしまうことです。 金融機関からの融資を活用した不動産投資では、家賃収入を得ながらローン返済を進め、一定期間後に、売却価格がローン残債や諸経費などの合計を上回るタイミング(損益分岐点)を迎えるのが一般的です。そのため損益分岐点を迎える前に売却をしてしまうと、本来であれば回収できたはずの利益を逃し、かえって損失が出てしまうことがあります。 また中古物件の買取再販業者の中には「今すぐ売らないと損をする」「早く手放した方がよい」などと不安をあおるような案内をする事業者もいます。しかし、特に都心部の好立地物件であれば、インフレによる物件価格や家賃の上昇が期待できる場合もあり、必ずしも早期売却が最善とは限りません。 不動産投資に失敗したかもしれないと感じた場合でも、すぐに売却を決断するのではなく、ローン残債や家賃の下落状況、ローン返済の進み具合などを確認し、冷静に判断することが重要です。加えて、急にまとまった資金が必要になり、物件を売却せざるを得ない状況を避けるためにも、日頃から生活費を含めたキャッシュフローに余裕を持たせておきましょう。 なお、ワンルームマンション投資で失敗が起こるからくりについては、以下の記事でも解説しています。併せてチェックしてみてください。 ワンルームマンション投資で失敗するからくりとは? 悪徳業者の手口や後悔しないためのポイントを解説 不動産投資に失敗したかもしれないと思った時に確認すべきこと 不動産投資を始めた後に、空室が続いたり、月々のキャッシュフローが想定より悪かったりすると「失敗したかもしれない」と感じるかもしれません。 焦って売却などの決断をするのではなく、まずは以下の点をチェックし、現状を正しく把握しましょう。 投資目的や当初シミュレーションに対する進捗 現在の売却価格とローン残債の比較 家賃の下落スピードとローン残債の減少スピードの比較 それぞれ詳しく解説します。 投資目的や当初シミュレーションに対する進捗 まずは、不動産投資を始めた目的を再確認しましょう。不動産投資の成功・失敗は、目先の収支だけで決まるものではなく、当初の目的に対してどの程度進捗しているかで判断するのが望ましいです。 例えば老後の家賃収入を目的に始めたのであれば、短期的に月々のキャッシュフローが大きくプラスになっていなくても、ローン返済が進み、将来の収入源を安定して作れるかどうかが重要です。一方節税を重視している場合は、不動産所得の赤字を給与所得などと損益通算できているか、税負担の軽減につながっているかを確認する必要があります。 進捗を確認できたら、これまでの運用実績と現在の状況を踏まえて、今後のシミュレーションを再度行いましょう。当初のシミュレーションと比較して、どの程度の乖離があるのかを確認することで、現状を客観的に把握しやすくなります。 乖離がある場合は、その要因を突き止めることも重要です。想定より空室率が高いのか、家賃の下落スピードが早いのか、金利上昇によってローン返済の負担が重くなっているのかによって、取るべき対応は変わります。 ただし、長期運用を前提としている場合、損益分岐点が数年程度ずれたからといって、すぐに失敗と判断する必要はありません。当初の目的に対して大きく外れていないか、今後の改善余地があるかを長い目で見て判断するのが良いでしょう。 現在の売却価格とローン残債の比較 次に、現在の売却価格とローン残債を比較しましょう。売却価格からローン残債を差し引くことで、現時点で売却した場合にどの程度の手残りがあるのか、または自己資金の持ち出しが必要になるのかを把握できます。 例えば現在の売却価格がローン残債を上回っていれば、売却によってローンを完済したとしても手元に資金が残る可能性があります。一方、売却価格がローン残債を下回っている場合は、売却してもローンを完済できず、自己資金で不足分を補う必要が出てくるでしょう。 現在の売却価格を知りたい場合は、不動産会社に売却査定を依頼すれば、実際の市場価格に近い目安を把握できます。ただし、査定後に営業連絡を受ける可能性がある点には注意が必要です。 営業連絡を避けたい場合や、大まかな目安を知りたい場合は、現在の家賃と還元利回りを基に、収益還元法で物件価格を試算する方法もあります。収益還元法は、物件が生み出す収益を基に物件価値を算出する方法です。 収益還元法については、以下の記事で詳しく解説しています。 不動産価格の評価方法とは? 収益還元法・取引事例比較法・原価法の違いを解説 家賃の下落スピードとローン残債の減少スピードの比較 不動産投資では、築年数の経過に伴って家賃が下落するのが一般的です。そのため収益還元法で物件価格を算出すると、家賃の下落に併せて物件の価格も下がるでしょう。 しかし家賃や物件価格が下がるからといって、必ずしも資産形成が進んでいないとは限りません。確認すべきなのは、家賃の下落スピードに対して、ローン残債の減少スピードの方が上回っているかどうかです。 家賃7万円・物件価格2,000万円の物件を、金利2%・返済期間35年のフルローンで購入した場合の家賃の下落スピードとローン残債の減少スピードを比較してみましょう。家賃は、1〜10年目は変動なし、11〜15年目は5%下落すると仮定しています。 経過年数 月々の家賃 家賃水準 元本返済額の累計 ローン残債 ローン残債水準 購入時 7万円 100% – 2,000万円 100% 5年目 7万円 100% 約208万円 約1,792万円 約89.6% 10年目 7万円 100% 約437万円 約1,563万円 約78.2% 11年目 6.65万円 95% 約486万円 約1,514万円 約75.7% 15年目 6.65万円 95% 約690万円 約1,310万円 約65.5% この例では、11年目に家賃が5%下落して月6万6,500円になったとしても、ローン残債は約1,514万円まで減少しています。家賃水準は当初比95%にとどまる一方、ローン残債は75.7%まで下がっているため、家賃下落よりもローン残債の減少の方が大きく進んでいることが分かるでしょう。 元利均等返済では、返済が進むにつれて元金の返済割合が大きくなるため、ローン残債の減少スピードは徐々に速くなります。そのため家賃の下落周期が想定よりもよほど短くなってしまったり、家賃の下落率が想定よりも極端に高まってしまったりしなければ、ローン残債の減少の方が早く進み、順調に資産形成が進んでいきます。 たとえ家賃が下落している場合でも、すぐに「失敗した」と判断するのではなく、10年後・15年後のローン残債を踏まえて判断することが大切です。また想定売却価格を設定し、いくらでどのタイミングに売れればローン残債や諸費用を上回るのかを確認するのもよいでしょう。 ただし、サブリースや家賃保証制度を利用しているかどうかによっても、売却時に残る実質的な利益は変わります。空室時にローン返済を自己資金から行う場合、返済予定表ではローン返済が進んでいても、運用期間中の手出し分によって実質的な売却益は目減りしてしまうからです。 ローン残債と物件価格の単純な比較だけではなく、運用中の支出なども含めて現状を把握しましょう。 不動産投資に失敗したかもしれないと思った時に検討すべきこと 現状を把握した上で不動産投資に失敗したかもしれないと感じた場合でも、すぐに売却を決断する必要はありません。空室が続いている、家賃が想定よりも下がっているといった場合でも、運用方法を見直すことで改善できる可能性があります。 ここでは、売却前に検討したい対策を3つご紹介します。 管理会社を変更する 賃貸仲介会社に広告費を支払って優先的に紹介してもらう ローンの借り換えを検討する 管理会社を変更する 空室が数カ月以上続いている、家賃収入の3~10%よりも管理手数料が高い、問い合わせやトラブルへの対応が遅いといった場合は、管理会社を見直すのも方法の一つです。業者を変えることで空室率や入居者の満足度、修繕費の発生状況が変わることがあります。 ただし、管理手数料が安いという理由だけで安易に乗り換えるのはおすすめできません。手数料が安くても、管理業務の範囲が限定されていたり、対応ごとに追加費用が発生したりする可能性があるためです。費用をすぐに捻出できなければ対応が遅れてしまい、かえって空室が長期化してしまうリスクもゼロではありません。 管理会社を選ぶ際は、手数料だけではなく、管理物件の入居率や管理業務の範囲、トラブル対応の早さ、修繕や原状回復の提案力などを踏まえて判断しましょう。 賃貸仲介会社に広告費を支払って優先的に紹介してもらう 空室期間が想定より長引いている場合は、賃貸仲介会社に広告費を支払って、物件を優先的に紹介してもらう方法もあります。 賃貸募集では、オーナーが賃貸仲介会社に広告費(AD)を支払うことで、仲介会社に積極的に物件を紹介してもらいやすくなる場合があります。広告費を支払う分、一時的な支出が発生するのは避けられません。しかし早期に入居者が決まれば、結果的に空室による損失を抑えられる可能性があります。 ただし、広告費を支払えば必ず入居者が決まるわけではない点に注意が必要です。家賃設定が相場より高い、室内設備が競合物件に比べて見劣りする、募集写真や掲載情報が不十分といった場合は、広告費をかけても効果が限定的になる可能性があります。 広告費を活用する際は、家賃設定や募集条件、物件情報の見せ方なども併せて見直しましょう。 ローンの借り換えを検討する 現在利用している不動産投資ローンの金利が高い場合は、ローンの借り換えを検討するのも一つの方法です。借り換えによって金利が下がれば、毎月の返済額や総返済額を抑えられる可能性があります。キャッシュフローに余裕が生まれれば、空室や修繕費が発生した場合の資金余力も確保しやすくなるでしょう。 ただし、ローンの借り換えには諸費用がかかります。事務手数料や保証料、抵当権の抹消・設定登記費用、司法書士報酬などが発生する場合があるため、金利が下がるからといって必ず得になるとは限りません。 借り換えを検討する際は「現在のローンをそのまま返済した場合の総支払額」と「借り換え後の返済総額に諸費用を加えた金額」を比較しましょう。金利差だけで判断せず、借り換えにかかる費用や残りの返済期間、今後のキャッシュフローへの影響まで含めて確認する必要があります。 不動産投資を成功させるために押さえておきたいポイント これから不動産投資を始める方で「失敗したくない」「成功率を上げたい」と考えているなら、以下の6つのポイントを押さえて準備を進めましょう。 将来にわたって需要が減少しにくいエリアの物件を選ぶ 信頼できる不動産会社に依頼する 金融機関の選択肢が多い不動産会社に依頼する 実績のある不動産管理会社や賃貸仲介会社に依頼する 事前に現実的なシミュレーションを行う キャッシュフローに余裕を持たせる 一つずつ詳しく解説します。 将来にわたって需要が減少しにくいエリアの物件を選ぶ 不動産投資では、立地選びが非常に重要です。賃貸需要が高いエリアにある物件は、入居希望者を確保しやすく、空室リスクや家賃下落リスクを抑えやすい傾向にあります。 例えば駅から近い、都心部へのアクセスが良い、周辺に商業施設や生活利便施設がそろっているといったエリアは、賃貸需要を見込みやすいです。また再開発や新駅・商業施設の開業などによって周辺エリアの利便性が高まれば、将来的に需要が増えることもあるでしょう。 人口動態や交通利便性、賃貸需要の動向、周辺の開発計画などを踏まえて、長期的に入居者を確保しやすい物件を選びましょう。 信頼できる不動産会社に依頼する 不動産投資の成果は、不動産会社選びによっても変わります。一口に不動産会社といっても、物件選定や収支シミュレーション、購入後のサポート体制などに差があるため、運用成果にも影響が出てしまうのです。 信頼できる不動産会社を選ぶ際は、需要の高い立地で物件を開発・販売しているかを確認しましょう。入居需要が見込めるエリアの物件を扱っている会社であれば、長期的な運用を前提にした提案を受けられる可能性が高まります。 また、宅地建物取引業者の免許番号も確認しておきたいポイントです。免許番号の括弧内の数字は更新回数を示しており、数字が大きいほど長く事業を継続している目安になります。もちろん、免許番号だけで良し悪しを判断できるわけではありませんが、会社の実績を確認する材料の一つになるでしょう。 加えて堅実な収支シミュレーションを提示してくれるか、リスクについても説明してくれるか、営業担当者の対応が誠実かもチェックしておきたいポイントです。良い面だけではなく、空室リスクや家賃下落リスク、修繕費の負担、金利上昇リスクなども含めて説明してくれる会社を選びましょう。 金融機関の選択肢が多い不動産会社に依頼する 不動産投資では、条件の良い融資を利用できるかどうかも、投資目的の達成度に影響します。金利や返済期間、借り入れ可能額などの条件によって、月々のキャッシュフローや総返済額が変わるためです。 不動産会社によって提携している金融機関の数は異なるため、選択肢が多い会社に依頼できれば、複数の融資条件の中からご自身の投資目的に合ったローンを選べます。 特に大手の不動産会社は、大手金融機関と提携しているケースもあり、提携先が多い傾向にあります。たとえ、一つの金融機関で希望通りの融資が受けられなかったとしても、別の金融機関に相談できる可能性があるでしょう。 また良い融資条件を引き出すには、オーナー側の準備も必要です。安定した収入を維持する、他の借り入れをできるだけ減らす、信用情報に傷が付かないようにするなど、金融機関から見た属性を整えておくことも意識しましょう。 実績のある管理会社や賃貸仲介会社に依頼する 不動産投資では、購入後の管理や入居者募集も成果に大きく関わります。物件自体の条件が良くても、管理体制や募集力が不十分であれば、空室期間が長引いたり、入居者対応の遅れによって退去につながったりする可能性があります。 管理会社や賃貸仲介会社を選ぶ際は、以下のポイントを必ず確認しましょう。 管理物件の入居率が高いか 管理実績が豊富か 管理手数料が妥当か 依頼したい業務に対応しているか トラブル発生時に柔軟に対応してくれるか 担当者の説明が丁寧か 入居者対応や建物の維持管理に強い会社へ依頼できれば、入居者が快適に暮らしやすい環境を保ちやすく、退去リスクの軽減にもつながります。 また不動産会社と同じグループの管理会社や賃貸仲介会社があれば、その会社を選ぶのもおすすめです。グループ内で購入後の管理や入居者募集まで一貫して相談できるため、物件情報の共有や管理対応をスムーズに進めやすくなります。同じグループの物件なので、丁寧に対応してくれたり、入居者の募集を優先的に進めてもらえたりすることもあるでしょう。 事前に現実的なシミュレーションを行う 不動産投資を成功させるには、現実的な収支シミュレーションを行うことも欠かせません。家賃収入やローン返済額だけではなく、空室率や家賃下落、修繕費・管理費・税金といった諸経費なども含めて確認することで、実態に即した収支を確認できるためです。 シミュレーションは、楽観的な条件ではなく、やや厳しめの条件で行うのがおすすめです。例えば空室率は新築で約3%、中古で5〜10%程度を見込む、家賃下落は6〜10年に一度程度発生する前提で見る、家賃の下落率を5%・10%など複数パターンで試算するといった方法があります。 先述した通り、ローン返済については、毎月の返済額だけではなく、元金がどのように減っていくかも確認しておきましょう。購入直後はローン残債が大きいため、短期的に売却すると損失が出る可能性があります。返済計画表を確認し、10年後・15年後のローン残債と想定売却価格を比較しておくことが重要です。 不動産投資のシミュレーションについては、以下の記事でも詳しく解説していますので、併せてご覧ください。 不動産投資で欠かせないシミュレーションの考え方|必要な情報や注意すべきポイントを解説【無料DLシート付】 キャッシュフローに余裕を持たせる 長期的に安定した不動産投資を行うには、キャッシュフローに余裕を持たせることも重要です。物件やローンの組み方によっては、家賃収入よりもローン返済や管理費などの支出が上回り、毎月のキャッシュフローがマイナスになるケースも少なくありません。毎月の手出しを抑えたいなら、頭金を入れて借入額を減らすことも検討してみましょう。 また生活費を含めた資金計画に余裕がないまま投資を始めると、空室や修繕費が発生した際に、将来使う予定のある資金を取り崩さなければならない可能性があります。また急にまとまった資金が必要になったタイミングで物件を売却しようとしても、希望する価格ですぐに売れるとは限りません。 損益分岐点を迎える前に売却してしまうと、本来であれば長期保有によって得られたはずの利益を逃してしまうこともあるでしょう。そのため生活防衛費を確保した上で、不測の支出にも対応できる資金余力を持っておくことが大切です。 頭金を支払って月々の返済額を抑えるのか、フルローンを利用して手元資金を残すのかのどちらが適しているのかは、投資目的や収入状況、リスク許容度によって異なります。どちらが正解というものではないため、生活費や将来の支出も含めて、無理のない資金計画を立てましょう。 目先の収支で不動産投資の成功・失敗を判断するのは厳禁! 売却の前に現状を正しく把握しましょう 不動産投資の成功・失敗は、一律の数字で判断できるものではありません。老後の家賃収入を目的にするのか、節税対策として始めるのかなどによって、成功・失敗の基準は変わります。 そのため月々のキャッシュフローがマイナスになっている、家賃が想定より下がっている、空室期間が長引いているといった理由だけで、すぐに失敗と判断するのは避けましょう。長期で保有すれば損益分岐点を迎えられる物件でも、早い段階で売却してしまうと損失が確定してしまう可能性があります。 これから不動産投資を始める方は、将来にわたって需要が見込める立地の物件を選び、現実的な収支シミュレーションを行うことが重要です。また購入後の管理や入居者募集、将来的な売却まで相談できる不動産会社を選ぶことで、運用中の不安を軽減しやすくなります。 エスリード株式会社は、大阪を中心に関西圏でマンションの開発・販売を行っている不動産デベロッパーです。駅近や都心アクセスの良い立地を中心に物件を展開しており、購入前の収支シミュレーションから運用中の管理、入居者募集、将来的な売却までグループ内で一貫してサポートできます。 「不動産投資で失敗したかも」とお悩みの方や、長期的な資産形成を見据えて物件を選びたい方は、ぜひエスリードへご相談ください。
  • 不動産投資の基礎知識 2026.07.03 不動産投資の利回り・収支計算に使える無料Excelテンプレート・アプリ7選|複数パターンで試算する際のポイントを解説 不動産投資を行う上で重要なのが「シミュレーション」です。物件を選ぶ際は、どのくらいの収益を確保できるのか、借り入れに対して資金計画に無理がないかを確認する必要があります。 また物件購入後も、当初立てた計画通りに運用できているかを定期的に見直すことが大切です。空室や家賃下落、修繕費の発生などによって収支が変わることもあるため、運用中も小まめに収支をチェックする体制を整えておく必要があります。さらに売却を検討する際は、今が適したタイミングなのか、想定した売却益を得られるのかも確認しなければなりません。 そのため不動産会社に試算してもらうだけではなく、ご自身でも利回りや収支をシミュレーションできるようにしておくことが重要です。利回りやキャッシュフローを手軽に計算できるExcelテンプレートやアプリを活用すれば、購入前・運用中・売却前の各タイミングで収支を予測しやすくなるでしょう。 本記事では、不動産投資の利回り・収支シミュレーションに使える無料Excelテンプレート3選とアプリ4選をご紹介します。複数パターンで試算する際の調整ポイントも解説するので、物件購入前や運用中の収支を見える化したい方は、ぜひ参考にしてください。 ※本記事の内容は、2026年7月時点の情報です suggest2 不動産投資では表面利回りだけでなく、利回りアプリやExcelテンプレートを活用して、実質利回りやキャッシュフローを確認することが重要 空室率・家賃下落率・金利・修繕費・売却価格などを変えて試算することで、収支悪化への対応策や出口戦略を検討しやすくなる シミュレーション結果は入力条件に基づく試算であり、将来の収益を保証するものではないため、複数パターンで確認することが大切 不動産投資で利回り・収支シミュレーションが重要な理由 利回りや収支のシミュレーションは、不動産投資のさまざまな判断をする上で重要な材料になります。不動産会社に試算してもらうだけではなく、ご自身でもシミュレーションができたり、前提条件を確認できるようになったりしておくと、より適切な投資判断をしやすくなるでしょう。 ここでは、不動産投資で利回り・収支シミュレーションが重要といわれる3つの理由をご紹介します。 表面利回りだけでは物件の収益性を判断しにくい 空室や家賃下落、売却時の手残りまで見通しやすくなる 長期的な資金計画を立てられる 表面利回りだけでは物件の収益性を判断しにくい 不動産投資では、物件広告などに「表面利回り」が記載されているケースが多いです。表面利回りとは、年間家賃収入を物件価格で割って算出する利回りのことです。計算式は以下の通りです。 表面利回り = 年間家賃収入 ÷ 物件価格 × 100 表面利回りは簡単に計算できるため、物件同士を大まかに比較する際には役立ちます。しかし計算式を見ると分かる通り、管理費や修繕費、固定資産税、保険料など運用中の支出は反映されません。 そのため表面利回りが高い物件でも、ローン返済や運用にかかる費用を差し引くと、想定よりも手残りが少なくなるケースがあります。実際の収益性を把握するには、物件広告などに書かれた表面利回りではなく、必要経費を差し引いた実質利回りや月々のキャッシュフローを確認しましょう。 空室や家賃下落、売却時の手残りまで見通しやすくなる 不動産投資では、常に満室で運用できるとは限りません。入居者の退去や募集時に空室が発生すると、その期間の家賃収入は得られないためです。また築年数の経過や周辺環境の変化、競合物件の増加などによって、将来的に家賃が下がる可能性もあります。 さらに運用中には、設備交換や原状回復などの費用が発生することもあります。こうした支出を見込まずに購入すると、突発的な費用によって資金計画が崩れてしまうかもしれません。 物件購入前にあらかじめシミュレーションをすることで、空室や家賃下落、突発的な修繕費の出費があっても無理のない投資を行えるかを確認できます。また出口戦略の一環として物件の売却を想定する際にも、売却価格からローン残債や税金などの諸経費を差し引いた上で、どのタイミングであれば手残りを確保できるかをチェックできるでしょう。売却価格も楽観的な数字から厳しめの数字まで複数パターンで試算しておくことで、思ったほど手残りがないといった事態を想定しやすくなります。 運用中や売却時に不測の事態が起きたとき、どのように乗り切るかをあらかじめ検討するためにも、シミュレーションは欠かせません。 長期的な資金計画を立てられる 不動産投資は、数年〜数十年単位で運用するケースが多い投資方法です。そのため購入時点の利回りだけではなく、長期的に収支が成り立つかを確認する必要があります。 長期的な資金計画を立てる際は、先述した諸経費はもちろん、インフレや金利の上昇、消費税の増税なども踏まえてシミュレーションを行いましょう。購入直後は収支に問題がないように見えても、物価が上昇し修繕費の負担が増えたり、変動金利でローンを組んでおり金利の上昇によって返済額が上がったりすれば、月々のキャッシュフローが悪化する可能性があります。 特に老後の資産形成を目的に不動産投資を行う場合は、10年後、20年後、30年後に家賃収入からどのくらい手元に残るのかを確認しておくことが重要です。年次のキャッシュフローを確認できるExcelテンプレートや利回りアプリなどを活用すれば、条件を変えながら長期的な収支を比較しやすいです。 不動産投資の利回り・収支シミュレーションに使える無料のExcelテンプレート3選 不動産投資の利回りや収支のシミュレーションは、購入前だけではなく、購入後も定期的に行うことが大切です。年度ごとの収支推移をチェックしたい方や、空室率や家賃下落、税金などを加味した詳細なシミュレーションをしたい方はExcelテンプレートがおすすめです。 ここでは、不動産投資の利回り・収支シミュレーションに使える無料のExcelテンプレートを3つご紹介します。 【エスリード】不動産投資収支シミュレーション エスリードの「不動産投資収支シミュレーション」は、借り入れ条件や売却条件はもちろん、空室率や空室期間、家賃下落率などを設定して試算できるExcelテンプレートです。条件を変えた複数パターンのシミュレーションにも対応しやすいため、楽観的な条件だけではなく、空室が長引いた場合や家賃が下がった場合など実態に即したシミュレーションに適しています。 入力項目はやや多いものの解説を確認しながら入力できるため、不動産投資の収支の仕組みを学びながら試算したい方に向いています。最大40年の長期収支を確認できるので、老後の資産形成や収入源の確保などを目的に、物件の長期保有をする予定の方はぜひ活用してみてください。 概要は以下の通りです。 table2 項目 内容 提供会社 エスリード株式会社 主な機能、分かること 表面利回り実質利回り税引前キャッシュフロー空室率・空室期間の設定家賃下落率の設定年次キャッシュフロー売却を含めたシミュレーション 不動産投資で欠かせないシミュレーションの考え方|必要な情報や注意すべきポイントを解説【無料DLシート付】 【マネーフォワード クラウド会社設立】不動産賃貸 収支シミュレーション マネーフォワード クラウド会社設立の「不動産賃貸 収支シミュレーション」は、家賃収入だけではなく管理費などの経費、返済利息、所得税、固定資産税などを踏まえて年度ごとの収支を確認できるExcelテンプレートです。 元利均等返済と元金均等返済の返済計画を確認できる点もメリットです。返済方法によって毎月の返済額や元金の減り方が異なるため、借り入れ条件を比較したい方に向いています。 概要は以下の通りです。 table2 項目 内容 提供会社 株式会社マネーフォワード 主な機能、分かること 表面利回り実質利回り税引後キャッシュフロー空室率の設定家賃下落率の設定年次キャッシュフロー減価償却費・固定資産税の概算元利均等返済・元金均等返済の返済計画CCRの確認 URL https://biz.moneyforward.com/establish/topics/7702/※アカウント登録が必要 【投資僧】不動産投資計算エクセルシート 投資僧の「不動産投資計算エクセルシート」は、表面利回りや実質利回りだけでなく、NOI、NET利回り、金利後利回り、年次キャッシュフローなどを確認できるExcelテンプレートです。入力項目やシート構成はやや複雑なため、手軽に利回りだけを確認したい方よりも、不動産投資の経験があり、複数の指標を基に詳細に分析したい方に向いています。 一方で、空室率や空室期間の設定には対応していないため、空室リスクを細かく反映したい場合は注意が必要です。家賃下落率については「6年目まで100%、7〜16年目97%、17年目以降90%」という前提で設定されています。任意の条件で細かく調整したい場合は、他のテンプレートと併用すると良いでしょう。 概要は以下の通りです。 table2 項目 内容 提供会社 暮らしホーム株式会社 主な機能、分かること 表面利回り実質利回りNET利回り金利後利回り税引前キャッシュフロー税引後キャッシュフロー家賃下落率の設定年次キャッシュフロー残債・残債利回りなどの確認 URL https://fudousan.click/marvelous-sheet/ 不動産投資の利回り・収支シミュレーションに使える無料のアプリ4選 不動産投資の利回りや収支シミュレーションは、購入前だけではなく、購入後も定期的に行うことが大切です。毎回手計算を行うのは手間がかかるため、アプリを活用すると効率的です。入力項目に沿って物件価格や家賃、自己資金などを入れるだけで、利回りやキャッシュフローを自動で計算できるものもあります。 不動産投資の利回り・収支シミュレーションに使える無料のアプリを4つご紹介します。 不動産投資利回りシミュレーションアプリ 「不動産投資利回りシミュレーションアプリ」は、購入手数料率や経費率、空室率、所得税・住民税の税率などを細かく設定できるシミュレーションアプリです。試算結果を保存できるため、複数の物件や条件を比較検討しやすいです。 また不動産投資の基礎知識に関するコラムも閲覧できるため、シミュレーションを行いながら不動産投資への理解を深めたい方に向いています。 概要は以下の通りです。 table2 項目 内容 提供会社 Factory inc. 主な機能、分かること 表面利回り実質利回り税引前キャッシュフロー税引後キャッシュフロー売却後の最終総合収支税引後キャッシュフロー累計シミュレーション結果の保存 アプリ内課金 なし※利用時に動画視聴が必要な場合あり ダウンロードサイズ 21.6MB ストア App Store/Google Play 評価 App Store:4.2/Google Play:3.9 不動産投資シミュレータ 「不動産投資シミュレータ」は、物件価格や自己資金、予定賃料、空室率などを入力して、利回りを簡易的に確認できるアプリです。経費や税金を細かく差し引いた試算には対応していません。 詳細な収支を確認するというよりも、物件購入前に利回りを大まかに把握したい場合に向いています。iOS版はなく、Google Playでのみ提供されています。 概要は以下の通りです。 table2 項目 内容 提供会社 addquick 主な機能、分かること 表面利回り実質利回り現金利回り自己資金に対する利回り空室率の設定存シミュレーション結果の保存 アプリ内課金 なし※利用時に動画視聴が必要な場合あり ダウンロードサイズ - ストア Google Play 評価 Google Play:3.1 楽待 「楽待」は、投資用不動産の物件検索や情報収集に加え、路線価や賃料、空室率、利回り、取引事例、駅の乗降客数、ハザードマップなどを地図上で確認できるアプリです。物件単体の収支だけではなく、周辺環境やエリアの情報も合わせて確認したい方に向いています。 ただし、利用には会員登録が必要です。またシミュレーションの利用回数に上限がある場合があるため、事前に利用条件を確認しておきましょう。 概要は以下の通りです。 table2 項目 内容 提供会社 楽待株式会社 主な機能、分かること 物件検索非公開物件の提案表面利回り実質利回り空室率・家賃下落率・修繕費などを踏まえた収支シミュレーション地図上での周辺情報確認 アプリ内課金 あり ダウンロードサイズ 53MB ストア App Store/Google Play 評価 App Store:4.6/Google Play:4.5 不動産投資の収支計算 Real Estate Invest 「不動産投資の収支計算 Real Estate Invest」は、物件価格や家賃などの基本情報を入力することで、表面利回り・実質利回り・キャッシュフローを確認できるアプリです。複数のシミュレーション結果を保存できるため、購入候補の物件を効率よく比較したい方に向いています。Android版はなく、App Storeでのみ提供されています。 概要は以下の通りです。 table2 項目 内容 提供会社 個人(Hiromichi Fujiwara) 主な機能、分かること 表面利回り 実質利回り税引前キャッシュフロー税引後キャッシュフロー空室率の設定年次キャッシュフローシミュレーション結果の保存 アプリ内課金 なし※利用時に動画視聴が必要な場合あり ダウンロードサイズ 34.8MB ストア App Store 評価 App Store:3.9 シミュレーション以外で不動産投資に活用できるWebサイト・ツール 不動産投資は、物件を購入して終わりではありません。物件の購入前はもちろん、運用中もさまざまな場面で判断が必要になるため、情報収集や物件検索、資産管理などを効率的に行える体制を整えておくのがおすすめです。 ここでは、シミュレーション以外で不動産投資に活用できる主なWebサイトやツールをご紹介します。 情報収集 不動産投資では、物件価格や利回りだけではなく、土地の評価額や周辺相場、各種費用の目安なども確認する必要があります。情報収集に役立つWebサイトを活用すれば、物件を比較する際の判断材料を効率よく増やせます。 代表的なWebサイトは以下の通りです。 table2 ツール名 主な特徴 活用できる場面 固定資産税路線価、相続税路線価、地価公示価格などを地図上で確認できる 土地価格の目安や周辺エリアの地価水準を確認したいとき ローン返済額や利回り、税金、各種計算をWebサイト上で行える計算ツール ローン返済額や簡易的な収支を確認したいとき どちらも不動産投資専用のWebサイトではないものの、シミュレーションをする上での情報収集や試算の補助に役立ちます。ただし、これらのツールだけで投資判断を完結させるのは避けましょう。地価や計算結果はあくまで参考情報として扱い、実際の賃貸需要や物件状態、収支シミュレーションと併せて確認してください。 投資用物件の検索 投資用物件を探す際は、物件検索アプリやポータルサイトも活用できます。エリアや価格、利回り、築年数などの条件を指定して検索できるため、どのような物件が市場に出ているのかを把握しやすくなります。 主なWebサイトは以下の通りです。 table2 Webサイト名 主な特徴 向いている人 楽待※アプリあり 投資用不動産に特化した物件検索ができ、収益物件の情報収集にも使いやすい 投資用物件を幅広く比較したい人 SUUMO※アプリあり マンション・戸建て・土地など幅広い不動産情報を検索できる 周辺相場や居住用物件の価格帯も確認したい人 不動産投資☆連合隊 エリアや利回りなどから物件を検索できる 投資用物件を効率的に探したい人 ニフティ不動産※アプリあり 複数の不動産サイトの物件情報をまとめて検索できる 複数サイトを横断して物件情報を確認したい人 物件検索ができるWebサイトやアプリを使えば、検討しているエリアの物件価格や利回り、築年数、駅距離などを比較できます。複数の物件を見比べることで、相場感をつかみやすくなるでしょう。 ただし、掲載されている利回りは表面利回りであることも多く、実際の収益性とは異なる場合があります。気になる物件があった場合は、空室率や管理費、修繕費、ローン返済なども含めて、別途シミュレーションを行うことが必要です。 資産管理 不動産投資を始めた後は、保有物件の収支や契約書類、入居状況などを管理する必要があります。資産管理アプリを活用すれば、複数の物件情報や運用状況をまとめて確認しやすくなります。 主なツールは以下の通りです。 table2 Webサイト名 主な特徴 向いている人 WealthPark (App Store/Google Play) 保有物件の収支や契約情報などを確認できる資産管理アプリ 複数物件の運用状況をまとめて管理したい人 Roomコネクト (App Store/Google Play) 不動産管理業務を効率化できる入居者管理アプリ 管理会社とのやり取りや物件情報を整理したい人 資産管理アプリには、毎月の収支や入金状況、契約書類、税務関連書類などを確認できるものがあります。紙の書類やメールを探す手間を減らせるため、忙しい方でも運用状況を把握しやすいでしょう。 ただし、利用できる機能はサービスや管理会社、保有物件によって異なります。特定の会社で購入・管理している物件に限られるケースもあるため、導入前に対応範囲を確認しておきましょう。 複数パターンでシミュレーションする際の調整ポイント 不動産投資のシミュレーションでは、一つの前提条件だけで判断しないことが大切です。空室率や家賃下落率、金利、修繕費、売却価格などは、将来的に変動する可能性があるためです。 Excelテンプレートやアプリを使えば、条件を変えた場合の収支の違いを比較しやすくなります。ここでは、複数パターンでシミュレーションする際に調整したい主な項目を解説します。 空室率を変えて収入減に耐えられるか確認する 先述した通り、不動産投資では、常に満室で運用できるとは限りません。入居者の退去や募集によって空室が発生すると、その期間の家賃収入はなくなります。そのためシミュレーションでは、一定の空室率を加味した上で無理のない資金計画を立てられるかを確認することが大切です。 空室率を変えて試算する際は、退去後の原状回復や新たな入居者を募集する期間も考慮しましょう。空室期間が長引いた場合でも、ローン返済や管理費、修繕積立金などの支払いは発生します。空室率を高めに設定しても月々の返済に支障がないか、手元資金でどの程度補填できるかも試算しておきましょう。 公益財団法人日本賃貸住宅管理協会 日管協総合研究所の調査では、2023年度の首都圏における委託管理物件の入居率は95.6%でした(※)。単純に考えると、空室率は4.4%になります。ただし、物件の築年数やエリア、間取り、管理状態によって空室リスクは異なります。新築物件であれば空室率を低めに、中古物件であれば5〜10%程度など、物件の状況に応じて慎重に設定しましょう。 なお、サブリースを利用する場合は、入居者の有無にかかわらずサブリース会社から一定の賃料が支払われるため、空室による直接的な収入減を抑えられます。ただし、サブリース手数料や免責期間が収支に影響するため、シミュレーションではサブリース契約の内容を正しく反映しましょう。 ※参考:公益財団法人日本賃貸住宅管理協会 日管協総合研究所.「日管協短観」.(参照:2026-06-16). 家賃下落率を変えて長期収支を確認する 購入時の家賃も、将来にわたって同じ水準で続くとは限りません。築年数の経過や周辺相場の変化、競合物件の増加などによって、家賃が下がる可能性があります。 家賃下落率を設定してシミュレーションを行うことで、将来的な収入減を見込んだ収支を確認できます。特に長期保有を前提に不動産投資を行う場合は、家賃下落を考慮した試算が欠かせません。購入時点の家賃だけで判断すると、10年後、20年後のキャッシュフローを楽観的に見積もってしまう可能性があります。 家賃下落を反映する際は、現実に近い下落周期や下落率を設定することが大切です。運用予定の物件と似た立地・広さ・設備の物件を複数調べ、築年数ごとに家賃がどの程度変わっているかを確認すると、より現実に近い条件を設定しやすくなるでしょう。 家賃下落率や下落周期を設定できるアプリやExcelテンプレートを使えば、より堅実な試算ができます。家賃が下がった場合でもローン返済や運営費用を賄えるか、長期的に資金計画が成り立つかを確認しましょう。 金利を変えて返済負担の変化を見る 不動産投資ローンを変動金利で借り入れる場合、将来的に金利が上昇する可能性があります。金利が上がると、月々のローン返済額や総返済額が増え、キャッシュフローが悪化する恐れがあります。 そのため、シミュレーションでは現在の金利だけではなく、金利が上昇した場合の返済負担も確認しておきましょう。例えば現在の金利に加えて、0.5%、1.0%、2.0%上昇した場合など、複数のパターンで試算しておくと、金利上昇時の影響を把握しやすくなります。 借入額が大きいほど、金利変動による影響も大きくなります。特にフルローンや高い借入割合での購入を検討している場合は、金利上昇後も返済を続けられるかを必ず確認しましょう。 修繕費や運営費用を多めに見積もり、月々のキャッシュフローを確認する 不動産投資では管理費や修繕費、固定資産税、保険料などの運営費用が発生します。これらの費用は、月々の手残りに直接影響します。 特に築年数が経過すると、設備交換や修繕、原状回復などの費用が増える可能性がある点に注意が必要です。購入時点では大きな支出が見込まれていなくても、数年後に給湯器やエアコンなどの設備交換が必要になることもあるでしょう。 シミュレーションでは修繕費などをやや多めに設定し、それでも月々の収支が成り立つかを確認することが大切です。 また突発的な支出に備えるため、手元資金をどのように確保するかも検討しておきましょう。毎月の家賃収入から一定額を修繕費として積み立てる、空室時に備えて数カ月分の返済額を手元に残しておくなど、運用中の資金管理まで含めて考える必要があります。 売却価格を変えて出口戦略を確認する 出口戦略の一つとして一定期間運用した後に物件の売却を検討している場合、売却価格によって最終的な収益が大きく変わります。築年数や市況、賃貸需要の変化によっては、必ずしもその時点のローン残債より高く売れるとは限りません。 そのため、売却価格も複数パターンを設定してシミュレーションしましょう。例えば購入価格と同程度で売却できるケース、購入価格より低い価格で売却するケース、想定より高く売却できるケースなどを比較することで、どのタイミングで売却するのが良いのかといった出口戦略を検討しやすくなります。 出口戦略まで含めてシミュレーションしておくことで、短期的な物件価格の下落に慌てることなく、長期的な投資判断をしやすくなります。保有を続けるべきか、売却を検討すべきかを判断する際にも、複数パターンの試算結果が役立つでしょう。 シミュレーションで収支を見える化し、自分に合う投資判断につなげよう 不動産投資では、物件広告に記載されている表面利回りだけではなく、ローン返済や諸経費などを加味した実質利回りやキャッシュフローまで確認することが重要です。空室や家賃下落、金利の上昇などのリスクも踏まえてシミュレーションを行うことで、購入後の収支を具体的にイメージしやすくなります。 Excelテンプレートや利回りアプリを活用すれば、物件価格や家賃収入、借り入れ条件、空室率などを入力するだけで、収支を見える化することが可能です。手軽に試算できれば、楽観的な条件から厳しめの条件まで比較でき、運用の実現性を確認しやすくなるでしょう。 エスリード株式会社では、物件選びから収支シミュレーション、購入後の管理、将来の売却まで、グループで一貫してサポートできる体制を整えています。長期的な収支やリスクを踏まえながら、ご自身に合った不動産投資を検討したい方は、ぜひエスリードへご相談ください。また検討中の物件のシミュレーションをしてみたい方は、以下より無料のExcelテンプレートをダウンロードしてみてください。
  • 不動産投資の基礎知識 2026.07.03 マイナス収支は失敗? 新築物件は買った瞬間に価値が下がる? ワンルームマンション投資に関するウソについて徹底解説 ワンルームマンション投資について情報収集をしていると「月々のキャッシュフローがマイナスなら失敗」「新築物件は買った瞬間に価値が下がる」「サブリースは危険」といった、不安を煽るような記事や動画を目にすることがあります。しかし、そういった情報は、発信者によって歪められていたり、明確なウソであったりするケースも少なくありません。 真偽を確かめずにうのみにしてしまうと、投資目的に合わない物件を購入してしまったり、逆に手放す必要のない物件を売却してしまったりする恐れがあります。 そういった失敗をしないためには、表面的な情報ではなく、不動産投資の仕組みを正しく理解し、自分の中に「惑わされないための判断基準」を明確に持つことが重要です。 本記事では、ワンルームマンション投資に関してよく目にする代表的な「ウソ」や誤解について解説するとともに、表面的な情報に振り回されずに投資判断を行うためのポイントをご紹介します。 suggest2 「月々のキャッシュフローがマイナスならワンルームマンション投資は失敗」「新築物件は買った瞬間に価値が下がる」「サブリースは危険」「サブリースは危険」はウソ 都心部などの立地の良い物件を購入していれば「1秒でも早く売らないと損」という状況はそもそも起こらない インターネット上のウソにだまされないためには、不動産投資の仕組みを正しく理解し、自分の中に明確な判断基準を持っておくことが重要 登場人物① 山田さん 28歳 男性中堅の設備機器メーカー勤務(勤続5年) 年収500万円 不動産投資初心者 検索で見つけたエスリード株式会社に不動産投資の相談にやってきた 登場人物② 太田さん エスリード株式会社営業戦略室 マーケティングリーダー 投資用マンションを中心に、不動産投資の仕組みや魅力を「データ×現場のリアルな視点」で発信。データ分析に基づく集客設計から顧客フォロー、成約後のサポート体制づくりまでを一貫して推進し、投資家が安心して資産形成に臨める環境の整備に尽力。信頼できる情報を通じて、一人でも多くの方が自分らしい不動産投資を実現できるよう記事制作や監修を行っている。 ワンルームマンション投資に関してよく目にするウソ fukidashi yamada yamada.png https://www.eslead.co.jp/media/wp-content/uploads/2025/11/yamada.png https://www.eslead.co.jp/media/real-estate-investment-basics/purpose-of-real-estate-investment/yamada/ 3 yamada inherit 2025-11-19 08:55:18 2025-11-19 08:55:18 image/png image png https://www.eslead.co.jp/media/wp-includes/images/media/default.png https://www.eslead.co.jp/media/wp-content/uploads/2025/11/yamada-150x150.png https://www.eslead.co.jp/media/wp-content/uploads/2025/11/yamada.png https://www.eslead.co.jp/media/wp-content/uploads/2025/11/yamada.png https://www.eslead.co.jp/media/wp-content/uploads/2025/11/yamada.png https://www.eslead.co.jp/media/wp-content/uploads/2025/11/yamada.png https://www.eslead.co.jp/media/wp-content/uploads/2025/11/yamada.png 山田さん 新築ワンルームマンション投資について調べていると、ネガティブな情報ばかりが目に入るのですが、どこまでが本当なのでしょう? ota ota.png https://www.eslead.co.jp/media/wp-content/uploads/2025/11/ota.png https://www.eslead.co.jp/media/real-estate-investment-basics/purpose-of-real-estate-investment/ota/ 3 ota inherit 2025-11-19 06:59:13 2025-11-19 06:59:13 image/png image png https://www.eslead.co.jp/media/wp-includes/images/media/default.png https://www.eslead.co.jp/media/wp-content/uploads/2025/11/ota-150x150.png https://www.eslead.co.jp/media/wp-content/uploads/2025/11/ota.png https://www.eslead.co.jp/media/wp-content/uploads/2025/11/ota.png https://www.eslead.co.jp/media/wp-content/uploads/2025/11/ota.png https://www.eslead.co.jp/media/wp-content/uploads/2025/11/ota.png https://www.eslead.co.jp/media/wp-content/uploads/2025/11/ota.png 太田さん 前提として、新築物件よりも中古物件を取り扱っている不動産会社が圧倒的に多いので、どうしても新築を下げて中古を上げるような情報が目に入りやすい環境です。その中でも、明確にウソと言えるものについて、いくつか紹介していきましょう。 ウソ①月々のキャッシュフローがマイナスならワンルームマンション投資は失敗 不動産投資ではしばしば、月々のキャッシュフローがマイナスなら失敗、危険と言われます。しかし、月々のキャッシュフローは主に、頭金や借入額、返済期間といった、ローンの条件によって左右されます。 新築や築浅のワンルームマンション投資の最大のメリットは、担保価値も残存耐用年数も十分にあるため、フルローンで物件を購入できることです。金融機関から投資用の資本を借りてレバレッジをかけられるというのは、新築や築浅のワンルームマンション投資ならではの強みです。 フルローンで物件を購入する場合、借入額が大きくなりやすいため、返済期間が長くても、家賃収入からローン返済額や管理委託費などの運用諸経費を差し引いた月々のキャッシュフローはマイナスになりがちです。一方、物件の購入時にある程度まとまった頭金を入れていると、借入額が少なくなる分、月々のローン返済額が抑えられるため、キャッシュフローはプラスになります。つまり、月々のキャッシュフローがマイナスになるかプラスになるかは、自己資金を毎月少しずつ入れるのか、購入時にまとめて入れるのかという、タイミングの違いによるところが大きいのです。 ローン返済中のキャッシュフローがマイナスであったとしても、ローン残債はきちんと減っていきます。ローン残債が物件価格を下回るタイミングで売却し、ローンを完済すれば、残りは収益になります。もしかすると、月々のキャッシュフローがマイナスなら失敗と考えている方の中には、損益分岐点を迎えられないと勘違いしている方もいるのかもしれません。しかし、どんな物件でも、ローンの完済まで待てば損益分岐点は現れます。またローンが完済されて以降は、運用諸経費を差し引いた家賃収入をほぼそのまま受け取れます。 つまり、フルローンを利用したことによって、月々のキャッシュフローがマイナスになっても、それ自体は問題ではなく、生活費も含めて月々の手出しに耐えられない資金計画であることが問題なのです。マイナスのキャッシュフローだけを見て「ワンルームマンション投資は良くない」「不動産投資に失敗した」と誤った判断をしないようにしましょう。 ウソ②新築物件は買った瞬間に価値が下がるから止めておいた方が良い 先述した通り、前提として、新築物件よりも中古物件を取り扱っている不動産会社が圧倒的に多く、どうしても中古物件を取り扱う不動産会社のポジショントークが目に入りやすい環境です。 その上で「新築物件は買った瞬間に価値が下がる」というのは明確なウソです。もしそうであれば、金融機関は下がることを前提にした物件評価で融資条件を決めるため、フルローンで物件を購入することはできないでしょう。 新築物件を購入するメリットはいくつかありますが、その一つに物件評価の高い時期に保有できることが挙げられます。一般的に、物件は築10年を過ぎると5年おきに評価が下がり、築20年を過ぎると下がり幅が大きくなります。 まず新築から10年程度は購入時のシミュレーション通りに資産化を進めやすく、この期間に物件を保有していると、余裕を持って損益分岐点を迎えることができる可能性が高くなります。また先述した通り、築20年程度までは比較的金融機関からの評価が高いため、出口戦略を取りやすいです。つまり、相場通りに物件を取得できているなら、新築物件の方が売却時の利益が出やすいといえます。 ただし、一つ注意が必要なのが、家賃のつり上げによって相場よりも高値で物件を購入(高値掴み)してしまった場合です。金融機関では新築物件の物件評価に収益還元法を用いているため、家賃を上げれば物件価格を上げられます。新築であれば、多少家賃が高くても比較的簡単に入居者が付きますが、退去が発生した後に、同じ家賃では次の入居者がなかなか決まらない可能性があります。想定よりも早い段階で、高めの家賃から相場通りの家賃まで下がると、キャッシュフローが悪化したり、売却価格が下がったりしてしまい、シミュレーション通りに損益分岐点が現れなくなってしまいます。物件を購入する際には、設定されている家賃が周辺の相場通りかも確認するようにしましょう。 ウソ③サブリースは危険 サブリースとは、管理会社(サブリース会社)がマンションやアパートなどの賃貸物件をオーナーから一括で借り上げ、入居者に転貸する仕組みです。空室や家賃滞納の有無にかかわらず、一定の賃料を受け取れるため、キャッシュフローの安定性が高くなります。借り上げなので、もちろん管理業務もほぼ丸ごと任せられます。管理委託と比べると手数料はやや高めになりますが、空室や家賃滞納に対するリスクに備えられることから、不動産投資では有力な選択肢の一つです。 実際に過去にはサブリース契約をめぐるトラブルが相次ぎ、社会問題になったこともありますが、2020年にサブリース新法が整備され規制が強化されているため、信頼できるサブリース会社を利用する分には、危険はありません。 サブリース会社を選ぶ際には、入居者対応や管理業務の質、入居者の募集力などを確認するとともに、後から想定と違ったとならないように、委託できる業務の範囲や家賃保証率、契約の更新期間や更新料の有無、免責期間の有無といった契約内容をしっかりと確認することが大切です。 サブリースについては、以下の記事でも詳しく解説しているので、併せてチェックしてみてください。 不動産投資でサブリースはあり? 危険だといわれる理由やメリット、契約時の注意点を解説 ウソ④1秒でも早く売らないと損 保有している物件を1秒でも早く売らないと損をするなどと言う不動産業者もいますが、そういった状況はほとんど起こり得ないと覚えておきましょう。 1秒でも早く売らないと損と言われる状況には、以下のようなものがあります。 立地の良い物件だが高値掴みしてしまった 立地の悪い物件を買ってしまった 金利が上昇している 月々のキャッシュフローが悪化している しかし、どの状況であっても、1秒でも早く売って得をすることはありません。 融資を活用して投資物件を購入する場合、一定期間、物件を運営し、ローン残債が売却価格を下回り、それまでの手出しも回収すると損益分岐点に到達します。先述した通り、どんな物件でもローンを完済すれば損益分岐点は現れます。特に現在の日本はインフレであるため、きちんと将来にわたって需要の減少しない立地の物件を選べていれば、物件価格が上昇する可能性が高く、損益分岐点を迎えないことはまず考えにくいでしょう。 むしろ、物件購入からまだ日が浅い場合は損益分岐点に到達していないため、売却することでかえって損をしてしまう可能性が高いです。そのため、仮にキャッシュフローが悪化して手出しが増えたとしても、耐えられる資金計画が大切です。 ちなみに、もしも本当に1秒でも早く売った方が良いという状況があるとするなら、それは、物件価格が3分の1になった場合です。しかし、東京や大阪の都心部など立地の良い物件の場合は土地代が半分以上を占めるため、立地選びがきちんとできていれば、そもそもこういった状況は起こり得ません。 物件を買い取りたい不動産業者に不安を煽られて売却すべきではない物件を売ってしまうとそれこそ損をしてしまうので、十分に注意してください。 ワンルームマンション投資のウソにだまされないためにはどうしたらよい? fukidashi yamada yamada.png https://www.eslead.co.jp/media/wp-content/uploads/2025/11/yamada.png https://www.eslead.co.jp/media/real-estate-investment-basics/purpose-of-real-estate-investment/yamada/ 3 yamada inherit 2025-11-19 08:55:18 2025-11-19 08:55:18 image/png image png https://www.eslead.co.jp/media/wp-includes/images/media/default.png https://www.eslead.co.jp/media/wp-content/uploads/2025/11/yamada-150x150.png https://www.eslead.co.jp/media/wp-content/uploads/2025/11/yamada.png https://www.eslead.co.jp/media/wp-content/uploads/2025/11/yamada.png https://www.eslead.co.jp/media/wp-content/uploads/2025/11/yamada.png https://www.eslead.co.jp/media/wp-content/uploads/2025/11/yamada.png https://www.eslead.co.jp/media/wp-content/uploads/2025/11/yamada.png 山田さん 一度は目にしたことのある話が実はウソだと知って、驚きました。きっと他にもありますよね……。こういった情報にだまされないために、何か対策できることはありませんか? ota ota.png https://www.eslead.co.jp/media/wp-content/uploads/2025/11/ota.png https://www.eslead.co.jp/media/real-estate-investment-basics/purpose-of-real-estate-investment/ota/ 3 ota inherit 2025-11-19 06:59:13 2025-11-19 06:59:13 image/png image png https://www.eslead.co.jp/media/wp-includes/images/media/default.png https://www.eslead.co.jp/media/wp-content/uploads/2025/11/ota-150x150.png https://www.eslead.co.jp/media/wp-content/uploads/2025/11/ota.png https://www.eslead.co.jp/media/wp-content/uploads/2025/11/ota.png https://www.eslead.co.jp/media/wp-content/uploads/2025/11/ota.png https://www.eslead.co.jp/media/wp-content/uploads/2025/11/ota.png https://www.eslead.co.jp/media/wp-content/uploads/2025/11/ota.png 太田さん インターネット上のウソにだまされないためには、不動産投資の仕組みを正しく理解し、自分の中に明確な判断基準を持っておくことが重要です。また不安につけ込まれないよう、余裕を持った資金計画を立てておくことも大切でしょう。 具体的に何をしたらよいのか、押さえておきたいポイントをいくつかご紹介します。 投資の目的を明確にする 投資の成功・失敗は、投資をする上で設定した目的や目標を達成できたかどうかで決まります。そのため、ワンルームマンション投資を始める際は、投資によって何を達成したいのかを明確にしておくことが大切です。 将来に向けての資産形成を目的にしている場合、月々のキャッシュフローがマイナスであっても、最終的に必要な資産額を確保できた、あるいは、資産を使うタイミングまでにローンを完済し、以降は月々の家賃収入のほとんどが手元に残っているという状況であれば、それは成功といえるでしょう。 目的があいまいなままだと、途中の収支だけを見て「失敗した」と判断してしまいやすく、その結果、実際には順調なのに焦って物件を売却してしまい、かえって損失が出てしまうといったことも起こり得ます。投資の目的を明確にすることで現在の状況を正しく認識できるようになり、ウソにだまされたり、誤った投資判断をしてしまったりするリスクを下げられるでしょう。 誰がどのような立場で情報を発信しているのかを確認する 一口に不動産業者といっても、新築マンションを開発・提供する不動産デベロッパーや、売主から買主探しの依頼を直接受けている元付け業者、買主と元付け業者の仲介をする客付け業者、中古物件を買い取り、リフォームやリノベーションを行って再販売する買取再販業者など、さまざまな業者が存在しています。 先述した通り、中古物件を取り扱っている不動産会社が圧倒的に多く、新築物件を取り扱う不動産デベロッパーはごくわずかです。中には自社の中古物件を買ってもらったり、保有物件を売ってもらったりするために、意図的に新築物件についてのネガティブな情報を発信しているケースもあるかもしれません。 特に不安を煽るような内容の場合は、発信者の立場や背景を把握した上で、真実かどうか、偏った内容ではないかを確認することが大切です。 悪徳業者の手口を知る 不動産業者の中には、悲しいですが悪徳業者も存在します。悪徳業者はさまざまな方法で契約を持ちかけ、収益が出にくい物件を購入させようとすることがあるので注意が必要です。 具体的な手口をいくつかご紹介しますので、以下のような場面に遭遇したら、はっきりと断りましょう。 table2 手口 概要と具体例 過剰な営業トーク 「期間限定の優良物件」「今だけ特別値引き」「人気が高く抽選になる可能性がある」「確実に資産形成につながる」といった、魅力的な言葉で契約を急がせる手口冷静に比較・検討する時間を与えずに契約を促す 恋愛商法で相場より高い物件の契約を促される 「恋愛商法」や「ロマンス詐欺」と呼ばれる、恋愛感情に付け込み、高額な投資物件を契約させる手口「投資コンサルタント」や「ファイナンシャルプランナー」などの専門家と名乗って信用させた上で「二人の将来のため」などと言って、物件の購入を促す 過大な収支シミュレーションを提示する 相場より高い家賃設定であるにもかかわらず、常に入居者がいる想定( = 空室率0%)で収支を示す手口空室率を0%にしていたり、家賃下落や修繕費などの支出を極端に少なく見積もっていたりする場合は、注意が必要 投資物件の購入に住宅ローンの利用を勧められる 「住宅ローンを利用した方が金利が低くてお得」「住宅ローン控除も受けられる」などと説明し、投資物件の購入に住宅ローンを使わせようとする手口不正利用が発覚した場合、借入金の一括返済を求められたり、今後の金融機関との取引に影響したり、詐欺として責任を問われたりする可能性があるため、絶対に応じてはいけない オーナーチェンジ物件での偽装入居や退去予定の隠ぺい アルバイトなどを一時的に入居させ、入居者がいる物件のように見せかける手口物件の引き渡し後すぐに退去され、想定していた家賃収入を得られず、空室リスクを負うことになる 直近で行われる大規模修繕工事の隠ぺい 近いうちに予定されている大規模修繕工事を伝えないまま、契約を進める手口購入直後に大規模修繕工事が実施されると、想定していなかった修繕積立金の増額や一時金の負担が発生する可能性がある 手付金の貸し付けを提案される 手付金の捻出が難しい買主に対して、営業担当者が「立て替える」などと言って契約を勧める手口手付金の貸し付けによる契約誘引は宅地建物取引業法に抵触するまた「手付金は不要」と説明した上で、後に買い主都合の契約解除として高額な損害賠償を請求する手口もある手付金には買主を守る効果もあるため、物件の売買契約を進める際には、必ず自分で手付金を用意し、支払う 悪徳業者の手口についてもっと詳しく知りたい方は、以下の記事もチェックしてみてください。 ワンルームマンション投資で失敗するからくりとは? 悪徳業者の手口や後悔しないためのポイントを解説 将来にわたって需要の減少しない立地の物件を選ぶ ワンルームマンション投資に限らず、不動産投資では立地が最も重要です。需要が高い立地にある物件は、空室リスクや家賃下落リスクを抑えられ、物価の上昇や周辺エリアの開発による需要増加などがあれば、家賃を上げられる可能性もあります。 現在は需要が高くても、何らかの事情で将来的に需要が減少する可能性もあるため、人口動態や開発計画なども踏まえて、将来にわたって需要の減少しない立地を選びましょう。 相場を確認する 先述した通り、金融機関では物件評価に収益還元法を用いているため、家賃を上げれば物件価格を上げることができます。高値掴みにならないよう、周囲の似たような物件の家賃相場を事前に確認しておくことも大切です。 東京や大阪などの都心部では、建築費の上昇や需要の増加により、物件価格が高騰していますが、それに対して家賃水準が追いついていない状況です。家賃は人々の生活に直結するため、そう簡単には上がっていかないのです。 新築だと、びっくりするような価格・家賃の物件もありますが、新築の時はすぐに入居者が付いても、3年後、5年後に退去が起こった場合に、同じ家賃を維持できない可能性があります。物件購入時には、似たような間取りや条件の新築物件の家賃相場だけではなく、築年数が進んだ物件の家賃相場も確認しておきましょう。 事前に現実的なシミュレーションを行う 投資物件を購入する前には、現実的な収支シミュレーションを行うことが欠かせません。特に変動金利型ローンを利用して物件を購入する場合は、今後の金利上昇を踏まえて、楽観的な条件ではなく、やや厳しめの条件で試算しておくことが大切です。 例えば、空室率は新築で約3%、中古で5〜10%程度を想定しておくと、空室を踏まえた現実的なキャッシュフローを把握できます。また家賃は、築年数の経過や周辺相場の変化によって下落する可能性があるため、6〜10年に一度程度の家賃下落を想定し、5%下落した場合と10%下落した場合など、複数のパターンで確認しておきましょう。先述した金利についても、0.25%上昇した場合、0.5%上昇した場合、1%上昇した場合といったように、複数パターンのシミュレーションをしておくのがおすすめです。 シミュレーションでは、家賃収入とローン返済額だけではなく、購入時や売却時の諸費用、管理委託費や固定資産税・都市計画税、火災保険料・地震保険料、原状回復費用、修繕費といった運営諸経費も含めて試算する必要があります。併せてローン返済によって元金がどのように減っていくのか、売却価格がローン残債を上回る時期はいつ頃になりそうかもチェックしておきましょう。 表面上は利益が出ているように見えても、空室や税金、修繕費、金利上昇などを考慮すると、月々の手出しが多くなったり、最終的な手残りが少なくなったりするケースもあります。そのため、購入前の段階で複数の条件を想定し、無理のない資金計画を立てておくことが大切です。 不動産投資のシミュレーションをご自身で行う場合は、ぜひ、以下の記事を参考にしてください。エスリードの無料シミュレーションシートもダウンロードできます。 不動産投資で欠かせないシミュレーションの考え方|必要な情報や注意すべきポイントを解説【無料DLシート付】 生活費も含めた月々のキャッシュフローに余裕を持たせる 先述した通り、月々のキャッシュフローが悪化しても耐えられる資金計画が大切です。生活費も含めたキャッシュフローに余裕がない状態で運用を続けていると、手出しの増加や突発的に資金が必要になった場合に対応できず、事前に立てた投資戦略とは異なるタイミングで物件を売却せざるを得なくなるかもしれません。また資金計画に不安があると、悪徳業者などに付け込まれやすくなります。 現実的なシミュレーションを行った上で、多少状況が厳しくなったとしても耐えられる範囲で投資を行うというのは大前提ですが、手元の資金に余裕を持たせておくというのも大切です。例えば、ある程度の頭金を投入し、借入額を減らすことで月々のローン返済額を抑え、キャッシュフローに余裕を持たせるという方法が考えられます。逆に、フルローンで物件を購入し、手元の資金を残しておくというのも作戦の一つです。どちらが適しているかは、それぞれの状況によるため、自己資金額や想定される毎月の手出しなどを踏まえて検討しましょう。 サブリースを利用し、空室や滞納によって家賃収入が入らなくなるリスクを低減するというのも、キャッシュフローを悪化させない対策として有効です。さらに、損益通算によって節税できた場合には、その還付金には手を付けず、設備の入れ替え費用や修繕費などの突発的な支出に備えて積み立てておくというのもおすすめです。 信頼できる不動産会社や管理会社に依頼する ワンルームマンション投資をする際には、不動産会社選びも重要なポイントの一つです。特に初めて不動産投資を行う場合は、大手の不動産会社に依頼するのがおすすめです。需要の高いエリアの物件を紹介してもらえる他、購入後のサポート体制も整っているケースが多く、安定した運用につながります。また大手の不動産会社は複数の金融機関と提携しており、大手の金融機関と提携していることも多いため、融資条件の面でも有利に進められる可能性が高くなります。 信頼できる不動産会社を選ぶには、取り扱っている物件の立地や提携している金融機関の他、以下のようなポイントを確認しましょう。 table2 確認ポイント 概要 取り扱っている物件の立地 将来にわたって賃貸需要が見込めるエリアの物件を取り扱っているか販売中の物件だけではなく、過去に販売していた物件もチェックする 提携している金融機関 大手の金融機関と提携しているか提携先の金融機関が複数あるか 収支シミュレーションの内容 家賃相場や空室率、管理委託費、修繕費、金利上昇などを踏まえた、現実的なシミュレーションを提示してくれるか 営業担当者の対応 メリットだけではなくデメリットやリスクについても説明してくれるか質問に対して丁寧かつ具体的に回答してくれるか契約を急かさず冷静に検討する時間を与えてくれるか グループ体制 物件の購入だけではなく、購入後の賃貸管理や将来の売却まで一貫して相談できる体制があるか窓口が分かれている場合は、各段階でどこまでサポートしてもらえるのか 宅建業者番号(免許番号)の数字 宅地建物取引業者免許の数字(更新回数)はいくつか不動産会社が持つ宅地建物取引業者免許には、更新回数が表示されている例:国土交通大臣(7)第〇〇〇〇号括弧内の数字は、5年ごとの免許更新によって増えていく業務停止処分などの行政処分を受けると免許の更新ができないケースもあるため、数字が大きいほど、長期間にわたって営業を継続してきた不動産会社であることが分かる<更新回数の目安> (1)〜(2): 創業・営業開始からまだ日が浅い(5)以上: 20年以上の営業実績(7)以上: 30年以上の営業実績 また不動産投資では、物件を購入した後の管理体制が収益に大きく影響します。依頼する管理会社によって入居率や老朽化のスピードも変わるため、こちらも慎重に選ぶことが大切です。 グループ内に管理会社や賃貸仲介会社のある不動産会社から物件を購入すれば、そのまま依頼することができ、自社グループの物件のため、手厚く対応してもらえる可能性も高いです。もしも、自身で管理会社を探さなければならない場合は、以下に挙げる確認ポイントを押さえておきましょう。 table2 確認ポイント 概要 入居率・管理実績 管理物件の入居率が高く、実績が豊富であるか(目安は95%以上) 管理手数料 家賃の5%前後が目安であり、内訳や追加費用が明確か 業務範囲 対応している業務と、別料金となる業務が明確か トラブル時の体制 トラブルに対応できる体制が整っているかトラブル発生時の対応スピードが早いか 担当者の対応 問い合わせをした際の返信スピードが早いか納得できる説明をしてくれるか 例えばエスリードであれば、グループ内に管理会社や賃貸仲介会社の他、中古物件を扱う会社もあるため、購入後の運用はもちろん、将来の出口戦略についてもご相談いただけます。 インターネット上のウソにだまされず、ワンルームマンション投資を成功させましょう fukidashi ota ota.png https://www.eslead.co.jp/media/wp-content/uploads/2025/11/ota.png https://www.eslead.co.jp/media/real-estate-investment-basics/purpose-of-real-estate-investment/ota/ 3 ota inherit 2025-11-19 06:59:13 2025-11-19 06:59:13 image/png image png https://www.eslead.co.jp/media/wp-includes/images/media/default.png https://www.eslead.co.jp/media/wp-content/uploads/2025/11/ota-150x150.png https://www.eslead.co.jp/media/wp-content/uploads/2025/11/ota.png https://www.eslead.co.jp/media/wp-content/uploads/2025/11/ota.png https://www.eslead.co.jp/media/wp-content/uploads/2025/11/ota.png https://www.eslead.co.jp/media/wp-content/uploads/2025/11/ota.png https://www.eslead.co.jp/media/wp-content/uploads/2025/11/ota.png 太田さん ウソにだまされたり、不安を煽られたりして誤った投資判断をしてしまわないためには、付け入る隙を与えないことが大切です。 yamada yamada.png https://www.eslead.co.jp/media/wp-content/uploads/2025/11/yamada.png https://www.eslead.co.jp/media/real-estate-investment-basics/purpose-of-real-estate-investment/yamada/ 3 yamada inherit 2025-11-19 08:55:18 2025-11-19 08:55:18 image/png image png https://www.eslead.co.jp/media/wp-includes/images/media/default.png https://www.eslead.co.jp/media/wp-content/uploads/2025/11/yamada-150x150.png https://www.eslead.co.jp/media/wp-content/uploads/2025/11/yamada.png https://www.eslead.co.jp/media/wp-content/uploads/2025/11/yamada.png https://www.eslead.co.jp/media/wp-content/uploads/2025/11/yamada.png https://www.eslead.co.jp/media/wp-content/uploads/2025/11/yamada.png https://www.eslead.co.jp/media/wp-content/uploads/2025/11/yamada.png 山田さん たしかにそうですね。やはり、自信がなかったり、不安に感じていたりするところに「この物件はやめた方がいいです!」と言われたら、簡単に信じてしまいそうです。 ota ota.png https://www.eslead.co.jp/media/wp-content/uploads/2025/11/ota.png https://www.eslead.co.jp/media/real-estate-investment-basics/purpose-of-real-estate-investment/ota/ 3 ota inherit 2025-11-19 06:59:13 2025-11-19 06:59:13 image/png image png https://www.eslead.co.jp/media/wp-includes/images/media/default.png https://www.eslead.co.jp/media/wp-content/uploads/2025/11/ota-150x150.png https://www.eslead.co.jp/media/wp-content/uploads/2025/11/ota.png https://www.eslead.co.jp/media/wp-content/uploads/2025/11/ota.png https://www.eslead.co.jp/media/wp-content/uploads/2025/11/ota.png https://www.eslead.co.jp/media/wp-content/uploads/2025/11/ota.png https://www.eslead.co.jp/media/wp-content/uploads/2025/11/ota.png 太田さん そうならないためにも、自分の中に自信を持って判断できる基準を持っておくことが大切です。例えば、シミュレーションをした上で、この範囲内の変動であればOK、このラインまで悪化したら対策を講じるといった明確な判断基準を決めておくと、外野から何を言われても惑わされずに済むでしょう。また資金面に不安があると、買い取りの誘惑に負けやすいので、生活にもゆとりを持てる資金計画を立てることも重要です。 それからやはり、不動産投資に関する正しい知識を持っておくというのも大切だと思います。今回ご紹介した4つのウソも、不動産投資の仕組みを知っていれば、おかしいとすぐに気付ける内容です。それに、知識があることは自信にもつながります。知識を付けるといっても、たくさん勉強しなければならないわけではありません。このエスリードJOURNALで基礎知識を身に付けつつ、一緒にシミュレーションなどを行いながら、理解を深めていってもらえればと思います。不明点は分かるまで丁寧に説明しますので、ぜひ一緒にワンルームマンション投資を始めましょう! エスリード株式会社は東証プライム市場に上場しており、安定した経営基盤の基、これまで多くの不動産投資を支援してきた実績があります。将来にわたって需要の見込める立地にある新築ワンルームマンションをご紹介できるだけではなく、大手金融機関とも提携しているため、複数の選択肢の中から一人一人の状況に合った金融機関をご案内することが可能です。 さらに、グループ内に管理会社や賃貸仲介会社、中古物件を扱う会社もあり、物件購入後の管理や入居者募集、将来の売却までまとめて相談しやすい体制が整っています。初めての不動産投資で、物件選びからローン、購入後の運用、出口戦略まで一貫して相談できるパートナーをお探しの方は、エスリード株式会社へご相談ください。
  • 不動産投資の基礎知識 2026.07.01 不動産投資におけるキャピタルゲインとは? 長期運用と途中売却での資産の増え方の違いを解説 不動産投資を行う際には、収益の仕組みを理解しておくことが大切です。不動産投資の収益方法には大きく分けて、家賃収入を得る方法(インカムゲイン)と、売却によって売却益を得る方法(キャピタルゲイン)の2つがあります。それぞれ収益の仕組みやリスクの性質が異なるため、違いを理解した上で、自身に適した投資戦略を考えましょう。 本記事では、インカムゲイン・キャピタルゲインの概要や、資産の増え方のシミュレーション、売却チャンスを逃さないためのポイントなどを解説します。 suggest2 不動産投資において、インカムゲインとは家賃収入、キャピタルゲインとは売却益のこと 戦略の一つとして、家賃収入で安定的にインカムゲインを得て、チャンスがきたタイミングで売却をしてキャピタルゲインを狙う方法がある 売却チャンスを逃さないためには、将来にわたって需要のあるエリアの不動産を選ぶことが大切 不動産投資で得られる収益 不動産投資で得られる収益には、大きく分けてインカムゲインとキャピタルゲインの2種類があります。それぞれの概要をご紹介します。 インカムゲイン インカムゲインとは、マンションやアパートなどの不動産を貸し出すことで得られる収益(家賃収入)です。 例えば、家賃15万円のワンルームマンションを所有して貸し出している場合、入居者がいれば毎月15万円の家賃収入を得られます。ただし、15万円全てが手元に残るわけではありません。不動産を運用するには毎月さまざまなコストが発生するため、家賃収入から必要経費を差し引いた金額が実際の収益となります。不動産を運用する上でかかるコストには、以下のようなものがあります。 ローン返済額 委託管理手数料 固定資産税・都市計画税 火災保険料・地震保険料 原状回復費用 修繕費用 など 不動産投資では入居者を安定して確保できていれば、毎月一定の収入が見込める点が特長の一つです。 なお、現在の不動産投資では短期的な売却益を狙うよりも、不動産の長期保有・運用によって安定した家賃収入を得るインカムゲイン型の運用が主流となっています。特に資産形成を目的に不動産投資をする場合、インカムゲイン重視の運用は比較的リスクが少なく安定的に資産を増やしていけるのでおすすめです。 キャピタルゲイン キャピタルゲインとは、マンションやアパートなどの不動産を売却した際に得られる収益(売却益)です。例えば、3,000万円で購入したワンルームマンションを3,500万円で売却できた場合でも、500万円がそのままキャピタルゲインになるわけではありません。キャピタルゲインは、売却価格からローン残債や諸経費、自己負担累計額を差し引いたものです。 不動産の売却時には、仲介手数料・印紙税・抵当権抹消費用・繰上返済手数料・譲渡所得税などの諸経費がかかります。また自己負担累計額には、物件の購入時に支払った頭金・仲介手数料・登記費用・不動産取得税・印紙税・ローン事務手数料などの他、先述した不動産を運用する上でかかるコストが含まれます。 不動産を売却するとまとまった利益を得られる可能性がある一方で、売却価格がローン残債や諸経費、自己負担累計額の合計を上回るタイミング(損益分岐点)を迎える前に売却してしまうと、かえって損失が発生してしまうこともあります。 そのためキャピタルゲインを狙う場合は、売却価格だけではなく、ローン残債やその他の支出も踏まえて、タイミングを判断することが重要です。 不動産投資ではインカムゲインとキャピタルゲインのどちらを狙うべき? 不動産投資において重要なのは、インカムゲインとキャピタルゲインのどちらを狙うかではなく、自身の目的を達成できるかどうかです。目的を達成できるのであれば、どちらを狙っても問題はありません。 例えば、老後の資産形成を目的にする場合は、インカムゲインを中心に運用するのがよいでしょう。キャピタルゲインを狙って短期で売却をしても、手元に残る利益は数百万円程度にとどまるケースが多く、それだけでは必要な老後資金を確保できない可能性があるためです。具体的には以下のような流れで投資を進めましょう。 原則として、家賃収入で安定的にインカムゲインを得る 土地の価値が高まったときや家賃が上がったとき(評価額が上がりやすいタイミング)など、より高く売れるチャンスがあれば売却し、キャピタルゲインを得る 売却益を使って、2つ目、3つ目と不動産を増やしたり、他にも物件を保有していれば、ローンの繰り上げ返済をしたりする ただし、売却すれば必ず利益が出るわけではありません。売却価格が下がっていたり、諸経費が高くついたりすると、損失が出てしまうケースもあります。 また可能であれば、分散投資をするのがおすすめです。例えば5,000万円の融資を受けられる場合、東京でワンルームマンション1部屋を購入するよりも、大阪で2部屋を保有した方が空室リスクの分散につながる可能性があります。 分散投資をしておくと、空室リスクを抑えやすくなるだけではなく、将来的な運用の選択肢も広がります。例えば、保有している物件の一つを高値で売却できた場合、その売却益を別の物件のローンの繰り上げ返済に充てたり、新しい物件の取得資金として活用したりすることも可能です。どの物件に投資するべきかは、立地や賃貸需要、物件の仕様、物件価格などを考慮した上で総合的に判断することが大切です。 長期運用と途中売却でどう変わる? 資産の増え方をシミュレーション 不動産投資では、同じ物件でも運用方法によって最終的な資産の増え方が変わります。特に重要なのが「長期で不動産を所有・運用し続ける場合」と「途中で不動産を売却する場合」の違いです。 ここでは同じ条件の不動産を長期運用した場合と途中で売却した場合の2パターンで、資産の増え方にどのような違いがあるのかをシミュレーションします。 <前提条件> 不動産の種類:新築ワンルームマンション1部屋 物件の購入価格:2,000万円 自己資金:0円 購入諸経費:200万円 ローン返済期間:35年(元利均等返済) 金利:2% 運用諸経費:17万円(/年) 家賃:8万円(/月) 家賃の下落タイミング:10年目から5年ごとに5%下落 通常空室率:3%(特別退去周期:3年ごとに退去発生、空室月数:2カ月) なお、ここでご紹介するシミュレーションは一例です。状況に応じてキャッシュフローは変わるので、あくまでも目安として参考にしてください。 シミュレーションA:長期運用した場合 売却を前提とせず、インカムゲイン(家賃収入)を得ながら長期保有を続ける場合のシミュレーションは以下の通りです。 (単位:万円) 年間家賃収入(実効総収入) ローン返済額 運用諸経費 税引前キャッシュフロー ローン残債 1年目 93 80 17 -3 1,960 5年目 93 80 17 -3 1,792 10年目 88 80 17 -8 1,563 15年目 70 80 17 -26 1,310 20年目 80 80 17 -16 1,030 25年目 76 80 17 -20 720 30年目 60 80 17 -36 378 35年目 68 80 17 -28 0 40年目 65 0 17 49 0 ローン返済を進めることで、時間の経過とともにローン残債は減少していきます。一方で、家賃下落や空室、運用諸経費などによって、年間の税引前キャッシュフローはマイナスで推移する結果となりました。 家賃収入とローン返済額、運用諸経費の収支を合わせると、手元に残るお金が少なかったり、シミュレーションのように持ち出しが発生したりするケースもあります。特に今回のシミュレーションのようにフルローンで物件を購入する場合は、自己資金を抑えられる一方で借入額が大きくなるため、毎月の返済負担も重くなりやすいです。 ローン返済中のキャッシュフローがマイナスになり、持ち出しが発生することに対して、失敗という方もいますが、必ずしもそうではありません。頭金として物件価格の一部を先に支払うのか、フルローンを利用して後から毎月少しずつ支払うのかの違いであり、シミュレーションのようにきちんとローン残債が減っていれば、それは失敗ではありません。手元のお金は一時的に少なくなっても、ローン返済が進むことで、その分純資産は少しずつ積み上がっているのです。ローンを完済した後は、家賃収入のほとんどが手元に残り、給与や年金以外の収入源として活用できるでしょう。 シミュレーションB:途中で売却した場合 次にインカムゲイン(家賃収入)を得ながら、一定期間後に売却してキャピタルゲイン(売却益)を得る場合のシミュレーションを見ていきましょう。ここでは、5年ごとに物件価格の80〜110%で売却した場合を想定しています。売却時の手残りは、売却価格からローン残債を差し引いた金額と、そこからさらに運用期間中の手出し分を差し引いた金額の2パターンで算出しました。 なお、売却にかかる費用は売却価格の3%、買取時の売却ディスカウント率は築年数が19年目までは15%、20年目以降を20%で設定しています。 <想定される手残り(売却価格 – ローン残債)> ※累計収支{年間収入 – (ローン返済額 + 運用諸経費)}も加味した売却後の利益 (単位:万円) 売却価格 2,200 2,100 2,000 1,900 1,800 1,700 1,600 5年目 21※-9 -61※-91 -143※-174 -226※-256 -308※-339 -391※-421 -473※-504 10年目 251※169 168※87 86※4 3※-78 -79※-160 -161※-243 -244※-325 15年目 504※351 422※269 339※186 257※104 174※21 92※-166 10※-144 20年目 678※446 600※368 522※291 445※213 367※136 290※58 212※-20 25年目 987※643 910※566 832※488 754※410 677※333 599※255 522※178 30年目 1,329※855 1,252※778 1,174※700 1,096※622 1,019※545 941※467 864※390 35年目 1,707※1,098 1,630※1,020 1,552※942 1,474※865 1,397※787 1,319※710 1,242※632 40年目 1,707※1,330 1,630※1,253 1,552※1,175 1,474※1,098 1,397※1,020 1,319※942 1,242※865 上記のシミュレーションにおいて、累計収支を加味した売却後の利益がプラスになるタイミングは以下の通りです。 10年目で売却する場合:購入時の100%以上の価格で売却 15年目で売却する場合:購入時の90%以上の価格で売却 20年目で売却する場合:購入時の85%以上の価格で売却 25年目以降に売却する場合:購入時の80%以上の価格で売却 ローンを利用した不動産投資では、家賃収入を得ながらローン返済を進め、一定期間後に損益分岐点を迎えるのが一般的です。物件の購入からあまり年数が経っていない場合、ローン残債が多く残っているため、購入時の物件価格より多少高く売れたとしても、損失が発生してしまう可能性があります。 インカムゲインとキャピタルゲインを合わせて最も大きな収益を得られる売却タイミングは、物件ごとに異なります。先述した通り、途中売却を検討する際は、売却価格だけではなく、ローン残債や自己負担累計額、仮に売却せずに保有し続けた場合のキャッシュフローなども踏まえて判断しましょう。 またエスリードでは、無料で不動産投資のシミュレーションができるシートをご用意しています。以下からお気軽にダウンロードしてみてください。 売却チャンスを逃さないためにやるべきこと 不動産投資の目的が老後資金の確保である場合、必ずしも物件を売却する必要はありません。インカムゲインで長期間にわたって安定した家賃収入を得て、毎月の生活費に充てるということもできるからです。 しかし、前項でご紹介した通り、物件の価値が上昇したタイミングで売却できるなら、戦略的にキャピタルゲインを得るという選択肢もあります。売却チャンスを逃さないためには、事前に以下に挙げることを行いましょう。 将来にわたって需要の減少しないエリアの物件を選ぶ 大手の不動産会社から物件を購入する 信頼できる管理会社に物件の管理を依頼する キャッシュフローに余裕を持たせる 将来にわたって需要の減少しないエリアの物件を選ぶ 不動産投資において、エリア選定は物件の収益性や資産価値を左右する重要な要素です。現在の需要はもちろん、人口動態の変化や再開発の有無といった将来性も踏まえ、長期的に需要を見込めるエリアを選ぶ必要があります。 また不動産の価値は、一般的に「築年数が経過すると下がる」といわれます。しかし不動産投資においては、築年数そのものよりも家賃の下落が価値低下の主な要因と考える方が適切です。 不動産価格は、主に収益還元法で算出されます。収益還元法とは、投資用不動産が将来生み出すと期待される収益を基に、不動産価格を算出する方法です。そのため家賃が維持されていれば、売却時の価格も大きく下がりにくいのです。 家賃が下がる主な要因には、以下のようなものがあります。 建物や設備の老朽化による魅力低下 物件のあるエリアの賃貸需要が低い 周辺の築古物件の賃料相場に影響され、家賃を下げざるを得ない 例えば、設備が古くなり周辺に新しい物件が増えると、入居者募集の競争で不利になります。またそもそも賃貸需要が少ないエリアでは、家賃をそのまま維持することは難しいでしょう。 そのため物件を検討する際には、周辺にある築古物件の家賃も確認するのがおすすめです。新築時と比較して大きく下がっていない場合や下落幅が小さい場合は、築年数が経過しても家賃を維持できる可能性が高いと判断できます。 このように、将来にわたって家賃が下がりにくいエリアの物件を選ぶことで、長期間安定した収益を得られる可能性が高まります。結果、築年数が経過しても不動産価値が下落しにくく、売却時にも有利な条件で取引しやすいでしょう。 大手の不動産会社から物件を購入する 不動産投資をする際には、不動産会社選びも重要なポイントの一つです。不動産会社によって、紹介してもらえる物件や提携している金融機関が異なります。 特に初めて不動産投資を行う場合は、大手の不動産会社に依頼するのがおすすめです。需要の高いエリアの物件を紹介してもらえる他、購入後のサポート体制も整っているケースが多く、安定した運用につながります。 また大手の不動産会社は複数の金融機関と提携しており、融資条件の面でも有利に進められる可能性が高いです。さらにグループ内に管理会社や賃貸仲介会社、中古販売会社を持っている場合、物件の購入から管理、入居者募集、売却まで一貫したサポートを受けられるため、少ない手間で運用が可能です。 不動産会社を選ぶ際には、以下のポイントを確認しておきましょう。 確認ポイント 概要 物件の立地 現在はもちろんのこと、将来にわたって需要を見込めるエリアの物件を供給しているかを確認する 提携している金融機関 ・大手の金融機関と提携しているかを確認する ・提携している金融機関の数が多いかを確認する 収支シミュレーションの内容 現実的な前提条件に基づいた堅実なシミュレーションを提示してくれるかを確認する 営業担当者の対応 ・メリットだけではなく、デメリットやリスクに関する説明もしてくれるかを確認する ・質問に対して丁寧かつ具体的に回答してくれるかを確認する グループ体制 購入から管理、売却までを一貫して依頼できるかを確認する 宅建業者番号(免許番号)の数字 ・宅地建物取引業者免許の数字(更新回数)を確認する ・不動産会社が持つ宅地建物取引業者免許には、括弧内に更新回数が表示されている 例:国土交通大臣(7)第〇〇〇〇号 ・括弧内の数字は、5年ごとの免許更新に合わせて増えていく ・業務停止処分などの行政処分を受けると免許の更新ができないケースもあるため、数字が大きいほど、長期間にわたって営業を継続してきた不動産会社であることが分かる <更新回数の目安> (1)〜(2): 創業・営業開始からまだ日が浅い (5)以上: 20年以上の営業実績 (7)以上: 30年以上の営業実績 例えばエスリードであれば、グループ内に管理会社や賃貸仲介会社、中古物件を扱う会社があるため、購入後の運用や将来の売却についても相談しやすい環境が整っています。 信頼できる不動産会社を選ぶことで、長期的な運用の安定性が高まるでしょう。 信頼できる管理会社に物件の管理を依頼する 不動産投資では、物件を購入した後の管理体制が収益に大きく影響します。依頼する管理会社によっても入居率やトラブル対応のスピードが変わるため、慎重に選ぶことが大切です。 先述した通り、大手の不動産会社から物件を購入した場合は、グループの管理会社に任せられるケースが多いです。一方で不動産会社とは別に新たに管理会社を探さなければならないケースもあります。自身で管理会社を探す場合は、以下に挙げるポイントを押さえておきましょう。 確認ポイント 概要 入居率・管理実績 管理物件の入居率が高く、実績が豊富であるか(目安は95%以上) 管理手数料 家賃の5%前後が目安であり、内訳や追加費用が明確か 業務範囲 対応している業務と、別料金となる業務が明確か トラブル時の体制 ・トラブル発生時の対応スピードが早いか ・トラブルに対応できる体制が整っているか 担当者の対応 ・問い合わせをした際の返信スピードが早いか ・納得できる説明をしてくれるか 信頼できる管理会社を選ぶことで、安定した運用を実現しやすくなるでしょう。 キャッシュフローに余裕を持たせる 不動産投資を行う際は、キャッシュフローに余裕を持たせることを意識しましょう。ここでいうキャッシュフローとは、家賃収入やローンの返済の他、給与収入や生活費も含めた全体の資金状況を指します。 キャッシュフローに余裕がない状態で運用を行うと、予期せぬ出費が発生した際に対応できなくなります。その結果、本来は保有し続けるべき物件を、やむを得ず売却しなければならないケースも出てくるでしょう。損益分岐点を迎える前に売却することになり、かえって損をしてしまうかもしれません。 キャッシュフローに余裕を持たせるためには、自身の状況に応じた資金計画を立てましょう。例えば、自己資金に余裕がある場合には、物件購入時に頭金を支払って借入額を減らし、毎月の返済額や総返済額を抑えるという方法があります。一方で総返済額は増えてしまいますが、フルローンで物件を購入し、突発的な支出に対応できるようにするために手元資金を残しておくというのも選択肢の一つです。 不動産投資は長期的な運用が前提となるため、短期的な収支だけではなく、将来を見据えた資金計画や投資戦略を立てることが重要です。 目先の利益を負うのではなく「投資目的を達成できるか」を考えましょう 不動産投資には、毎月の家賃収入を得るインカムゲインと、物件を売却して収益を得るキャピタルゲインの2つがあります。所有する不動産を運用し続けるのか、途中で売却すべきか迷う方もいるでしょう。最終的に不動産投資の目的を達成できるのであれば、どちらを選択しても問題はありません。 例えば、老後のための資産形成を目的とする場合は、家賃収入で安定的にインカムゲインを狙うことが基本です。その上で、物件の価値が上昇したタイミングなどチャンスがあれば売却し、得た資金を活用して新たな投資につなげることで、資産拡大を図れる可能性があります。 ただし、売却をすれば必ず利益が出るわけではありません。また目先の利益だけを目的に、戦略なく売却を行うと、長期的な資産形成に悪影響を及ぼす可能性があります。事前にしっかりと投資計画を立てることが重要です。 さらに不動産投資を成功させるためには、信頼できる大手の不動産会社に依頼をするのがおすすめです。エスリード株式会社は東証プライム市場に上場している企業で、これまでに多くの不動産投資を支援しています。物件の提案から賃貸管理、仲介、売却まで丸ごとサポートできますので、「不動産投資を始めたい」「インカムゲインとキャピタルゲインのどちらを狙うべきか分からない」といった方はお気軽にご相談ください。
  • ワンルームマンション投資 2026.05.18 ワンルームマンション投資で失敗するからくりとは? 悪徳業者の手口や後悔しないためのポイントを解説 ワンルームマンション投資は、単身者向けマンションの一室を購入し、貸し出すことで収益を得る投資方法です。適切に運用できれば安定した家賃収入が期待できますが、運用方法や判断を誤ると、思うような収益が得られないケースもあります。ワンルームマンション投資で成功するためには、失敗につながりやすい仕組みや背景を理解し、リスクを避けながら運用していくことが重要です。 本記事では、ワンルームマンション投資で失敗してしまうからくりや、失敗したと感じた場合の対策、後悔しないためのポイントなどを解説します。悪徳業者の代表的な手口についてもご紹介するので、ワンルームマンション投資に興味がある方や、現在の運用に不安を感じている方はぜひ参考にしてみてください。 suggest2 ワンルームマンション投資で失敗するからくりとして、事前の準備・確認不足や運用中の判断ミスなどが挙げられる 失敗したと感じたら投資の目的と現状を再確認し、管理会社・賃貸仲介会社の変更や広告の掲載、ローンの借り換えなどを検討する ワンルームマンション投資で失敗しないためには、投資の目的を明確にした上で、築年数・不動産会社・立地などを考慮することが大切 東証プライム上場企業のエスリードでは、無料で不動産投資のシミュレーションができるシートをご用意しています。 以下からお気軽にダウンロードしてみてください。 【エスリードのおすすめ物件情報】 JR大阪環状線・大和路線「今宮」駅 徒歩2分 Osaka Metro御堂筋線・四つ橋… 大阪府大阪市浪速区大国3丁目8番4 エスリード 難波ALLURE 所在地 大阪府大阪市浪速区大国3丁目8番4 交通情報 JR大阪環状線・大和路線「今宮」駅 徒歩2分 Osaka Metro御堂筋線・四つ橋線「大国町」駅 徒歩6分 住居専有面積 21.09~21.80㎡ 間取り 1K 資料請求 物件詳細 他にもエスリードで公開中の物件はこちらからもご確認いただけます。ぜひご覧ください。 ワンルームマンション一覧:https://www.eslead.co.jp/property-investment/ ファミリータイプマンション一覧:https://www.eslead.co.jp/property/ ワンルームマンション投資の仕組み ワンルームマンション投資とは、単身者向けマンションの一室を購入し、その物件から利益を得る投資方法です。多くの場合、物件は自己資金だけではなく不動産投資ローンを利用して購入します。なお、ワンルームマンション投資で得られる収益には「インカムゲイン」と「キャピタルゲイン」の2種類があります。 インカムゲインとは、所有するマンションの一室を貸し出すことによって得られる家賃収入のことです。ただし、家賃収入がそのまま収益になるわけではありません。家賃収入から、物件の管理費や修繕費、毎月のローンの返済額などを差し引いて残った額が収益となります。 キャピタルゲインは、所有している物件を売却した際に得られる売却益のことです。物件の売却価格から、取得費用や諸経費を差し引いて残った額が収益となります。 現在は長期にわたって毎月一定の収入を得られるインカムゲイン重視の不動産投資が主流です。インカムゲイン重視の不動産投資であれば、大きなリスクなく安定的に資産を増やしていけるでしょう。 ワンルームマンション投資で失敗するからくりとは? ワンルームマンション投資は資産形成を行える投資方法の一つですが、投資である以上、リスクがあることは認識しておくべきです。しかし「投資 = 怖いもの」というわけではありません。ワンルームマンション投資で「失敗した」と感じるのにはいくつかのパターンがあるため、事前に知っておけば回避できるでしょう。 ワンルームマンション投資は、主に以下のような理由で失敗するケースが多いです。 ワンルームマンション投資を行う目的を明確にしていない 物件の購入時に認識の齟齬がある 条件の良い不動産投資ローンを利用できていない 悪徳業者から物件を購入してしまう 売却すべきではない物件を売ってしまう それぞれについて詳しく見ていきましょう。 【失敗するからくり①】ワンルームマンション投資を行う目的を明確にしていない 投資の成否は、投資をする上で設定した目的を達成できたかどうかで決まります。目的があいまいなままだと、途中の収支だけを見て「失敗した」と判断してしまいやすいです。その結果、実際には順調なのに、焦って物件を売却してしまい、結果的に損失が出てしまうケースもゼロではありません。 例えば、老後資金の確保を目的としてワンルームマンション投資を行う場合、長期間運用して老後も家賃収入を得られればその投資は成功といえるでしょう。インフレによる建築コストの増加で物件価格は上昇傾向にあり、特に東京はマンション価格が高騰しているため、ローン完済までの間は一定の持ち出しが発生するかもしれません。しかし、長期運用をしてローンを完済した後は家賃収入がほとんどそのまま収益になるため、老後資金の確保という意味では失敗ではないといえるでしょう。不動産価格が想定ほど上がっていなかったとしても、安定した家賃収入を得られていれば、投資として成立していると考えられます。 反対に不動産価格が少し上がったからといって短期間で物件を売却してしまい、最終的に手元に数百万円程度しか残らなければ、老後資金の確保という意味では成功とはいえないかもしれません。売却益を元に新たに物件を購入して不動産投資を拡大するのであれば別ですが、売却して投資を終了してしまう場合は、老後資金の確保という当初の目的を十分に達成できない可能性があります。 このように投資の目的が明確でないと、現在の状況を正しく判断できない可能性があります。目的があいまいなまま、目先の利益に捉われて焦って売却しないように注意しましょう。 【失敗するからくり②】物件の購入時に認識の齟齬がある 物件を購入する際に、不動産会社との間で認識齟齬が生じている場合も、ワンルームマンション投資で失敗しやすいので注意しましょう。こうしたトラブルは、物件についての説明が十分でなかったり、内容が分かりにくかったりすることで起こりやすいです。 例えば、物件のメリットばかりが強調され、デメリットやリスクについて十分に説明されないまま話が進んでしまうケースがあります。また「表面利回り」だけが示され、管理費や毎月のローン返済額、各種税金などを踏まえた現実的なシミュレーションが提示されないことも。そのまま契約に進んでしまうと、想定よりも利益が出ずに後悔してしまうかもしれません。 こうした失敗を防ぐには、疑問に感じる部分があれば遠慮せずに質問し、内容をしっかりと理解した上で不動産投資を始めることが大切です。 【失敗するからくり③】条件の良い不動産投資ローンを利用できていない 不動産投資では、物件を購入する際に不動産投資ローンを利用するのが一般的です。ただし、一口に不動産投資ローンといっても、融資額や金利、融資期間などの条件は金融機関によって異なります。自分にとって条件の良いローンを選べていないと、投資の目的を達成できなかったり、想定していたほどの収益を得られなかったりするかもしれません。 提携している金融機関は、不動産会社によって異なります。一概にはいえませんが、中小規模の不動産会社の場合、提携している金融機関が限られているケースも少なくありません。大手の不動産会社は提携している金融機関が多い傾向にあるため、さまざまな選択肢の中から適したローンを選びやすいでしょう。 【失敗するからくり④】悪徳業者から物件を購入してしまう ワンルームマンション投資では、悪徳業者と契約してしまうリスクもあります。悪徳業者はさまざまな方法で契約を持ちかけ、収益が出にくい物件を購入させようとすることがあるので注意が必要です。 ここからは、悪徳業者が仕掛けてくることの多い代表的なケースをご紹介します。騙されないためにも、事前に手口を把握しておきましょう。 過剰な営業トークに乗せられてしまう 悪徳業者は、耳ざわりの良い言葉を巧みに使いながら営業をかけてくることがあります。例えば「期間限定の優良物件」「今だけ特別値引き」「人気が高く抽選になる可能性がある」「確実に資産形成につながる」といった魅力的な言葉は、悪徳業者の常套句です。 こういった言葉に流されてしまうと的確な判断ができず、自身の投資目的に合わないワンルームマンションを購入してしまう可能性があります。その結果、思うような収益が出ずに「儲からない」と後悔してしまう恐れもあるでしょう。 恋愛商法で相場より高い物件の契約を促される マッチングアプリで知り合った異性から不動産投資を勧められ、不利な条件の物件を購入してしまうケースもあります。恋愛感情に付け込み、高額な投資物件を契約させる手口は「恋愛商法」や「ロマンス詐欺」と呼ばれるものです。 悪徳業者は「投資コンサルタント」や「ファイナンシャルプランナー」などの専門家と名乗って信用させた上で「二人の将来のため」などと言って、物件の購入を促すことがあります。このようなケースでは、物件を購入した後に突然連絡が取れなくなり、その時点で詐欺だったと気付くことも少なくありません。マッチングアプリ経由で知り合った異性から投資を勧められても、応じないようにしてください。相手が専門家を名乗っていたとしても、安易に信用して契約を進めるのは危険です。 過大な収支シミュレーションを提示される 不動産投資の話を進める際には、購入後にどの程度の収益が見込めるのか、不動産会社から収支シミュレーションを提示されることが一般的です。しかし悪徳業者の場合、実際とはかけ離れた過大なシミュレーションを提示してくる可能性があります。例えば、以下のようなシミュレーションになっている場合は注意しましょう。 相場より高い家賃設定であるにもかかわらず、常に入居者がいる想定( = 空室率0%)になっている 家賃の下落や修繕費などの出費を極端に少なく見積もっている など 投資物件の購入に住宅ローンの利用を勧められる 悪徳業者の中には、投資物件を購入する際に住宅ローンの利用を勧めてくるケースもあります。 住宅ローンは、本来契約者やその家族が住むための住宅の購入や増改築を目的としたローンで、不動産投資ローンよりも金利が低いのが特徴です。そのため「住宅ローンを利用した方が金利が低くてお得」「住宅ローン控除も受けられる」といった説明で契約を促してくることがあります。 しかし、不動産投資物件への住宅ローンの利用は、金融機関との契約上認められていません。もし住宅ローンの不正利用が発覚した場合、以下のようなペナルティを受ける可能性があります。 借入金の一括返済を求められる 今後、金融機関との取引ができなくなる 詐欺罪として告訴される 不動産投資ローンではなく、住宅ローンの不正利用を勧められた場合は絶対に断ってください。 オーナーチェンジ物件での偽装入居や退去予定の隠ぺい 不正な手口を使って取引を進めようとする悪徳業者も存在します。 例えば中古のワンルームマンションを購入する場合、すでに入居者がいる状態で売買する「オーナーチェンジ」という形が取られるケースがあります。オーナーチェンジは、物件の購入後すぐに家賃収入を得られることや、入居者募集の手間がかからないことがメリットです。 しかし悪徳業者の場合、偽装入居を行ったり退去予定を隠したりして、契約を進めるケースがあります。アルバイトなどを一時的に入居させて入居者がいるように見せかけ、物件の引き渡しが終わった直後に退去させるといった事例も実際に起こっています。 このようなケースでは、物件の購入後すぐに空室が発生してしまうので、想定していた家賃収入を得られません。また入居者の募集費用もかかるため、当初の収支計画が大きく狂ってしまう可能性が高いです。 直近で行われる大規模修繕工事の隠ぺい マンションでは、一定の周期で大規模修繕工事が行われます。しかし悪徳業者の中には、近いうちに予定されている大規模修繕工事を伝えずに、契約を進めるケースもあります。 ワンルームマンションを購入してすぐに大規模修繕工事が実施された場合、想定していなかった費用が発生して困ってしまう可能性があります。 また大規模修繕工事の実施後は、共用部分の維持管理や将来の修繕に備えるため、所有者から集める修繕積立金が値上げされるケースもあります。こうした負担が増えるとランニングコストが想定よりも高くなり、当初考えていた収支計画が崩れてしまうでしょう。 手付金の貸し付けを提案される 手付金とは、不動産の売買契約時に買主から売主に支払う証拠金のことです。特約によって除外されている以外の理由で契約を破棄する場合、買主都合であれば手付金の没収、売主都合であれば手付金の倍額を買主に支払うことによって、契約を破棄できます。 手付金はローンの実行前に支払う必要があるため、その分を自己資金で用意する必要があります。目安は物件価格の5〜10%程度で、売主が不動産会社(宅地建物取引業者)の場合は、売買金額の20%までという上限が設けられています。つまり2,000万円の物件を購入する際には、100万〜200万円程度の手付金を用意する必要があるということです。 手付金の捻出が難しい買主に対して、営業担当者が立て替えるからと契約を勧誘してくることがありますが、これは明確な宅地建物取引業法違反です。 また逆に、手付金は不要としておきながら、後に買主都合で契約を解除をさせて、法外な損害賠償を請求してくるケースもあります。手付金なしで契約を進めた場合、買主側から解約の申し入れをすると、物件の申し込みから解約の申し入れまでの期間、売主はその物件を売る機会を損失したことになるため、その機会損失に対して損害賠償請求を行えるようになります。この方法を悪用し、損害賠償金を搾取する悪徳業者もいるのです。 特にフルローンの利用を検討している方の中には、一時的とはいえ、数百万円もの現金を用意するのが難しいという方もいるかもしれません。しかし、手付金には買主を守る効果もあります。物件の売買契約を進める際には、必ず自分で手付金を用意し、支払うようにしましょう。 【失敗するからくり⑤】売却すべきではない物件を売ってしまう 中古物件の買取再販業者の中には、自社で再販する物件を確保する目的から、本来は売却に適していないタイミングにもかかわらず、売却を促してくる業者も存在します。そのような場合、以下のような理由で不安を煽ってくるかもしれません。 キャッシュフローがマイナスということは、毎月マイナスが増えていっているということを自覚していないのですか? このまま物件を所有し続けると破産する このエリアは最悪 悪徳業者から販売された物件なので、早く手放した方がよい サブリース契約は詐欺 建物に瑕疵がある 今後リフォーム費用が高額になる 今売っておかないと、これ以上築年数がかさむと売却できなくなる しかし、インカムゲインを目的としたワンルームマンション投資は、先述した通り、長期的に家賃収入をコツコツ得る投資手法です。十分な戦略がないまま、業者に促された通りに売却してしまうと、後悔する可能性があります。 このような情報を受け取った場合は、発信している企業の立場や背景を把握した上で、その内容が本当に正しいものなのかを冷静に判断しましょう。 ワンルームマンション投資で失敗したと感じた場合の対策 ワンルームマンション投資を始めたものの「すでに失敗してしまったかもしれない」と感じることもあるかもしれません。ワンルームマンション投資で失敗したと感じた場合、以下の対策を取りましょう。 ワンルームマンション投資を行う目的と現状を再確認する 管理会社や賃貸仲介会社を変更する 賃貸仲介会社に広告費を支払って優先的に紹介してもらう ローンの借り換えを検討する 早めの損切りが最良な場合は売却をする ワンルームマンション投資を行う目的と現状を再確認する ワンルームマンション投資で失敗したと感じた場合は、まずは投資を始めた目的を改めて確認しましょう。 投資の目的は、老後資金の確保や節税対策、数年以内に必要になる資金の積み立てなど人によってさまざまです。自分がどのような目的で投資を始めたのかを整理し直すことで、今後どのような方針で運用していくべきかを判断しやすくなります。 また、現在の自己資金や借入額などの状況も併せて確認しましょう。目的に対しての進捗や、今後運用を続けた場合の収支を改めてシミュレーションすることも、今後の対策を考える上で重要な判断材料になります。 管理会社や賃貸仲介会社を変更する ワンルームマンション投資で思うような結果が出ていない場合、管理会社や賃貸仲介会社の変更を検討することも対策の一つです。 例えば以下のような状況が続いている場合は、管理体制の見直しを検討してみましょう。 空室が数カ月以上続いている 手数料が相場より高い(平均は家賃収入の3〜10%程度) 対応が不十分または遅い こういった場合に管理会社や賃貸仲介会社を変更すれば、空室率が改善したり、管理コストを抑えられたりする可能性があります。 ただし「手数料が安い」という理由だけで、安易に乗り換えるのはおすすめできません。費用が安い分、管理業務が十分に行われなかったり、対応範囲が限定されてしまったりするケースもあり、結果としてオーナーの負担が増えてしまうこともあります。また空室率が上昇してしまうリスクもゼロではありません。 乗り換え先を選ぶ際には、以下のようなポイントを確認した上で慎重に検討しましょう。 対応範囲と内容 空室率 手数料 口コミ・評判 対応実績 なお、同じグループ内に不動産管理会社や賃貸仲介会社を持つ不動産会社から物件を購入すると、物件の管理や入居者の募集も丸ごと依頼できるというメリットがあります。同じグループの物件であるため、丁寧に管理してくれたり、優先的に入居者の募集をしてくれたりすることもあるでしょう。ワンルームマンションを購入する際は、そういった大手グループの不動産会社を選ぶのもおすすめです。 ※参考:賃貸住宅管理業法ポータルサイト.「賃貸住宅管理業登録の方法」.(参照2026-03-23). 賃貸仲介会社に広告費を支払って優先的に紹介してもらう 空室がなかなか改善しない場合、賃貸仲介会社に広告費(AD)を支払うという方法もあります。広告費を支払う分、経費は増えてしまいますが、優先的に当該物件を紹介してもらうことができ、入居者が決まる可能性が高まります。 ただし広告費を支払って、優先的に物件を紹介してもらえたからといって、必ず入居者を見つけられるわけではありません。物件の魅力や条件などによっても入居率は変動します。そのため広告費を支払うだけで終わりにせず、物件そのものの価値を高めていくことが大切です。 ローンの借り換えを検討する 現在利用している不動産投資ローンの金利が高い場合は、借り換えを検討するのも一つの方法です。 今よりも低金利のローンに借り換えることができれば、毎月の返済額を抑えられる可能性があります。特に返済期間が長く残っている場合は、借り換えによって負担を大きく軽減できるかもしれません。 ただし、借り換えの際には諸経費が発生します。「ローンの借り換えをせずに、そのまま返済した場合の総支払額」と「ローンを借り換えた場合の返済総額 + 諸費用」を比較し、どちらにメリットがあるかを判断した上で進めましょう。 早めの損切りが最良な場合は売却をする 運用しているワンルームマンションで赤字が続く場合は、早めの損切りが有効な場合もあります。ご自身の投資目的を踏まえた上で、以下の条件がそろっている場合は、売却を検討するのも一つの選択肢です。 ローンの返済が滞っている 家計が毎月赤字で貯金が底を突きそう 空室率が上昇している 家賃の値下がりが続いている 自己資金の余裕がなくなってきている 上記の条件を満たさない場合は、まだ売却せずに、他の対策で改善できる可能性もあります。 またワンルームマンションを購入してから5年以内に売却を検討している場合は、税金の面にも注意が必要です。不動産を売却して得た利益は譲渡所得として課税されますが、所有期間によって税率が異なります。所有期間が5年以下の場合は「短期譲渡所得」となり、5年を超える場合の「長期譲渡所得」と比べて税率が高く設定されています。そのため基本的には、所有期間が5年経過するのを待ってから売却することをおすすめします。 売却を判断する際は現在の運用状況だけではなく、売却時の収支や税金も含めて総合的に検討することが大切です。 ※参考:国税庁.「No.3202 譲渡所得の計算のしかた(分離課税)」.(2025-04-01). ワンルームマンション投資で後悔しないためのポイント ワンルームマンション投資にはリスクもありますが、適切に運用することで安定した収益を得られる可能性が高まります。最後に、後悔しないためのポイントとして、以下の8つを押さえておきましょう。 不動産投資の目的を明確にする 不動産投資初心者には新築がおすすめ 信頼できる不動産会社に依頼する 将来にわたって需要の減少しないエリアの物件を選ぶ 金融機関の選択肢が多い不動産会社に依頼する 現実的な収支計画を立てる キャッシュフローに余裕を持たせる 複数の投資手法を組み合わせてリスク分散をする 不動産投資の目的を明確にする ワンルームマンション投資を始める際は、投資によって何を達成したいのかを明確にしておくことが大切です。 先述した通り、投資の目的がはっきりしていれば、適切な投資判断を行えるようになります。自身の状況やニーズに合わない物件や戦略を選んでしまうリスクを抑えられるので、失敗の可能性を下げられるでしょう。 不動産投資初心者には新築がおすすめ 不動産投資初心者の方は、比較的運用しやすいとされる新築のワンルームマンションから始めるのがおすすめです。 新築物件の場合、以下のような理由から運用の難易度は比較的低くなります。 入居者が集まりやすい 建物や設備の修繕リスクが比較的低い デベロッパーにまとめて任せられるケースが多い 特にデベロッパーに丸ごと依頼できるのは、新築物件の強みの一つです。中古物件の場合、物件の元の所有者や仲介会社、管理会社、賃貸仲介会社など、それぞれとやり取りを行わなければなりません。新築物件なら、販売しているデベロッパーが購入から管理、賃貸仲介まで対応してくれるケースも多く、手続きや運用の手間を減らせる可能性があります。 なおエスリード株式会社は、東証プライム市場に上場している不動産デベロッパーです。グループ内に不動産管理会社や賃貸仲介会社を有しており、物件の購入から管理、入居者募集、そして将来的な売却まで丸ごとお任せいただけます。 信頼できる不動産会社に依頼する 繰り返しになりますが、どの不動産会社を選ぶかによっても、不動産投資の結果は大きく変わります。不動産会社選びの際にチェックすべき主なポイントは以下の通りです。 需要の高い立地で開発をしている 不動産売買の実績が豊富 グループ内に管理会社や賃貸仲介会社がある 資本金額が大きい 上場している 大手金融機関と提携している 現実的な収支シミュレーションを提示してくれる 営業担当の対応が丁寧で誠実な対応をしてくれる 不動産会社を選ぶ際は、1社だけで判断するのではなく、複数の会社とやり取りを行って提示されたデータや対応を比較しながら、信頼できるパートナーを見つけましょう。 将来にわたって需要の減少しないエリアの物件を選ぶ ワンルームマンション投資で後悔しないためには、将来にわたって安定した需要が見込めるエリアの物件を選ぶことが重要です。 現在の人気だけを基準に物件を選んでしまうと、将来的に需要が落ちてしまう可能性もあります。人口動向や再開発計画なども確認し、長期的にニーズが見込めるエリアを選ぶことで、空室リスクを抑えやすいでしょう。 一般的に建物は、築年数が経つほど資産価値が下がり、それに伴って家賃も下がる傾向にあります。しかし需要の高いエリアであれば、築年数が経過しても家賃の下落を抑えられるかもしれません。また一定の需要がある場合、物価上昇に合わせて家賃を引き上げられる可能性もあります。 エリアの災害リスクを確認することも大切です。日本ではどの地域であっても、自然災害のリスクがあります。ハザードマップや地盤の状況を確認し、エリアごとの災害特性を把握した上で物件を選びましょう。加えて火災保険や地震保険に加入するなど、万が一に備えてください。 金融機関の選択肢が多い不動産会社に依頼する 先述した通り、不動産会社によって提携している金融機関の数や種類は異なります。不動産投資で後悔しないためには、金融機関の選択肢が多い不動産会社に依頼をして、自身に適した金融機関を探しましょう。 一般的に、大手の不動産デベロッパーは提携している金融機関が多く、融資額や金利、融資期間などを比較検討しやすいです。 現実的な収支計画を立てる ワンルームマンション投資で後悔しないためには、現実的な収支計画を立てることも重要です。 シミュレーションの段階で、空室率がゼロの前提になっていたり、経年劣化による家賃下落の可能性が考慮されていなかったり、修繕費などの費用が含まれていなかったりすると、実際に運用したときに想定よりも収益が少なくなる可能性があります。 そのため、物件購入前には初期費用だけではなく、管理費や修繕費、ローンの返済、各種税金といったランニングコストも含めて細かく確認しておくことが大切です。それらのコストを踏まえて、現実に近い形でシミュレーションをして収支計画を立てましょう。また、やや厳しめの条件でシミュレーションをすることで、想定外のリスクに備えやすくなります。 不動産投資で欠かせないシミュレーションの考え方|必要な情報や注意すべきポイントを解説【無料DLシート付】 キャッシュフローに余裕を持たせる キャッシュフローに余裕を持たせておくことも、ワンルームマンション投資で後悔しないために重要なポイントの一つです。ここで言うキャッシュフローとは、収入(家賃収入だけではなく給与収入を含む)から生活費やローン返済額、投資にかかる経費などを差し引いたときに手元に残る現金のことです。 キャッシュフローに余裕がない状態で運用を続けていると、突発的に資金が必要になった場合に支払いが難しくなる可能性があります。その結果、事前に立てた投資戦略とは異なるタイミングで物件を売却せざるを得なくなるかもしれません。 急な出費が発生した際にも柔軟に対応できるようにするためには、状況に応じて以下のような戦略を検討するとよいでしょう。 自己資金に余裕がある場合は、物件購入時に頭金を支払う フルローンで物件を購入し、手元に資金を残しておく 前者の場合は手元の資金は減ってしまいますが、毎月のキャッシュフローに余裕を持てます。一方、後者の場合はフルローンで購入するため、利息の分だけ返済総額が増え、毎月の返済額も大きくなってしまう可能性はありますが、万が一のときの資金を手元に残せるでしょう。それぞれメリットが異なりますが、大切なのは生活費などを含めていざというときに困らないように現金を確保しておくことです。自身の状況や投資戦略に合わせて、無理のない資金計画を立ててください。 複数の投資手法を組み合わせてリスク分散をする ワンルームマンション投資で後悔しないためには、複数の投資手法を組み合わせ、リスク分散を図りましょう。 不動産投資に限らず、投資では資産を一つに集中させるよりも、分散して運用する方がリスクを抑えやすいです。ワンルームマンション投資だけに頼るのではなく、他の投資と組み合わせて資産形成を行えば、万が一ワンルームマンション投資がうまくいかなかった場合のリスクヘッジになります。 投資商品には、株式(国内・海外)、投資信託(国内・国外)、NISA(国内・国外)、債券(国内・国外)、外貨、FX、暗号資産、金・銀・プラチナなど、さまざまな種類があります。それぞれ特徴や強みが異なるため、自身の投資目的に適したものを選ぶようにしましょう。 また不動産投資で十分な融資を受けられるのであれば、2部屋以上の物件を購入してリスクを分散させる方法もあります。ただし複数の物件を所有する場合は、立地や需要、部屋の仕様などを確認した上で、どの物件にするのか総合的に判断することが重要です。同じような条件の物件ばかりに投資するのではなく、エリアを大阪と名古屋にするなど、リスクを分散できる組み合わせを意識しましょう。 失敗するからくりを理解した上でワンルームマンション投資を始めましょう ワンルームマンション投資で後悔しないためには、収益が生まれる仕組みや失敗につながるからくりを理解し、目的を明確にした上で始めましょう。 また投資を成功させるには、信頼できる不動産会社を選ぶことも重要なポイントの一つです。サポート体制が整っており誠実な対応をしてくれる不動産会社であれば、運用中に悩みや問題が発生した場合でも、適切なアドバイスやサポートを受けられる可能性が高いです。 エスリード株式会社では、大阪・名古屋を中心に、好立地の新築マンションをご紹介しています。グループ内に管理会社や賃貸仲介会社があり、物件の管理から入居者の募集まで丸ごと任せられるため、初めて不動産投資に取り組む方でも安心です。ワンルームマンション投資を検討している方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
  • ワンルームマンション投資 2026.04.22 大阪ミナミで始める不動産投資! 投資先として注目されている理由や注意点を解説 難波や心斎橋を中心とする大阪の「ミナミ」は、大阪を代表する繁華街として知られ、多くの人が行き交うエリアです。観光地としての人気も高く、インバウンド需要の拡大を背景に、訪日外国人も増えています。 そんなミナミでは近年開発事業が活発に進められており、不動産投資先としての関心も高まっているのをご存知でしょうか。 本記事では、不動産投資を検討している方に向けて、ミナミが投資先として注目されている理由や、投資するメリット、押さえておきたい注意点を解説します。今後さらなる発展が期待されるミナミの特徴を理解し、投資判断の参考にしてください。 suggest2 大阪「ミナミ」では、グレーターなんばやグレーターミナミ、難波千日前地区再開発、なにわ筋線の開通などにより、今後も街の利便性やにぎわいの拡大が期待されている 東京と比べると、大阪ミナミのワンルームマンションは物件価格が安く、表面利回りも高い傾向にある ミナミで不動産投資を始める際は、詐欺リスクや災害リスクを把握した上で、信頼できる不動産会社を選ぶことが大切である 大阪の「ミナミ」はどんな街? 大阪でよく使われるエリアの呼び方に「キタ」と「ミナミ」があります。大阪駅周辺の梅田エリアが「キタ」と呼ばれるのに対し「ミナミ」は大阪市中央区から浪速区にかけて広がる地域のことです。 ミナミは古くから商業の中心として発展してきたエリアで、難波や心斎橋、道頓堀、千日前といった繁華街もその一部に含まれます。現在も多くの人でにぎわっており、大阪を代表する繁華街の一つとして知られています。 またなんばグランド花月やTOHOシネマズなんばといったエンターテインメント性あふれる文化施設の他、大丸心斎橋店や大阪高島屋、なんばパークスなどの大型商業施設や人気ブランドの路面店、インパクトのある看板が並ぶ個性的な街並みも、ミナミならではの魅力です。リーズナブルに楽しめる飲食店が多いことも、このエリアの大きな特徴といえます。 さらに近年は、2031年開業予定のなにわ筋線に関連した再開発や周辺整備が進められており、今後は恵美須町や新今宮方面も含めて、ミナミ周辺の回遊性やにぎわいがさらに広がっていくことが期待されています。 不動産投資先として大阪のミナミが注目されている理由 近年、大阪の「ミナミ」は不動産投資先として高い注目を集めています。ここでは代表的な理由を3つご紹介します。 高いインバウンド需要 開発による将来性 ミナミエリアの再開発プロジェクト「グレーターなんば」 「グレーターミナミ」の活性化 淀屋橋ステーションワンの建設 難波千日前地点再開発プロジェクト なにわ筋線開業による交通利便性の向上 高いインバウンド需要 不動産投資先としてミナミが注目されている理由の一つは、国内でも特にインバウンド需要が高いエリアであることです。 観光庁の「宿泊旅行統計調査(2025年1〜12月・年間値速報)」によると、日本全体の延べ宿泊者数は6億5,348万人泊、そのうち外国人延べ宿泊者数は1億7,787万人泊で、全体の27.2%を占めています(※1)。また客室稼働率は全国平均で61.8%となる中、大阪府は78.8%と最も高い水準となりました。ミナミを含む大阪エリアは、訪日外国人の宿泊・観光需要が特に集まりやすい地域といえます。 また大阪観光局の調査によると、大阪を訪れた外国人の数は、大阪・関西万博なども追い風となり、前年度比121%で増加しました(※2)。ショッピングや観光、グルメを一度に楽しめるミナミは、訪日外国人のニーズを満たすエリアとして海外でも紹介されているので、今後も高いインバウンド需要が続くと考えられるでしょう。 ※1参考:国道交通省 観光庁.「宿泊旅行統計調査(2025年・年間値(速報値))」.(2026-02-27). ※2参考:大阪観光局.「来阪訪日客数推計(1月発表)」.(参照:2026-04-05). 開発による将来性 開発による将来性の高さも、ミナミが不動産投資先として人気を集めている理由です。ここからは、具体的にどのような開発プロジェクトが行われているのか見ていきましょう。 ミナミエリアの再開発プロジェクト「グレーターなんば」 「グレーターなんば」は、難波を主要拠点とする南海電鉄が中心となって進めている再開発プロジェクトです。南海グループは、このエリアを「アジアNo.1のまち」「インバウンドが一泊したいまち」へ育てる方針を掲げており、難波を起点に複数のエリアで段階的な整備を進めています。 こうした方針を背景に、宿泊需要を取り込むためのホテル開発も活発です。2022年には「OMO大阪(星野リゾート)」が、2024年には西日本最大級の規模を誇る「アパホテル&リゾート〈大阪なんば駅前タワー〉」が開業しました。また2023年に誕生した新街区「なんばパークス サウス」には、日本初進出となるタイの高級ホテル「センタラグランドホテル大阪」や「ホテル京阪 なんば グランデ」がオープンしました。同エリアにはオフィスや店舗機能を持つ「パーク サウス スクエア」も整備され、なんば駅以南のにぎわい創出を担う拠点となっています。 2031年には商業施設やオフィスを併設したホテル「ハイアット セントリックなんば大阪」の開業も予定されており、国内外からの来訪者のさらなる増加が見込まれています。 さらに「なにわ筋線」の開業に併せて整備が予定されている「南海 新難波駅(仮称)」周辺には洗練されたカフェ、インテリア雑貨、ファッションのショップが立ち並ぶ「大阪の代官山」とも呼ばれる堀江エリアがあります。ファッションに敏感なお洒落な人が集まる場所としてエリア一体がブランド化されており、堀江に住むことがステータス、という方も多くいます。これまで観光や娯楽のイメージが強かった難波ですが、今後は「住む街」としての側面も強まっていくでしょう。 ※参考:南海電気鉄道株式会社.「南海グループ 統合報告書2025」.(参照:2026-04-05). 「グレーターミナミ」の活性化 大阪では、都心南部の難波・新今宮・阿倍野・天王寺・上本町エリアと、泉州・南河内といった大阪府南部を一体として捉え「グレーターミナミ」という新たな都市圏としての活性化が進められています。 このエリアは商業・観光拠点を持つことに加え、関西国際空港に近く、歴史・文化・自然・食など多彩な魅力を備えている点が強みです。一方で、個々のエリアの魅力が十分につながっておらず、来訪者が周遊しにくいことや、都心部から大阪南部へ人の流れを広げきれていないことが課題とされてきました。 こうした課題を解消し、より魅力的な都市圏へ育てるために、大阪商工会議所は推進委員会を立ち上げ、グレーターミナミの活性化に向けた提言を進めています。例えば「グレーター・テロワール」プロジェクトでは、大阪南部が持つ食・観光・自然といった地域資源を生かした観光振興を行っています。また「グリーン・ベイ」プロジェクトでは、カーボンニュートラル時代に適したベイエリアの創出を目指し、企業や教育機関の誘致を行う方針です。 これらの取り組みを通じて、大阪南部全体の回遊性や魅力が高まれば、観光客だけではなく働く人や暮らす人にとっても選ばれやすいエリアへと変化していく可能性があります。その結果、ミナミを含む大阪南部では生活拠点としてのニーズや定住人口の増加も期待できるでしょう。 淀屋橋ステーションワンの建設 キタとミナミの中間に位置する淀屋橋では、2025年に高さ約150メートルの複合ビル「淀屋橋ステーションワン」が完成しました。関西屈指のオフィスエリアである淀屋橋から本町の御堂筋沿いにおいてエリアNo.1の高さを誇り、オフィス・商業・飲食・イベント機能を兼ね備えた複合施設として整備されています。 この開発は「日土地淀屋橋ビル」と「京阪御堂筋ビル」を一体的に再整備したプロジェクトです。御堂筋と土佐堀通が交差する淀屋橋交差点の南東側で進められ、仕事と日々の暮らしをつなぐ場所として、新たなにぎわいを見せています。 また交差点の西側では「淀屋橋ゲートタワー」の開発も進んでおり、周辺一帯で街の更新が進んでいます。これまでオフィス街の印象が強かった淀屋橋ですが、今後はキタとミナミを結ぶ中間拠点として、人の流れを生み出す役割も担っていくでしょう。 ※参考:YODOYABASHI Station One.「淀屋橋ステーションワンとは」.(参照:2026-03-28). 難波千日前地点再開発プロジェクト なんば駅周辺では、なんさん通りを挟んだ「大阪高島屋」の東側に当たるエリアで、新たな再開発プロジェクトが進められています。計画では、高さ100メートルを超える複合ビルの建設が予定されており、完成は2031年3月を目指しています。 この建物には、先述した関西初進出となるブティックホテル「ハイアット セントリック なんば大阪」が入る他、低層階には地下街と直結した商業施設、上層階にはオフィスが配置される計画です。商業・オフィス・宿泊機能を兼ね備えた、ミナミの新たなランドマークとなることが期待されています。 また1階部分は、なんば広場やなんさん通りが段差なくつながる設計となっており、地下から地上までを貫く吹き抜け空間が設けられるなど、開放感のある空間づくりも計画されています。さらに、地下2階から地上2階にかけては立体的な多目的広場も整備される予定で、ミナミらしいにぎわいを生み出す場になるでしょう。 立地は、関西国際空港と直結する南海なんば駅の東側に位置しており、空港からのアクセスの良さも特長です。今後はミナミ観光の新たな拠点として、注目を集める存在となりそうです。 ※参考:NANKAI.「(仮称)「難波千日前地点再開発プロジェクト」始動 「ハイアット セントリック」関西初上陸! 商・働・泊の複合ランドマーク誕生!」.(2025-08-21). なにわ筋線開業による交通利便性の向上 ミナミが不動産投資先として注目される理由の一つに、交通アクセスの向上が挙げられます。もともとミナミは複数の鉄道路線が集まるエリアで、大阪の中でも移動しやすい地域として知られています。加えて「なにわ筋線」が2031年春に開通すれば、大阪駅から中之島、西本町を経由し、JR難波駅や南海電鉄の新難波駅(仮称)、新今宮駅方面までつながる見込みです(※)。 これにより、ミナミとキタを結ぶ新たな動線が生まれ、移動の選択肢が広がると考えられています。特に関西国際空港や新大阪駅といった広域交通の拠点との接続が強化されることで、ミナミ周辺の利便性はさらに高まるでしょう。訪日外国人はもちろん、国内の観光客にとってもミナミはより訪れやすいエリアになっていくことが期待されます。 人の流れが活発になれば、商業や観光のにぎわいが高まり、不動産投資の観点でも注目度が増していくと考えられます。 ※参考:JR西日本.「なにわ筋線」.(参照:2026-03-28). ※参考:関西高速鉄道株式会社.「なにわ筋線について」.(参照:2026-04-05). 大阪のミナミで不動産投資を始めるメリット ここからは、大阪の「ミナミ」で不動産投資を行う主なメリットを4つご紹介します。 将来にわたって需要が減少しにくいエリア 東京と比較して物件価格が安い 東京と比較して利回りが良い傾向にある 将来的な資産価値の上昇が見込める 将来にわたって需要が減少しにくいエリア ミナミは、交通アクセスや買い物環境の利便性が高く、生活のしやすさから居住地としての人気も維持されやすいエリアです。そのため、長期的に見ても賃貸需要が減少しにくいエリアと考えられています。 大阪市の推計人口年報によると、ミナミを含む中央区の人口は増加傾向にあります。令和5年と6年の人口を比較すると、全ての区の中で最も増加人数が多い結果となりました。こうした人口動態からも、中央区を含むミナミ周辺の居住ニーズの高さが伺えます。 もともと人気のエリアではありますが、再開発によって魅力や居住機能が強化されれば、賃貸需要の維持だけではなく、さらなる人口の増加にもつながるでしょう。不動産投資において、賃貸需要が長く続くエリアであることは重要な要素の一つのため、ミナミの物件は投資先として検討しやすい環境といえます。 ※参考:大阪市計画調整局.「大阪市の推計人口年報」.(参照:2026-03-28). 東京と比較して物件価格が安い 大阪の中では比較的不動産価格が高いミナミですが、東京と比較するとまだまだ安く購入できます。あくまで一例ですが、大阪と東京にある投資用ワンルームマンションの物件価格を見比べてみましょう。 table2 大阪の物件価格事例 東京の物件価格事例 新築(1K) 約2,040万円~(エスリード難波ザ・ブライト) 約2億8,780万円(築年 2025年、港区マンション) 中古(1K) 約1,780万円(エスリード難波レジデンス) 約5,680万円(築年 2006年、港区マンション) 上記を基に考えると、港区の新築ワンルームマンションが2億円を超えるのに対し、ミナミの場合は約2,040万円と、東京と比べて約92.9%低い価格帯となっています。中古ワンルームマンションでも、東京の約5,680万円に対して大阪は約1,780万円と、約68.7%低い水準です。 もちろん、間取りや築年数、立地条件などによって価格は変動するため単純な比較はできません。しかしこうした事例から見ると、東京よりも大阪の方が圧倒的に手の届きやすい価格帯であることが分かるでしょう。 東京と比較して利回りが良い傾向にある 東京と比較して利回りが良い傾向にあることも、ミナミで不動産投資を始めるメリットの一つです。大阪と東京の新築・中古のマンション(1K)の家賃の例を見てみましょう。 table2 大阪の物件価格事例 東京の物件価格事例 新築マンション(1K) 約6.36万円(エスリード難波ザ・ブライト) 約44万円(築年 2025年、港区マンション) 中古マンション(1K) 約6.8万円(エスリード難波レジデンス) 約15.3万円(築年 2006年、港区マンション) これまでに挙げた物件価格と想定家賃を基に、大阪と東京の利回りをシミュレーションしてみます。 <新築の場合> table2 大阪 東京 想定物件価格 約2,040万円 約2億8,780万円 想定家賃 約6.36万円 約44万円 想定年間家賃収入 約76.3万円 約528万円 表面利回り(年間家賃収入÷物件価格×100) 約3.74% 約1.83% <中古の場合> table2 大阪 東京 想定物件価格 1,780万円 約5,680万円 想定家賃約 約6.8万円 約15.3万円 想定年間家賃収入 約81.6万円 約183.6万円 表面利回り(年間家賃収入÷物件価格×100) 約4.58% 約3.23% このように、物件価格に対する家賃収入のバランスを見ると、大阪の方が東京よりも利回りが良い傾向にあることが分かります。 ただし、ここで紹介している数値はあくまで一例です。また、シミュレーションは年間家賃収入を基に算出した「表面利回り」であり、購入時や運用時に発生する各種コストは含まれていません。実際に投資を検討する際は、運営経費やローンの返済額なども考慮したシミュレーションを行い、現実的な収支計画を立てることが大切です。 将来的な資産価値の上昇が見込める 将来的な資産価値の上昇が見込めることも、ミナミで不動産投資をするメリットです。 先述の通り、ミナミでは複数の再開発プロジェクトが進められており、エリア全体の利便性や魅力の向上が期待されています。また関西圏は、全国的に見ても訪日外国人からの人気が高く、今後もインバウンド需要は続く可能性が高いです。 こうしたエリアでは宿泊ニーズの高まりを理由に、ホテル開発が活発になりやすい傾向にあります。ホテル開発とマンション開発の双方で用地需要が高まれば、取得競争が起こりやすくなり、結果として土地の取得価格や建設コストが押し上げられることもあるでしょう。そうしたコスト上昇は、マンションの販売価格や家賃設定にも影響を及ぼします。 さらに再開発によって街の利便性やにぎわいが高まれば、ミナミ全体の評価が上がり、賃貸需要が増加する可能性もあります。こうした環境は、家賃水準の維持・向上だけではなく、将来的な売却時の価格にもプラスに働くことが期待できます。 このように、インバウンド需要の高まりと再開発による街の魅力向上が進むミナミで不動産投資を始めれば、効率良く安定的に資産形成を進められるはずです。 大阪のミナミで不動産投資を始める際の注意点 最後に、大阪の「ミナミ」で不動産投資を始める際の注意点を3つご紹介します。 不動産投資詐欺に注意 早めに購入する 災害リスクを踏まえて物件を選ぶ 不動産投資詐欺に注意 不動産投資を始める際は、エリアや物件選びだけではなく、取引先の信頼性にも注意を払うことが大切です。 実際にミナミでは、土地や建物の所有者になりすまし、不動産会社と売買契約を結んで14億円あまりをだまし取った、いわゆる「地面師」による詐欺事件が発生しています。地面師とは、他人の不動産の所有者になりすまし、売買代金をだまし取る詐欺集団のことで、なかなか市場には出てこない「大きな山」を狙った大企業や投資家がだまされるケースがあります。こうした事件は、利便性が高く不動産取引が活発なエリアほど起こりやすく、特に以下のような不動産を個人の所有者から購入する場合は、注意が必要です。 高齢者や海外居住者など、連絡や対面確認がしにくい所有者の物件 共有名義の不動産 長年放置された空き地・空き家など所有実態が見えにくい不動産 高額で売れる見込みのある都心の一等地 先述した通り、地面師詐欺は所有者になりすます手口のため、所有者の確認が比較的簡単である企業が所有する不動産が詐欺に利用されるケースは、ほとんどありません。一方で、仲介業者が詐欺のためのダミー会社である可能性は否定できないため、仲介業者を通して、個人が所有する不動産を購入する際には、必ず「購入予定の不動産は実在しているか」「仲介業者は実態のある会社か」「売主はなりすましではなく本人か」を確認しましょう。 登記簿の確認だけで終わらせず、法人登記簿の取得や代表者の経歴、所在地、資本関係なども含めて確認することが重要です。可能であれば、関係者へのヒアリングなどを通じて、情報の裏取りをすることが望ましいでしょう。 また不動産投資に関する詐欺は地面師によるものに限りません。手付金だけをだまし取る手口や、入居状況を実態より良く見せる手口、同一物件を複数に売却する二重譲渡など、さまざまなケースが知られています。このようなリスクを避けるには、不動産会社の信頼性を見極めることが欠かせません。信頼できる不動産会社かどうか確認するには、以下のようなポイントをチェックしましょう。 需要の高い立地で不動産開発をしている 不動産売買の実績が豊富 上場企業や大手グループ企業など、経営基盤が安定している 大手の金融機関と提携している、提携先が多い グループ内に賃貸管理会社や不動産仲介会社を持っている 口コミ・評判が良い 現実的な収支シミュレーションを提示してくれる 営業担当の対応が丁寧で分かりやすい 早めに購入する ミナミで不動産投資を検討している場合は、タイミングを意識して早めに動くことも重要です。 ここまで解説してきた通り、ミナミでは再開発が進んでおり、交通利便性の向上やインバウンド需要の拡大が期待されています。このような要素が重なることで、今後もエリア全体への関心が続き、不動産価格や家賃相場に変化が生じる可能性があります。 ミナミでの不動産投資に興味がある場合は、積極的に情報収集を進め、ご自身の希望に合った物件情報を素早く把握できる状態を整えておくことが大切です。併せて購入するかどうかの判断軸も整理しておけば、いざ有力な物件が見つかった時にもスムーズに検討できるでしょう。 災害リスクを踏まえて物件を選ぶ ミナミで不動産投資を行う際は、災害リスクを踏まえた物件選びも重要です。 日本は地震や台風など自然災害が多い国といわれており、地域ごとに想定されるリスクや危険度も異なります。そのため単にリスクの有無を見るだけではなく、どのような災害が起こりやすいのかを事前に把握しておくことが大切です。 大阪市内には淀川や平野川、大和川などの河川が流れており、海にも近い地形であることから、特に水害への注意が必要です。大雨による河川の増水やそれに伴う浸水の他、津波による影響が見込まれるエリアもあります。また中央区の一部地域では、南海トラフ巨大地震に伴う浸水被害が想定されています。 災害リスクを抑えるためには、物件購入前にハザードマップで浸水想定を確認したり、地盤の状況を調べたりしておきましょう。併せて、火災保険や地震保険などへの加入といった、想定されるリスクに応じた備えを講じておきましょう。 ※参考:大阪市.「水害ハザードマップ(中央区)」.(参照:2026-04-06). 大阪で不動産投資を始めるならエスリードにご相談ください! 大阪「ミナミ」は再開発の進展によって、今後も交通利便性の向上やにぎわいの創出が期待されており、不動産投資の観点からも注目されているエリアの一つです。東京都心部と比較すると、新築・中古ともに物件価格が安く、利回りが良い傾向にあります。そのため、大阪ミナミは不動産投資を始める際の有力な選択肢となるでしょう。 不動産投資では、エリアや物件そのものだけではなく、どの不動産会社に相談するかも重要です。ミナミのように再開発やインバウンド需要の影響を受けやすいエリアでは、地域特性や市場動向を踏まえて提案できる不動産会社を選びましょう。 エスリード株式会社は、ミナミを含む大阪エリアで豊富な実績を持つ不動産会社です。一人一人の目的に応じた提案を行っており、不動産投資が初めての方にも分かりやすくご案内しています。資産形成の手段として不動産投資をご検討中の方は、お気軽にご相談ください。 大阪で販売中のエスリードの物件 現在販売中のエスリードの投資用物件は以下の通りです。大阪で不動産投資をお考えの方はぜひチェックしてみてください。(※2026年4月18日時点の情報です) エスリード 難波ALLURE エスリード 大阪城EAST エスリード ザ・グラン大阪ノース エスリード ザ・カレント大阪
  • ワンルームマンション投資 2026.04.22 大阪ヒガシで始める不動産投資! 投資先として注目されている理由や注意点を解説 大阪の代表的な繁華街といえば「キタ」や「ミナミ」が広く知られていますが、近年新たな成長エリアとして関心を集めているのが「ヒガシ」です。大阪城の東側一帯では再開発の動きが本格化しており、不動産投資家からも熱い視線が注がれています。 特に森之宮エリアでは大学の新キャンパスが開設され、今後さらに学生をはじめとした単身者の居住ニーズが高まっていくでしょう。そのため、ワンルームマンション投資を検討している方にとっても、ヒガシは相性のよいエリアの一つといえます。 本記事では、大阪ヒガシが注目されている背景や投資先としてのメリット、併せて押さえておきたい注意点を分かりやすく解説します。不動産投資に関心がある方や投資先を探している方は、ぜひ参考にしてみてください。 suggest2 大阪の「ヒガシ」は、大阪城の東側一帯に広がるエリアで、歴史・自然・ビジネス・教育の機能を併せ持つ地域である ヒガシでは森之宮・大阪ビジネスパーク・京橋を一体的に整備するまちづくりが進んでおり、今後の発展が期待されている 大阪公立大学 森之宮キャンパスの開設や大阪ビジネスパークの整備に伴い、学生や教職員、ビジネスマンを中心とした居住ニーズが高まっている 大阪の「ヒガシ」はどんな街? 大阪では、大阪駅・梅田駅周辺を「キタ」、難波・心斎橋周辺を「ミナミ」などと通称で呼ぶことが一般的です。これらはいずれも正式な地名ではないものの、地元の人や観光客に広く浸透しています。 「ヒガシ」とは、谷町四丁目や中央区の森ノ宮、城東区の森之宮、京橋、玉造といった、主に大阪市中央区の東側、大阪城の東側一帯のことです。歴史や自然を感じられるエリアとして知られており、近年は都市機能の整備により、新たな魅力が生まれつつあります。 ヒガシを代表するスポットとしては、大阪の観光名所でもある大阪城が知られています。また大阪城公園のように自然あふれる場所もあり、お花見やイベントの開催時期を中心に、多くの人でにぎわうエリアです。さらに大阪ビジネスパークのようなオフィス機能を備えた複合エリアに加え、2025年に開設された大阪公立大学森之宮キャンパスもあり、学びやビジネスの要素も兼ね備えています。 鉄道が複数路線が乗り入れているのもヒガシの特長で、Osaka Metro谷町線やJR大阪環状線によって南北の移動が、Osaka Metro中央線や長堀鶴見緑地線によって東西の移動がしやすい点も魅力でしょう。 不動産投資先として大阪のヒガシが注目されている理由 ここからは、不動産投資先として「ヒガシ」が注目を集めている2つの理由を見ていきましょう。 大阪公立大学森之宮キャンパスの開設による賃貸需要の増加 開発による将来性 森ノ宮エリアの開発 大阪ビジネスパークエリアの再開発 京橋駅周辺の再開発 大阪公立大学森之宮キャンパスの開設による賃貸需要の増加 ヒガシが不動産投資家から注目を集めている背景の一つに、学生や教職員を中心とした居住ニーズの広がりが挙げられます。 大阪城の東側に位置する森之宮では、2025年9月に大阪公立大学の新たな拠点として「森之宮キャンパス」が開設されました。学生や教職員を含めると、約6,000人が利用する大規模なキャンパスです(※)。 これにより、学生向けのワンルームマンションなど単身者向け物件に加え、教職員やファミリー層を対象とした賃貸物件のニーズの高まりが期待されています。 詳しくは後述しますが、大学・交通・商業が連携したまちづくりも進められており、エリア全体の利便性向上やさらなる発展にもつながる取り組みも見られます。 ※参考:大阪公立大学.「森之宮キャンパス」.(参照:2026-03-31). 開発による将来性 大阪府と大阪市は森之宮・大阪ビジネスパーク・京橋の一体を整備する「大阪城公園周辺地域まちづくり方針」を策定しました。これに基づき「多世代・多様な人が交流するまちづくり」や「国際拠点の形成」に向けたまちづくりの検討が進められています。今後、再開発が本格化すればヒガシのポテンシャルはさらに高まり、不動産投資先としての魅力向上にもつながる可能性があります。 ここからは、具体的な開発プロジェクトの概要を見ていきましょう。 ※参考:大阪城公園周辺地域都市再生緊急整備協議会.「大阪城公園周辺地域まちづくり方針~特定都市再生緊急整備地域をめざして~」.(参照:2026-04-09). 森之宮エリアの開発 森之宮エリアでは、第1期開発として大阪公立大学森之宮キャンパスの整備が進められてきました。これに続く「1.5期開発事業」では、同キャンパスの用地の一部に加えて、Osaka Metro用地や大阪市用地、第二寝屋川沿いの歩行者空間などを含めた一体的な整備が計画されています。大学を中心に交通・観光機能を組み合わせることで、多世代・多様な人が集う都市空間の形成を目指しており、2028年春にまちびらきが行われる予定です。 またOsaka Metroは、森之宮駅北側にある検車場の土地を活用し(仮称)森之宮新駅の設置を計画しています。駅前を次世代型の交通結節点として整備する方針が示されており、新駅ではオンデマンドバスやパーソナルモビリティの導入が検討されています。大阪・関西万博でデモ飛行が披露された「空飛ぶクルマ」の離発着場も計画に入っており、将来的にはベイエリアや新大阪・梅田、天王寺・阿倍野を結ぶ新たな移動ネットワークの構想も示されています。 さらにこの取り組みの一環として、大阪城公園駅と森之宮エリアを結ぶ歩行者デッキも整備される予定です。立体的な歩行者ネットワークが形成されることで、安全性や快適性の向上に加え、大阪城周辺の回遊性向上やにぎわいの創出にもつながると考えられます。 森ノ宮エリアは、大学・交通・観光が連動する新たな拠点として、ヒガシ全体の魅力向上を牽引する存在になっていくでしょう。 大阪ビジネスパークエリアの再開発 大阪ビジネスパーク(OBP)は、オフィスビルを中心に、商業施設やホテル、ホールなどが集まるエリアです。大阪城に隣接しており緑地も多く、都心にありながら落ち着いた環境が広がっています。 OBPはかつて「大阪市内で働きたいエリア」として高い評価を得たこともあり、現在も多くのビジネスパーソンが集うエリアです。しかし、近年は他のオフィスエリアの再開発が進んでいることもあり、これまでのような人気を維持しにくい状況が続いています。 こうした状況を受け、現在は既存ビルのリニューアルや国際的な商業機能のさらなる充実を図り、国際拠点としての機能強化が進められています。併せて、OBPと京橋駅・大阪城公園駅周辺を結ぶ歩行者空間の整備も計画されており、スムーズに移動できる環境づくりが行われる見込みです。 再開発によってエリアの魅力や価値が見直されれば、企業誘致でも再び注目を集める存在となり、将来的な成長にもつながっていくと考えられます。 京橋駅周辺の再開発 京橋駅周辺は、ヒガシの玄関口として重要な役割を担うエリアです。京橋駅はJR・京阪・Osaka Metroが乗り入れる大阪市内第4のターミナル駅であり、多くの人が行き交っています。「大阪城公園周辺地域まちづくり方針」でも、京橋駅周辺は大阪城公園やOBPと連携しながら再整備を進める重点エリアとして位置付けられています。 一方で京橋駅とOBP、大阪城公園周辺との間は、鉄道や道路によって人の流れが分断されやすく、エリアの回遊性を十分に生かし切れていないことが課題です。こうした状況を受けて、今後は既存の大阪京橋プロムナードやOBP内のパークアベニューに加え、新たな歩行者ネットワークの整備が検討されています。またJR片町線(学研都市線)や東西線の別線地下化、踏切除却なども構想の一部に挙がっており、実現すれば駅周辺の分断解消や移動利便性の向上につながる可能性があります。 さらに京橋・OBP周辺では、国際的な業務・商業機能の充実を図りながら、スタートアップやベンチャー企業の集積を促す拠点形成も行われる予定です。国際水準のスマートオフィス整備や企業誘致が進めば、京橋駅周辺は単なる乗り換え拠点ではなく、働く・集う・滞在する機能を備えたエリアとして存在感を高めていくでしょう。こうした再整備は、ヒガシ全体の将来性を支える重要な要素の一つといえます。 大阪のヒガシで不動産投資を始めるメリット これから大阪の「ヒガシ」で不動産投資を始めると、どのようなメリットがあるのでしょうか。ここでは以下の4つのメリットをご紹介します。 今後さらに需要が増えていくエリア 東京と比較して物件価格が安い 東京と比較して利回りが良い傾向にある 将来的な資産価値の上昇が見込める 今後さらに需要が増えていくエリア 大阪のヒガシに含まれる中央区や城東区は、令和5年と令和6年で人口が増加傾向にあり、居住ニーズが高まっているエリアといえます(※)。 これまで触れてきた通り、森之宮・大阪ビジネスパーク・京橋を一体的に整備する開発が進められていることもあり、ヒガシは学生・ビジネスパーソンの賃貸需要の拡大も見込まれているエリアです。特に京橋駅は京都方面と大阪を結ぶ路線が通る交通拠点でもあるため、回遊性が強化されれば、ビジネス上の利便性も高まっていくと考えられます。こうした流れが続けばエリア全体の価値向上につながり、不動産価格や家賃相場が上昇していく可能性もあるでしょう。 現時点ではキタやミナミほど広く知られているわけではないものの、将来性という観点ではそれらのエリアにも劣らないポテンシャルを持つエリアといえます。 ※参考:大阪市計画調整局.「大阪市の推計人口年報(令和6年)~令和6年10月1日現在の推計人口と1年間の人口異動の動向~」.(参照:2026-03-31). 東京と比較して物件価格が安い 東京と比較して物件価格が比較的安いことも、ヒガシで不動産投資を始めるメリットの一つです。ここでは、ヒガシにあるエスリード株式会社の物件と東京にある投資用ワンルームマンションの価格を比較してみましょう。 table2 大阪の物件価格事例 東京の物件価格事例 新築(1K) 約2,290万円~(エスリード大阪城EAST) 約2億8,780万円(築年 2025年、港区マンション) 中古(1K) 約1,690万円(エスリード大阪城アクシス) 約5,680万円(築年 2006年、港区マンション) 港区の新築ワンルームマンションが2億円を超える水準であるのに対し、ヒガシの新築物件は2,290万円からとなっています。東京と比べると、ヒガシの物件は約92%低い価格帯です。また東京の中古物件が約5,680万円であるのに対し、ヒガシは約1,690万円となっており、約70.2%低い水準となります。 当然立地条件や築年数、設備内容によって物件価格は異なるので、単純な比較はできません。しかし上記の価格を見れば、ヒガシの方が物件価格が低く、不動産投資を始めやすいと考えられます。 続いて、キタやミナミの物件価格とも比較してみましょう。 table2 ヒガシの物件価格事例 キタの物件価格事例 ミナミの物件価格事例 新築(1K) 約2,290万円~(エスリード大阪城EAST) 約2,190万円~(エスリード ザ・グラン天六) 約2,040万円~(エスリード難波ザ・ブライト) 中古(1K) 約1,690万円(エスリード大阪城アクシス) 約1,654万円(築年 2008年、北区マンション) 約1,780万円(エスリード難波レジデンス) キタやミナミも東京と比べると物件価格は安く、ヒガシとの間にも大きな差は見られません。不動産投資の始めやすさについてはそこまで大きな違いはないため、エリアの特徴や今後の再開発の状況を調べながら、ご自身の目的にマッチしたエリアの物件を選択するのがよいでしょう。 東京と比較して利回りが良い傾向にある 東京と比較して利回りが良い傾向にあることも、ヒガシで不動産投資を始めるメリットの一つです。先ほど紹介したヒガシと東京の新築・中古のマンションの家賃は、以下の通りです。 table2 大阪の家賃事例 東京の家賃事例 新築マンション(1K) 約6.57万円(エスリード大阪城EAST) 約44万円(築年 2025年、港区マンション) 中古マンション(1K) 約6.59万円(エスリード大阪城アクシス) 約15.3万円(築年 2006年、港区マンション) これまで紹介した物件価格と家賃を基にした、利回りのシミュレーションは以下の通りです。 <新築の場合> table2 大阪 東京 想定物件価格 約2,290万円 約2億9,500万円 想定家賃 約6.57万円 約44万円 想定年間家賃収入 約78.84万円 約528万円 表面利回り(年間家賃収入÷物件価格×100) 約3.44% 約1.83% <中古の場合> table2 大阪 東京 想定物件価格 約1,690万円 約5,680万円 想定家賃 約6.59万円 約15.3万円 想定年間家賃収入 約79.08万円 約183.6万円 表面利回り(年間家賃収入÷物件価格×100) 約4.68% 約3.23% あくまで一例ですが、新築・中古いずれの場合でも、ヒガシの物件の方が利回りが良いことが分かります。 ただしシミュレーションは年間家賃収入を基に算出した「表面利回り」であり、購入時や運用時に発生する各種コストは含まれていません。実際に投資を検討する際は、運営経費やローンの返済額なども考慮したシミュレーションを行い、慎重に収支計画を立てることが大切です。 将来的な資産価値の上昇が見込める ヒガシには大阪城があり、既に大阪を代表する観光エリアの一つとして知られています。今後、京橋や大阪・梅田、京都との回遊性向上につながる再開発が進めば、国内外からの来訪者にとって、さらに訪れやすいエリアとなるでしょう。そのため、今後も高いインバウンド需要が見込まれるエリアといえます。 こうした地域では、マンションよりも収益性の高いホテル開発のニーズが高まりやすいです。用地の入札ではホテル事業者と不動産デベロッパーが競り合うことも多く、必然的に土地の取得価格といったコストが上がる傾向にあります。こうしたコスト増は、物件価格や家賃設定にも反映されます。 またインバウンド需要が高いエリアは、中長期的に資産価値を維持しやすいのも特長です。中でもヒガシは、ビジネスの国際拠点としての機能強化も進められています。国内外のビジネスパーソンからの居住ニーズが高まれば、エリア全体の家賃相場を押し上げる可能性があり、将来的な売却時の価格にも好影響を与えるかもしれません。 不動産投資で成果を上げるためには、資産価値が大きく上昇する前の段階で参入することが重要です。今後の成長が見込まれるヒガシは、まさに今参入するメリットが大きいエリアといえるでしょう。 大阪の「ヒガシ」で不動産投資を始める際の注意点 最後に「ヒガシ」で不動産投資を始めるに当たって、注意しておくべきポイントを解説します。 早めに物件を購入する これまで解説してきた通り、ヒガシは再開発や交通の利便性向上により、今後の発展が期待されるエリアです。 大阪市内の中でも特に注目度が高く、資産価値も少しずつ高まりつつあります。現時点では、価格はまだ大きく上昇しておらず、比較的手が届きやすい水準にありますが、開発の進展に伴って今後値上がりする可能性も十分にあるでしょう。 そのため気になる物件がある場合は、早めに購入することが重要です。長期的な資産形成を見据える上でも、タイミングは大きなポイントとなります。まだ具体的に物件を探していない場合でも、今のうちから情報収集を進めておくことで、より良い条件で不動産投資を始めるチャンスをつかみやすくなるはずです。 災害リスクを踏まえて物件を選ぶ ヒガシで不動産投資を検討する際は、災害リスクを踏まえた物件選びも重要です。 日本は地震や台風など自然災害が多い国であり、どの地域でも一定のリスクは避けられません。ただし、想定される災害の種類や影響の大きさはエリアごとに異なります。大阪市は河川や海に囲まれた平坦な地形が広がっているため、全体として水害への注意が必要な地域です。 ヒガシにある城東区では、淀川や大和川、寝屋川流域の氾濫、高潮や内水氾濫による浸水と南海トラフ巨大地震による津波浸水が想定されています。これに備えて水害ハザードマップの提供や、区内803カ所に想定浸水深表示板を設置するなど、周辺の想定浸水を一目で把握できる取り組みを行っています。 一方で、ヒガシは大阪市の中でも比較的安全なエリアといわれています。大阪城周辺から南に向かって、上町台地があるからです。上町台地とは、中央区の東側から天王寺区、阿倍野区、住吉区の北側にかけて、南北に約11~12kmにわたり延びる半島状の細長い台地で、幅は2~3kmほどあります。上町台地の中でも大阪城付近が最も海抜が高く、地盤も安定していることから、水害や地震のリスクが低いとされているのです。大阪城がこの場所に築かれたのも、こうした地形的な特長と関係があると考えられています。 このように、ヒガシの中でも場所によって災害リスクは異なります。物件ごとの災害リスクを正しく把握し、火災保険や地震保険への加入など、万が一に備えた対策を行うことが重要です。 ※参考:
  • ワンルームマンション投資 2026.04.22 大阪ニシで始める不動産投資! 投資先として注目されている理由や注意点を解説 大阪の夢洲(ゆめしま)や咲洲(さきしま)、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン周辺など、大阪湾岸部のベイエリアを指して「ニシ」と呼びます。このエリアには集客力の高い施設があり、国内外から多くの観光客が訪れる地域です。また2025年に開催された大阪・関西万博跡地では複数の開発プロジェクトも進められており、街の姿は大きく変化しつつあります。 このような背景から、ニシは大阪の中でも不動産投資先として関心が高まっているエリアの一つです。 本記事では、ニシが注目されている理由や投資先としてのメリット、さらに物件選定時に押さえておきたいポイントを分かりやすく解説します。不動産投資に関心がある方や投資先に迷っている方は、ぜひ参考にしてみてください。 suggest2 大阪の「ニシ」は、大阪・関西万博会場になった夢洲やユニバーサル・スタジオ・ジャパン周辺などを含むベイエリアで、観光・商業・居住の機能が集まる地域である IR開発や万博跡地・咲州・港区の再開発、交通網の再整備が進むことで、ニシは継続的に賃貸需要が見込めるエリアになる 東京と比べると、ニシのワンルームマンションは物件価格が安く、利回りも高い傾向にある 大阪の「ニシ」はどんな街? 大阪では、大阪駅周辺を指す「キタ」、難波や心斎橋周辺の「ミナミ」、大阪城公園の東側に広がる「ヒガシ」など、エリアを俗称で呼ぶのが一般的です。明確な定義はありませんが「ニシ」は西区・港区・淀川区・大正区・此花区といったベイエリアを中心とした地域を指すのが一般的です。 ニシには「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」や世界最大級の水族館「海遊館」、体験型屋内施設「レゴランド・ディスカバリー・センター大阪」など、多くの観光客でにぎわうスポットが集まっています。加えて「天保山マーケットプレース」や「大阪ベイタワー」といった大型商業施設もあり、観光と商業の両面で高い集客力を持つエリアです。 また2025年に開催された大阪・関西万博を契機に、大阪湾にある人工島の夢洲や咲洲を中心とした大規模な開発や整備が進められてきました。詳しくは後述しますが、現在も新たな開発計画が続いており、今後さらなる発展が期待されています。 ニシには観光地としてのにぎわいがある一方で、エリアによっては比較的落ち着いた住環境も広がっています。複数路線が通っているため、大阪中心部へのアクセスもしやすく、観光・商業・開発の魅力と居住地としての暮らしやすさを併せ持つ点が、ニシならではの魅力といえるでしょう。 不動産投資先として大阪のニシが注目されている理由 「ニシ」は多くの不動産投資家から注目されているエリアです。ここからは、その背景にある3つの理由を見ていきましょう。 開発による将来性 【夢洲】日本初となる統合型リゾート(IR)の開発 【夢洲】万博跡地の開発 【夢洲】長期滞在型のリゾート空間の開発 【咲洲】咲洲コスモスクエア地区の開発 【港区】弁天町駅の再開発 【港区】大阪ベイタワーの再生プロジェクト さらなるインバウンド需要の増加 交通網の整備による利便性の向上 開発による将来性 不動産投資先として、ニシに注目が集まっている理由の一つが、開発による将来性の高さです。 2025年には、夢洲を会場として大阪・関西万博が開催され、国内外から多くの来場者が訪れました。万博終了後の跡地活用には日本初となる本格的な都市開発が予定されており、夢洲は今後3つのエリアに分けて段階的に整備が進められる見込みです。「リゾート」と「シティ」の機能を融合させた空間づくりが構想されており、訪日外国人の受け入れ拠点としての機能強化も期待されています。これに併せて、交通インフラの整備も進められる予定です。 また夢洲に限らず、咲洲や港区など周辺エリアでも複数の開発計画が進行しており、ニシ全体で今後の発展が見込まれています。 ここからは、現在ニシで進められている主な開発について見ていきましょう。 【夢洲】日本初となる統合型リゾート(IR)の開発 夢洲では3つに分けられた開発エリアのうち北側を中心に、日本初となる統合型リゾート(Integrated Resort、以下、IRという)の開発が進められています。 大阪IRには国際会議場や大規模展示ホール、ホテル、劇場、商業施設、カジノなどが整備される予定です。大阪市によると、IRには年間約2,000万人の来訪が見込まれており、関西や日本の文化・芸能を発信する拠点や訪日外国人の受け入れ拠点としての役割に加えて、ビジネス需要の取り込みも期待されています。 こうした大阪IRの経済効果について、大阪市は運営直後の経済波及効果を年間1兆1,400億円、雇用創出効果を年間9.3万人と試算しています(※1)。例えば関西大学が2012年に予測したユニバーサル・スタジオ・ジャパンの今後10年間の経済波及効果は、10年間で約3兆1,000億円(近畿圏の場合)でした(※2)。これを単純に年換算すると約3,100億円となり、大阪IRは約3倍超の経済効果が見込まれることが分かります。もちろん試算の前提は異なるため単純比較はできませんが、経済効果の大きさを把握する目安にはなるでしょう。 また雇用創出効果についても比較してみます。大阪市が示す年間9.3万人という水準は、トヨタ自動車株式会社の国内単体従業員数である約7万人を上回ります(※3)。こちらも比較対象の性質は異なりますが、大阪IRが一つの再開発にとどまらず、都市全体に大きな雇用インパクトを及ぼす可能性があることが分かるでしょう。 こうした大規模開発によって人の流れやビジネス需要が増えれば、周辺エリアのにぎわいや賃貸需要にも波及します。そのため大阪IR開発は、ニシ全体の将来性を考える上でも外せないポイントの一つなのです。 ※1 参考:大阪市.「統合型リゾート OSAKA IR」.(参照:2026-03-31). ※2 参考:関西大学.「USJ今後10年間の経済波及効果予測 近畿地域に約3兆1千億円、全国に約5兆6千億円」.(2012-05-10). ※3 参考:TOYOTA.「トヨタの従業員数(2025年3月時点)」.(参照:2026-03-31). 【夢洲】万博跡地の開発 夢洲の中央エリアに位置する大阪・関西万博の跡地は、博覧会協会が大阪市から借り受けている状態ですが、2028年2月までに返還される予定です(※)。現在は第2期区域と位置付けられ「万博の理念を引き継ぐまちづくり」をコンセプトに、本格的な開発に向けた検討が進められています。 具体的には、万博のレガシーを後世に伝える施設として「EXPO2025記念館(仮)」の整備が計画されており、万博の内容を振り返る展示に加え、来場者同士が交流できる空間の設置も検討されています。また万博の象徴であった「大屋根リング」や「静けさの森」の一部を活用し、公園や緑地として整備される予定です。 さらにIRと連携しながら、にぎわいや回遊性のある都市空間の形成を目指しています。SDGsの実現を意識した未来志向のまちづくりも掲げられており、万博のテーマであった「いのち輝く未来社会のデザイン」を継承する形で、先端医療や国際医療、ライフサイエンス分野に関連する取り組みも展開される計画です。 ※参考:大阪市.「2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)会場建設費」.(参照:2026-03-31). 【夢洲】長期滞在型のリゾート空間の開発 夢洲の南側は第3期区域として位置付けられており、第1期・第2期の取り組みを生かした長期滞在型の街づくりが行われる予定です。 2019年12月に示された「夢洲まちづくり基本方針」によると、第3期区域は海に隣接した立地の特性を生かしつつ、来訪者の利便性向上につながるような先端技術を取り入れた施設やサービスを提供することが計画されています。日常とは異なる特別な体験を提供することで、上質な時間を過ごせるリゾートエリアの実現を目指しています。 ※参考:大阪府・大阪市.「夢洲第2期区域マスタープラン Ver.2.0(案)」.(参照:2026-04-08). 【咲洲】咲洲コスモスクエア地区の開発 咲洲は、夢洲の隣に位置する人工島です。この咲洲では北側に位置するコスモスクエアとともに、2018年から「咲洲コスモスクエア地区複合一体開発」が進められています。これは、約4.4ヘクタールに及ぶ4つの区画を一体的に整備するプロジェクトです(※)。 各区画では、以下の用途ごとに開発が進められています。 飲食店・スポーツ施設 飲食店・小売店 分譲共同住宅 ホテルや店舗などの複合ビル コスモスクエア地区は国際交流や貿易の拠点としての役割も担っており、海外企業やIT企業、先端技術分野の企業誘致が積極的に行われているのが特長です。また国内最大級の国際展示場「インテックス大阪」や「アジア太平洋トレードセンター」では、国際会議や展示会が数多く開催されており、ビジネス面での集客力も高いエリアです。さらにコンテナターミナルやフェリーターミナルが集積し、関西の国際物流を支えるハブ港としての機能もあります。 今後は隣接する夢洲の開発が進むことで、連動して咲洲やコスモスクエア全体の発展も期待されています。IR関連施設で働く人々の居住ニーズの高まりにより、住宅需要の増加も見込まれるでしょう。 ※参考:大阪維新の会.「2027年 咲洲コスモスクエア地区 複合一体開発事業完了」.(参照:2026-03-31). 【港区】弁天町駅の再開発 弁天町駅は、JR大阪環状線とOsaka Metro中央線を利用できる駅です。夢洲・咲洲など成長や発展が進むベイエリアと大阪中心部を結ぶ「ニシ」の玄関口ともいえるポジションにあります。こうした立地を踏まえ、大阪・関西万博に向けたアクセス輸送の強化策として弁天町駅の改良工事が実施され、2025年3月に新駅舎が完成しました。 これまでJRと中央線の乗り換えの際には階段の上り下りが必要でしたが、現在ではJR弁天町駅の内回りホームに新設された改札から、Osaka Metro弁天町駅へスムーズに移動できるようになっています。Osaka Metro側でも東改札口から夢洲方面ホームへ向かう階段が増設され、さらに連絡通路も整備されたことで、乗り換えの利便性が大きく向上しました。 また再開発によって整備された駅前空間には「べんてんひろば」が誕生しました。万博開催期間中はイベントスペースとして活用され、閉幕後も物販やキッチンカーなどのイベントが行われるなど、地域のにぎわいを生み出す交流拠点として機能しています。 ※参考:Osaka Metro.「大阪・関西万博開催会場へのアクセス向上に向け弁天町駅の乗換え連絡通路と階段の供用を2025年3月1日(土曜日)に開始します」.(2025-02-10). 【港区】大阪ベイタワーの再生プロジェクト 大阪ベイタワーとは、弁天町駅に直結する複合型の商業施設です。もともとこのエリアには「ORC200」と呼ばれる施設がありましたが、リニューアルを経て2018年に大阪ベイタワーとして再生・ブランド刷新が行われました。施設は地上51階・地下3階のメインタワーを中心に、計5つの建物で構成されています。 弁天町駅は、複数路線が乗り入れる交通結節点でありながら、周辺には未利用地や活用の余地のある空間が残されているのが実情です。こうした状況を踏まえ、2024年に「弁天町駅周辺まちづくりビジョン」が策定され、大阪ベイタワーをはじめとする既存施設の集客力を生かしながら、駅周辺の魅力や回遊性を高める取り組みが進められています。 具体的には緑の創出やバリアフリー化の推進、オープンスペースの充実などを通じて、駅利用者だけではなく地域住民や来訪者にとっても利用しやすい環境の整備が期待されています。交通の利便性に加えて駅周辺空間の再整備が進めば、弁天町エリアは今後さらに暮らしやすさとにぎわいを兼ね備えた地域へと発展していくでしょう。 さらなるインバウンド需要の増加 ニシに含まれる此花区にはユニバーサル・スタジオ・ジャパンがあり、すでに訪日外国人から高い人気を集めているエリアです。 ユニバーサル・スタジオは世界各地に展開されていますが、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンでは「スーパー・ニンテンドー・ワールド™」や「ユニバーサル・クールジャパン」など、日本ならではのコンテンツを取り入れた運営が行われています。ここでしか体験できない魅力を打ち出すことで、国内外から多くの来場者を集めており、2023年には世界第3位の来場者数を記録しました(※)。 ニシは関西国際空港からのアクセスに優れていることもあり、大阪における観光の拠点の一つとなっています。 大阪・関西万博の開催によって多くの来訪者を集めたニシですが、先述した通り今後はIR開発をはじめとした夢洲の整備や、咲洲コスモスクエア地区の開発なども進められる予定です。新たな観光スポットや施設の誕生によって、今後もインバウンド需要はさらに拡大していくことが期待されています。 ※参考:AECOM.「GLOBAL ATTRACTIONS ATTENDANCE REPORT」.(参照:2026-04-08). 交通網の整備による利便性の向上 交通インフラの整備が進み、さらなる利便性の向上が期待されていることも、ニシが不動産投資先として注目されている理由の一つです。 Osaka Metro中央線は、2025年1月に夢洲まで延伸され、東西をつなぐ路線として大阪市全体の回遊性向上に寄与してます。現時点では夢洲へ鉄道で行く手段はこの路線に限られていますが、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンへのアクセスとして利用者の多いJRゆめ咲線(桜島線)についても、2037年頃を目安に舞洲・夢洲への延伸が計画されています(※)。また中之島から西九条・新桜島を経由し、舞洲・夢洲までをつなぐ路線も検討が行われていることもあり、決定すれば大阪キタ方面からのアクセス向上も期待できるでしょう。 さらに近畿日本鉄道は、奈良・伊勢志摩方面から夢洲へ直通する特急の運行構想を示しており、これが実現すれば関西圏内の広域移動の利便性が高まる見込みです。 大阪市内の主要エリアはすでに成熟した都市として発展していますが、ニシはこれから整備が進む余地が多く残されているエリアです。今後も交通網の充実や開発の進展が重なれば、不動産投資の観点でもプラスに働く可能性があります。夢洲駅周辺でも新たな街づくりの検討が進んでおり、今後は居住人口の増加も期待されています。 ※参考:大阪市.「夢洲アクセス鉄道に関する検討について」.(参照:2026-04-08). 大阪の「ニシ」で不動産投資を始めるメリット これから「ニシ」で不動産投資を始めると、どのようなメリットがあるのでしょうか。 今後さらに需要が増えていくエリア 東京と比較して物件価格が安い 東京と比較して利回りが良い傾向にある 将来的な資産価値の上昇が見込める 上記の4つのメリットをご紹介します。 今後さらに需要が増えていくエリア 今後の賃貸需要の拡大が期待できることは、ニシで不動産投資を始めるメリットの一つです。 ニシに含まれる西区では、ここ数年にわたって人口が増加傾向にあります。大阪市の推計人口年報を見ても、西区は直近の人口動態で上位に入りつづけており、エリアとしての居住ニーズの高さが伺えます。また1世帯当たりの人員は1.58人と少なく、単身世帯が多いことも特長です。こうした点からも、ワンルームマンションをはじめとした単身者向け物件との相性が良いエリアといえるでしょう。 さらに、ニシはOsaka Metro中央線やJR大阪環状線などを利用しやすく、ヒガシやキタ方面へアクセスしやすい立地です。2031年春に開業予定のなにわ筋線によって大阪都心部の移動利便性が高まれば、ミナミ方面へのアクセスもしやすくなり、今後はエリア全体の回遊性もさらに高まると考えられます。 IRをはじめとした大規模開発により雇用創出や人の流れの増加が進めば、国内外から職住近接を求める人の居住ニーズも生まれるでしょう。今後の交通網の整備や再開発の進展も踏まえると、ニシは不動産投資先として有力な選択肢の一つといえるでしょう。 ※参考:大阪市計画調整局.「大阪市の推計人口年報(令和6年)~令和6年10月1日現在の推計人口と 1 年間の人口異動の動向~」.(参照:2026-03-31). 東京と比較して物件価格が安い 東京と比べて物件価格が安いことは、ニシで不動産投資を始める大きなメリットといえます。 エスリード株式会社が提供しているワンルームマンションを基準に、ニシと東京における投資用ワンルームマンションの価格を見てみましょう。 table2 大阪の物件価格事例 東京の物件価格事例 新築(1K) 約1,940万円~(エスリード弁天町ノースプレミア) 約2億8,780万円(築年 2025年、港区マンション) 中古(1K) 約1,520万円(エスリード大阪シティノース) 約5,680万円(築年 2006年、港区マンション) 東京・港区では新築ワンルームマンションが2億円台に達しているのに対し、ニシの新築物件は1,940万円からとなっており、東京よりも約93%低い水準です。また中古物件も東京が約5,680万円であるのに対し、ニシは約1,520万円となっており、約73%低い価格帯となっています。 もちろん物件ごとに立地や築年数、設備内容が異なるので、単純な比較はできません。しかし全体的な傾向としては、ニシの方が物件価格が安く、少額から投資が始められる傾向にあります。 次に、キタやミナミの物件価格とも比較してみましょう。 table2 ニシの物件価格事例 キタの物件価格事例 ミナミの物件価格事例 新築(1K) 約1,940万円~(エスリード弁天町ノースプレミア) 約2,190万円~(エスリード ザ・グラン天六) 約2,040万円~(エスリード難波ザ・ブライト) 中古(1K) 約1,520万円(エスリード大阪シティノース) 約1,654万円(築年 2008年、北区マンション) 約1,780万円(エスリード難波レジデンス) キタやミナミも東京と比べると手頃な価格帯ですが、ニシはさらに購入しやすい水準となっています。これまで紹介してきた開発が今後進めば、エリアとしての評価が上がり、将来的にはキタやミナミと肩を並べる資産価値を持つ可能性が高いといえるでしょう。 東京と比較して利回りが良い傾向にある ニシの物件は、東京と比べて利回りが良い傾向にある点も特長の一つです。ニシと東京の新築・中古のマンションの家賃の一例は、以下の通りです。 table2 大阪の家賃事例 東京の家賃事例 新築マンション(1K) 約6.3万円(エスリード弁天町ノースプレミア) 約44万円(築年 2025年、港区マンション) 中古マンション(1K) 約5.6万円(エスリード大阪シティノース) 約15.3万円(築年 2006年、港区マンション) 前述した物件価格と上記の家賃を基に、それぞれの利回りを試算してみましょう。 <新築の場合> table2 大阪 東京 想定物件価格 約1,940万円 約2億8,780万円 想定家賃 約6.3万円 約44万円 想定年間家賃収入 約75.6万円 約528万円 表面利回り(年間家賃収入÷物件価格×100) 約3.89% 約1.83% <中古の場合> table2 大阪 東京 想定物件価格 約1,520万円 約5,680万円 想定家賃 約5.6万円 約15.3万円 想定年間家賃収入 約67.2万円 約183.6万円 表面利回り(年間家賃収入÷物件価格×100) 約4.42% 約3.23% 一例ではあるものの、このように新築・中古ともにニシの方が利回りは高い水準となります。 ただし、この試算はあくまでも「表面利回り」です。表面利回りとは、物件価格に対する家賃収入の割合を示す数値です。 実態に即した形で収益を把握するなら、運営経費やローンの返済額なども考慮したシミュレーションを行う必要があります。これらの費用を考慮しないまま判断すると、想定していた収益と実際の収支にズレが生じる可能性が高いため、注意してください。 将来的な資産価値の上昇が見込める 将来的な資産価値の上昇が見込めることも、ニシで不動産投資を始める大きなメリットの一つです。 ニシは、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンをはじめ、今後開業が予定されているIRなど、国内外から人を呼び込む施設が集まるエリアです。こうした特性から、関西圏の中でもインバウンド需要を取り込みやすい地域といえるでしょう。 訪日外国人が集まりやすい地域では、宿泊施設への需要が高まりやすく、収益性の高いホテル開発が優先される傾向にあります。その結果、魅力的な立地を巡ってホテル事業者と不動産デベロッパーの入札競争が起こり、土地の取得費用が上昇しやすくなります。こうしたコスト増はマンション開発にも影響し、物件価格や家賃設定が高めになりやすい要因の一つになります。 先述した通り、ニシは今後も賃貸需要の拡大が見込まれるエリアのため、もともと高めに設定された家賃水準を維持しやすいです。また再開発や交通利便性の向上がさらに進めば、将来的に家賃を引き上げられる可能性もあります。 将来売却を検討する場面でも、インバウンド需要やエリアの利便性が維持されれば、取得時より高い価格で売却できる可能性があります。このように、観光需要と再開発の進展が重なるニシは、家賃収入と売却の両面から収益機会を見込みやすいエリアであるため、小まめに物件情報の収集を行っておきましょう。 大阪の「ニシ」で不動産投資を始める際の注意点 最後に「ニシ」で不動産投資を始める上で押さえておくべき注意点を2つご紹介します。 早めに物件を購入する ニシで不動産投資を検討しているなら、早い段階で物件を取得することが重要です。 ここまで触れてきた通り、ニシではさまざまな開発が活発に進んでおり、JRゆめ咲線の延伸など交通利便性の向上も期待されています。大阪の中でも、特に今後の成長が注目されているエリアなので、近い将来物件価格が上昇する可能性が高いです。 こうしたエリアは不動産投資においても人気のため、物件情報が出るとすぐに買い手が付いてしまうでしょう。気になる物件がある場合は、タイミングを逃さず、早めに検討・購入するのがおすすめです。 災害リスクを踏まえて物件を選ぶ 日本は地震や台風など自然災害が多い国であり、地域ごとに起こり得る災害の種類や危険度は異なります。ニシで物件を選定する際には、どのような災害リスクがあるのかを把握しておくことが重要です。 特にニシは、夢洲や咲洲をはじめとする湾岸部・埋立地を多く含むエリアのため、水害への注意が欠かせません。大雨による河川の増水や内水氾濫に加え、エリアによっては高潮や津波による浸水も想定されます。 またニシは埋立地が多いことから、地震時の液状化リスクにも注意が必要です。ただし、夢洲は粘性土を主成分とする土砂などで埋め立てられており、液状化しにくい地盤と言われています。さらに、地盤沈下を見込んだ場合でも津波や高潮の予測高さに対して3m以上の余裕を確保する計画や、夢舞大橋・夢咲トンネルの耐震性確保、災害時のエネルギー供給やBCP整備などの防災対策も示されています。 物件購入前には、各区のハザードマップで浸水や津波の危険度を確認するとともに、地盤情報や建物の基礎・地盤改良の有無、防災対策の内容もチェックしておきましょう。併せて火災保険や地震保険などへ加入し、リスクへの対策を講じることで、安定して資産形成を進められるでしょう。 ※参考:大阪府.「夢洲における防災の取組みについて」.(参照:2026-04-09). 大阪で不動産投資を始めるならエスリードにご相談ください! 大阪「ニシ」は、夢洲や咲洲、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン周辺などのベイエリアを中心とした地域です。ユニバーサル・スタジオ・ジャパンや海遊館といった集客力の高い施設がすでにあることに加え、今後はIR開発や万博会場跡地の再開発も進められることから、国内外から多くの来訪者が期待されるエリアといえるでしょう。 また交通インフラの整備が進めば、ニシからキタやミナミ、ヒガシへの移動がさらにしやすくなり、単身者からファミリー層まで幅広い居住ニーズを見込みやすくなります。 不動産投資を成功させるためには、このようなエリア事情や将来性を正しく把握し、物件選びに反映させることが重要です。そのため、地域事情に詳しい不動産会社へ相談することが欠かせません。 エスリード株式会社は、関西エリアで30年を超えて不動産投資を支援してきた実績を持つ不動産会社です。入居率99.4%の実績を掲げており、好立地物件を多数手がけてきたノウハウを基に、一人一人の希望や条件に応じた提案を行っています。ニシで不動産投資をご検討中の方は、まずはお気軽にご相談ください。 大阪で販売中のエスリードの物件 現在販売中のエスリードの投資用物件は以下の通りです。大阪で不動産投資をお考えの方はぜひチェックしてみてください。(※2026年4月18日時点の情報です) エスリード 難波ALLURE エスリード 大阪城EAST エスリード ザ・グラン大阪ノース エスリード ザ・カレント大阪
  • ワンルームマンション投資 2026.04.22 大阪キタで始める不動産投資! 投資先として注目されている理由や注意点を解説 大阪の「キタ」は、多くの企業が集まるビジネスエリアでありながら、大型商業施設やタワーマンションも立ち並ぶ利便性の高い地域です。「働く・遊ぶ・住む」が一つのエリアで完結しやすく、交通利便性の高さからも、高い賃貸需要が見込まれています。 また「うめきたプロジェクト」をはじめとした再開発が進んでおり、今後の発展も期待されていることから、不動産投資先を検討する上で、キタは有力な選択肢の一つといえるでしょう。 本記事では、大阪「キタ」で進められている再開発の概要や、投資先としての魅力を分かりやすく解説します。併せて押さえておきたい注意点もご紹介するので、これから不動産投資を始めたい方や投資エリアを検討している方は、参考にしてみてください。 suggest2 大阪キタエリアは、うめきたプロジェクトや大阪マルビル建て替え、なにわ筋線などの再開発・交通整備によって、今後の発展が期待されている 大阪キタは、単身世帯が多い北区にあり、通勤利便性の高さから賃貸需要を見込みやすい 東京と比べると、大阪キタのワンルームマンションは購入価格を抑えやすく、利回りが良い傾向にある 大阪の「キタ」はどんな街? 大阪では梅田周辺を「キタ」、道頓堀を中心とする心斎橋・難波エリアを「ミナミ」と呼ぶのが一般的です。これらは正式な地名ではありませんが、キタは主にJR大阪駅や各線の梅田駅周辺を指します。また北新地や堂島、中之島、茶屋町、中津、中崎町、西天満といった周辺エリアもキタとして扱われることが多いです。 大阪駅・梅田駅は関西を代表するターミナル駅で、複数の鉄道路線が乗り入れています。市内はもちろん、近隣エリアへの移動にも便利な立地です。駅周辺にはオフィスビルや大型の商業施設、ホテル、ショッピングモールなどが集まり、平日・休日を問わず多くの人が訪れます。高層マンションも立ち並んでおり、中心部でありながら居住エリアとしての側面も持ち合わせているのが特長です。 また新幹線が乗り入れる新大阪駅も、JRで1駅・地下鉄で3駅しか離れていないことから、キタの一部として捉えられることがあります。広域交通の結節点であることから、出張や観光の拠点として利用される機会も多く、人の往来が絶えないエリアといえるでしょう。 このようにキタは、利便性の高さとにぎわいを併せ持つエリアです。ビジネス・商業の中心地としての側面が強く、不動産投資の観点でも安定した賃貸需要が期待できます。 不動産投資先として大阪のキタが注目されている理由 近年、大阪の「キタ」は不動産投資先として注目を集めています。ここからは、その背景にある3つの理由を見ていきましょう。 安定した賃貸需要 開発による将来性 うめきたプロジェクト 大阪マルビル建替プロジェクト 芝田1丁目計画・梅田1丁目1番地計画 なにわ筋線やリニア中央新幹線の開業による交通利便性の向上 安定した賃貸需要 先述した通り、大阪のキタは「働く・遊ぶ・住む」が一体となった利便性の高いエリアです。ビジネスや商業の中心地でありながら、居住エリアとしての機能も備えていることから、幅広い層の賃貸需要が見込まれます。 またJRをはじめ、阪急・阪神・地下鉄といった複数の路線で移動ができるため、大阪府内の移動はもちろん近隣府県への移動もしやすいです。新幹線を利用すれば東京・名古屋・福岡といった遠方へのアクセスもスムーズなので、通勤や通学、出張のしやすさはキタの大きな強みといえるでしょう。 さらに大阪駅周辺には、駅直結の商業施設がそろっているだけではなく、大規模な地下街が広がっており、天候に左右されず移動できる環境が整っています。日常の買い物が一つのエリアで完結しやすい点も特長です。 中心部から少し離れると落ち着いた住宅街が広がっています。例えば、中崎町や中津といったエリアは大阪駅から徒歩圏内にありながら、住みやすい環境として人気です。 このように、キタは交通利便性と生活利便性、居住環境のバランスが取れていることから、ビジネスパーソンや単身世帯を中心に、安定した賃貸需要が期待できるエリアといえます。 開発による将来性 大阪のキタではさまざまな再開発計画が進められており、今後の発展も期待されています。こうした将来性の高さも、不動産投資先として注目されている理由の一つです。 ここでは代表的なプロジェクトを3つご紹介します。 うめきたプロジェクト うめきたプロジェクトは、JR大阪駅の北側に広がる「うめきた地区」を対象とした大規模な再開発です。かつて梅田貨物駅があった跡地を活用し、段階的に整備が進められています。第1期では、2013年に商業施設・ホテル・オフィスが一体となった「グランフロント大阪」が開業し、キタを代表するランドマークの一つとなりました。 続く第2期では「みどりとイノベーションの融合」をテーマに開発が進められており「グラングリーン大阪」が誕生しました。2024年9月には先行して一部エリアがオープンし、2025年3月には「グラングリーン大阪 南館」や「うめきたグリーンプレイス」などが開業しています。併せて、大規模な都市公園「うめきた公園」の整備も進められており、都心にいながら自然を感じられる空間として注目されています。 うめきたプロジェクト全体の完成は2027年度の予定です。 また再開発に併せて、周辺の道路や交通環境の整備も行われています。交通の流れが改善されれば、移動のしやすさが高まるだけではなく、回遊性の向上や安全面の強化にもつながるでしょう。 このように、24ha(東京ドーム5個分)もあるうめきた地区の整備が進むことで、キタ全体の利便性やブランド力の底上げが期待されています。こうした変化はエリアの魅力をさらに高め、不動産投資の観点でも将来的な需要や価値の向上につながると考えられています。 ※参考:大阪市.「うめきた(大阪駅北地区)プロジェクト」.(2024-10-30). 大阪マルビル建替プロジェクト 大阪マルビルは、1976年に竣工した大阪を代表するビルの一つです。円筒形の外観や屋上に設置された「回る電光掲示板」が有名で、多くの人に親しまれてきました。しかし老朽化に伴う建て替えが決定し、2024年9月には地上部分の解体が完了しています。 新ビルは、高さは建て替え前の1.5倍である約192m、地上40階・地下4階の大型複合施設として計画されており、マルビルの特長ともいえる円筒形のデザインは引き継がれる予定です。ホテルやオフィスに加え、コンサートホールや劇場、商業施設、展望スペース、ミュージアムなど多様な用途で構成されており、文化交流の場としての機能も加わります。2030年の開業を予定しており、引き続きキタを象徴する施設として生まれ変わることが期待されています。 長く親しまれてきた大阪マルビルが新たな形で再生することで、キタエリアにはさらなるにぎわいが生まれるでしょう。 ※参考:大和ハウス工業株式会社.「「(仮称)大阪マルビル建替プロジェクト」本格始動」.(2024-11-19). 芝田1丁目計画・梅田1丁目1番地計画 阪急阪神ホールディングス株式会社は、2022年に「梅田ビジョン」を掲げ、大阪・梅田エリアの価値向上に向けた再開発を進めています。その中でも代表的な取り組みが、芝田1丁目計画・梅田1丁目1番地計画です。 芝田1丁目計画は、阪急大阪梅田駅周辺を対象とした再開発プロジェクトです。大阪新阪急ホテルや阪急ターミナルビルの建て替え、阪急三番街の全面改修に加え、ターミナル駅としての機能強化を図る計画で、2026年1月から阪急大阪梅田駅のリニューアル工事も始まっています。 また梅田一丁目一番地計画は、阪神百貨店が入る大阪神ビルディングや新阪急ビルの建て替えを柱とした再開発です。この計画により「大阪梅田ツインタワーズ・サウス」が2022年に完成し、向かい合う「大阪梅田ツインタワーズ・ノース」とともに、大阪梅田を象徴する複合施設として、百貨店・オフィスなどの機能を担っています。 梅田ビジョンでは6つの基本方針として、国際競争力の向上や世界・関西圏をつなぐ交通インフラの強化、スタートアップ会社支援などを掲げています。こうした都市機能の強化が進めば、大阪・梅田エリアには国内外からオフィス・商業・居住の各需要が集まりやすくなり、キタ全体の利便性やブランド力も向上していくでしょう。 ※参考:阪急電鉄株式会社.「「梅田ビジョン」にもとづく「大阪梅田駅の将来のありたい姿」を策定「芝田1丁目計画」に向けて2026年1月よりリニューアル工事に着手」.(2025-11-26). ※参考:阪急阪神ホールディングス.「「梅田ビジョン」 を 発表 ― 世界と関西をつなぐ「国際交流拠点」を目指す ―」. ,(2022-05-20). なにわ筋線やリニア中央新幹線の開業による交通利便性の向上 現在もキタは大阪の交通の中心的なエリアですが、今後は新たな鉄道計画によって、さらに利便性が高まると見込まれています。 その一つが「なにわ筋線」です。これは2023年春に開業した大阪駅の地下新ホームと、JR難波駅・南海本線の新今宮駅を結ぶ新路線で、2031年春の開業が予定されています。すでにキタとミナミを結ぶ路線として御堂筋線や四つ橋線がありますが、新たな路線が加わることで移動の選択肢が広がり、混雑の緩和やアクセス向上が期待されています。 また「リニア中央新幹線」の計画も注目すべきポイントです。この計画は東京・名古屋・大阪の三大都市圏を約1時間で結ぶ構想で、当初は2045年の開業が予定されていました。しかし、現在は最大で8年前倒しを目指す方針が示されています。 加えて北陸新幹線もすでに福井県敦賀まで開業しており、新大阪までの延伸が計画されています。計画が実現すれば、日本海側とのアクセスも強化され、さらに人の流れが活発になるでしょう。 このようにさまざまな交通インフラの整備が進むことで、キタは大阪市内だけではなく、関西圏や全国へとつながるターミナルエリアとしての存在感をますます高めていくと考えられます。 ※参考:JR西日本.「なにわ筋線」.(参照:2026-03-28). ※参考:大阪市.「リニア中央新幹線・北陸新幹線の早期全線開業の実現に向けて」.(2025-11-11). 大阪の「キタ」で不動産投資を始めるメリット 大阪の「キタ」で不動産投資を始めると、どのようなメリットがあるのでしょうか。4つのメリットをご紹介します。 将来にわたって需要が減少しにくいエリア 東京と比較して物件価格が安い 東京と比較して利回りが良い傾向にある 将来的な資産価値の上昇が見込める 将来にわたって需要が減少しにくいエリア 将来的にわたって賃貸需要が減少しにくいことは、大阪のキタで不動産投資を始めるメリットの一つです。 大阪キタの主要駅である梅田駅や中津駅、天満駅が位置する北区では、令和5年から6年にかけて人口が増加しており、居住ニーズの高さが伺えます。1世帯当たりの人数は1.59人と、単身世帯が多いのも特徴の一つです。 もともと賃貸需要が安定している地域ですが、先述した通り、うめきたエリアの再開発やなにわ筋線の開業など、より利便性が向上する事業が進められています。こうした動きによってエリアの魅力がアップすれば、不動産価格や家賃相場の上昇につながる可能性もあります。 不動産投資を始めるなら、キタのように安定した需要を維持しやすく、再開発による不動産価格の上昇が見込めるエリアの中から物件を探すのがよいでしょう。 ※参考:大阪市計画調整局.「大阪市の推計人口年報」.(参照 2026-03-28). 東京と比較して物件価格が安い 東京と比較して物件価格が安い傾向にあることも、大阪のキタで不動産投資を始めるメリットの一つです。 一例として、大阪と東京にあるワンルームマンションの物件価格を見比べてみましょう。 table2 大阪キタの物件価格事例 東京の物件価格事例 新築(1K) 約2,190万円~(エスリード ザ・グラン天六) 約2億8,780万円(築年 2025年、港区マンション) 中古(1K) 約1,654万円(築年 2008年、北区マンション) 約5,680万円(築年 2006年、港区マンション) このデータを見ると、大阪キタの新築マンションは東京よりも約92.3%も安いことが分かります。中古物件に関しても同様で、大阪の物件価格の方が約70.9%も低い水準です。 もちろん物件価格は間取りや築年数、立地条件など、さまざまな要素に左右されるので、一概に比較はできません。しかし上記のデータを基準に考えると、大阪の物件は東京と比べて投資を始めやすい価格帯であるといえるでしょう。 東京と比較して利回りが良い傾向にある 東京の物件と比較して利回りが良い傾向にあることも、キタを不動産投資先に選ぶメリットの一つです。 大阪と東京の新築・中古のマンションの家賃の例は以下の通りです。 table2 大阪の家賃事例 東京の家賃事例 新築マンション(1K) 約6.29万円(エスリード ザ・グラン天六) 約44万円(築年 2025年、港区マンション) 中古マンション(1K) 約6.8万円(築年 2008年、北区マンション) 約15.3万円(築年 2006年、港区マンション) これまでに挙げた物件価格と想定家賃を基に、大阪と東京の物件の利回りをシミュレーションしてみましょう。 <新築の場合> table2 大阪 東京 想定物件価格 約2,190万円 約2億8,780万円 想定家賃 約6.29万円 約44万円 想定年間家賃収入 約75.5万円 約528万円 表面利回り(年間家賃収入÷物件価格×100) 約3.45% 約1.83% <中古の場合> table2 大阪 東京 想定物件価格 約1,654万円 約5,680万円 想定家賃 約6.8万円 約15.3万円 想定年間家賃収入 約81.6万円 約183.6万円 表面利回り(年間家賃収入÷物件価格×100) 約4.93% 約3.23% 上記の試算を見ると、大阪は新築物件でも中古物件でも、東京よりも利回りが高くなりやすい傾向にあることが分かります。 ただしここで挙げているデータはあくまで一例であり、利回りは条件によって変わります。また上記で示した利回りは、年間賃料を基に算出した「表面利回り」であり、取得時の初期費用や保有期間中の管理費・修繕費といった支出は反映されていません。 実際に検討する際は、運営経費やローンの返済額なども考慮したシミュレーションを行い、無理のない収支計画を立てることが大切です。 将来的な資産価値の上昇が見込める キタには関西を代表するターミナル駅が集まっており、交通利便性の高さが特長です。関西国際空港からも電車でおよそ1時間程度でアクセスできることから、訪日外国人も集まりやすく、インバウンド需要が高いエリアといえます。 こうした地域では宿泊施設の開発も活発になりやすく、ホテルやマンションのデベロッパーが開発用地の取得を競い合うことで、土地価格が上昇しやすくなります。土地の取得コストが高まれば、新築マンションの物件価格にも反映されやすく、結果として家賃の設定水準も高くなりやすいでしょう。 一般的に、賃貸物件の家賃は築年数の経過とともに下落する傾向にあります。しかしキタのように人気が高く、再開発によって利便性の向上が続くエリアでは、賃貸需要の高さを背景に家賃水準が維持されやすく、場合によっては上昇する可能性もあります。 このように、土地価格の上昇や賃貸需要の高さが重なることで、キタエリアの物件は将来的な資産価値の向上が期待できるでしょう。 大阪の「キタ」で不動産投資を始める際の注意点 不動産投資を始める際は、メリットだけではなく注意点もしっかり把握することが大切です。ここでは大阪の「キタ」で投資を行う際に知っておきたい3つの注意点を見ていきましょう。 不動産投資詐欺に注意 早めに購入する 災害リスクを踏まえて物件を選ぶ 不動産投資詐欺に注意 近年、うめきたエリア周辺の不動産をめぐり、いわゆる「地面師」による詐欺事件が発生しています。地面師とは、他人の不動産の所有者になりすまし、売買代金をだまし取る詐欺集団です。2026年2月に大阪市北区で発覚した事件では、地面師が不動産の所有者らになりすまし、企業から売却代金約4億円を詐取しようとしたことが分かっています。この事件は、不動産取引の安全確保を担う司法書士が関与していた点でも注目を集めました。 大阪は東京と比べて地価が比較的抑えられており、再開発も進んでいることから、投資目的で物件を探す企業や投資家が多い傾向にあります。特に大阪キタは利便性が高く、インバウンド需要も見込まれることから、不動産取引が活発に行われやすい地域です。こうした注目度の高さが、詐欺の標的になりやすい背景の一つと考えられます。 特に以下のような不動産を個人の所有者から購入する場合は、注意が必要です。 高齢者や海外居住者など、連絡や対面確認がしにくい所有者の物件 共有名義の不動産 長年放置された空き地・空き家など所有実態が見えにくい不動産 高額で売れる見込みのある都心の一等地 地面師は、なかなか市場には出てこない掘り出し物の不動産を偽って「大きな山」を狙う大企業や大口の投資家をだますケースが多く、会社員の副業としてワンルームマンション投資をするといった場合には、まず遭遇することはないでしょう。また先述した通り、地面師詐欺は所有者になりすます手口のため、所有者の確認が比較的簡単である企業が所有する不動産が詐欺に利用されるケースは、ほとんどありません。一方で、仲介業者が詐欺のためのダミー会社である可能性は否定できないため、仲介業者を通して、個人が所有する不動産を購入する際には、必ず「購入予定の不動産は実在しているか」「仲介業者は実態のある会社か」「売主はなりすましではなく本人か」を確認しましょう。 不動産投資に関する詐欺は、地面師によるものだけではありません。例えば、契約前に手付金だけをだまし取るケースや、実際よりも入居率を高く見せるケース、同じ物件を複数人に売却する二重譲渡が行われるケースは、代表的な詐欺のパターンです。加えて、恋愛感情を利用して契約を迫る手口なども発生しています。 こうしたリスクを避けるためには、物件選びだけではなく、不動産会社の見極めも重要です。信頼できる不動産会社を選ぶために、以下のポイントをチェックしましょう。 需要の高い立地で不動産開発をしている 不動産売買の実績が豊富 上場企業や大手グループ企業など、経営基盤が安定している 大手の金融機関と提携している、提携先が多い グループ内に賃貸管理会社や不動産仲介会社を持っている 口コミ・評判が良い 現実的な収支シミュレーションを提示してくれる 営業担当の対応が丁寧で分かりやすい 早めに購入する キタで不動産投資を検討している場合は、できるだけ早めに情報収集を進め、タイミングを逃さないことも重要なポイントです。 これまで見てきたように、キタは再開発が進み、今後もエリア全体の利便性やブランド力の向上が期待されています。近年、うめきた地区で開発されたタワーマンションが高額帯でも即完売したことで注目を集めたように、キタは投資対象としての関心が高いエリアです。今後さらにエリア価値が高まれば、物件価格も競争率もどんどん上昇していくでしょう。 キタは将来的にも賃貸需要が落ちにくいと考えられているため、早い段階から候補物件を比較・検討しておくことで、条件の良い物件を購入できる可能性が高まります。またエリア全体の評価が高まれば、将来の売却時にもプラスに働く可能性があります。気になる物件がある場合はもちろん、これから探し始める場合でも、早めに情報収集と比較検討を進めておくことで、より効率的に資産を積み上げていけるでしょう。 災害リスクを踏まえて物件を選ぶ 日本で不動産投資を行う以上、地震や台風、大雨といった自然災害のリスクを避けては通れません。大阪も例外ではないので、事前にどのようなリスクがあるのかを理解した上で物件を選ぶことが重要です。 大阪市は河川があり湾岸部にも近いことから、立地によっては大雨や台風、津波などによる浸水リスクに注意が必要です。 キタで物件を検討する場合も、購入前にはハザードマップで浸水想定を確認したり、地盤の状況を調べたりしておきましょう。 万が一に備えて、火災保険や地震保険へ加入しておくことも大切です。リスクを正しく把握し、対策を講じることで、安定して資産形成を進められるでしょう。 大阪で不動産投資を始めるならエスリードにご相談ください! 大阪の中心地「キタ」は、オフィスやホテル、大型商業施設、タワーマンションなどが集まるエリアで「働く・遊ぶ・住む」を一つの場所で完結できる利便性の高さがあります。近年は再開発が進んでいることに加え、交通インフラの整備も予定されており、今後も居住ニーズの拡大が期待されています。大阪キタで不動産投資を検討しているなら、将来的な価値上昇が見込まれる今が好機といえるでしょう。 不動産投資で「安定した家賃収入を得たい」「不動産価値が上昇したタイミングで売却したい」とお考えなら、エリアの特性をよく理解している不動産会社を選ぶことが重要です。地域に精通した会社であれば、立地や市場動向を踏まえた上で、目的に合った提案を受けられます。 エスリード株式会社は、関西圏で豊富な供給実績を誇る総合不動産会社で、開発から管理・賃貸まで一貫して相談できる点が強みです。一人一人の要望や条件に合った提案が可能なので、キタで不動産投資をご検討中の方は、お気軽にお問い合わせください。 大阪で販売中のエスリードの物件 現在販売中のエスリードの投資用物件は以下の通りです。大阪で不動産投資をお考えの方はぜひチェックしてみてください。(※2026年4月18日時点の情報です) エスリード 難波ALLURE エスリード 大阪城EAST エスリード ザ・グラン大阪ノース エスリード ザ・カレント大阪
  • ワンルームマンション投資 2026.04.20 神戸市でワンルームマンション投資を始めよう! 不動産投資をする上での魅力や人気のエリアについて徹底解説 神戸市は、洗練された街並みと豊かな自然が調和し「住みたい街」として高い人気を誇る街の一つです。特に三宮駅周辺では、近年大規模な再開発が進行しており、西日本最大級といわれるバスターミナルの整備や駅前空間の刷新などが予定されてます。こうしたエリアの再開発・整備に伴い、都市機能の向上が期待されています。 また神戸市は、日本初の統合型リゾート(IR)建設など大規模な開発計画が進む大阪へのアクセスも良好です。そのため大阪発展による波及効果を受けて、神戸市の居住需要も高まる可能性があると考えられています。こうした背景から、現在神戸エリアでの不動産投資は大きな注目を集めているのです。 本記事では、神戸市でのワンルームマンション投資を検討している方へ向けて、神戸市の特徴や注目を集める理由、投資を始める際の注意点などを分かりやすく解説します。 ※本記事は2026年3月時点の情報です suggest2 神戸市では大規模な再開発が進行中であり、生活の利便性が高まっている 大阪市と比較した場合、物件価格には差があるものの家賃収入には大きな開きがないため、物件によっては神戸市の方が投資効率が高い可能性がある 神戸市の賃貸暮らしで人気のエリアは東灘区や灘区、中央区、兵庫区、須磨区 神戸はどんな都市? 神戸市は兵庫県の南東に位置し、9つの行政区で構成される政令指定都市です。人口は約148万人と兵庫県内で最も多く、県域の経済や文化を牽引する中心都市としての役割を担っています(※)。 交通面や生活面での利便性の高さに加え、六甲山系と瀬戸内海に挟まれた美しい自然景観が共存している点も魅力です。こうした自然環境は景観だけではなく、暮らしやすさにもつながっています。神戸市は瀬戸内海式気候の影響を受けており、年間を通じて比較的温暖で、降水量や積雪が少ない穏やかな気候が特長です。また海風が吹き込みやすいため、熱気がこもりにくく夏でも比較的涼しさを感じやすいです。 さらに神戸市は、1995年1月に起きた阪神・淡路大震災の教訓を生かし、高い防災意識を持つ都市でもあります。建物の耐震化や河川の整備といったインフラの強化だけではなく、スマートフォンアプリによる情報配信や防災士を派遣した地域ワークショップなど、ソフト面の対策も充実しています。 ※参考:神戸市.「毎月推計人口」.“推計人口と世帯数の推移”.(参照:2026-02-17). 不動産投資先として神戸が注目されている理由 神戸市が不動産投資先として注目されている主な理由は、以下の3つです。 安定した賃貸需要 開発による将来性 憧れの街というブランド力 大規模な再開発プロジェクトの進行や良好な住環境など、資産価値を支えるポイントについて、詳しく解説します。 安定した賃貸需要 約149万人が暮らす神戸市は、政令指定都市の中でも全国7位の人口規模があります(※1)。神戸市全体で見ると人口は減少傾向にあるものの、これは主に出生と死亡に伴う「自然減」が要因です。転入者数から転出者数を差し引いた「社会増減」に着目すると、必ずしも減少しているわけではありません。特に中央区や灘区、兵庫区では増加している月が多く見られます(※2)。こうした市中心部や周辺エリアは、再開発や昨今のインバウンド需要の影響により、今後も居住ニーズの維持・拡大が見込まれます。 また神戸市は電車やバスの交通網が発達しており、大阪市中心部まで電車で30分程度で移動することが可能です。そのため、大都市のベッドタウンとしての需要も期待できます。将来的に大阪の開発計画によって現地の家賃相場が上昇すれば、相対的に割安感のある神戸へと人の流入が加速し、結果的に賃貸需要が高まる可能性もあるでしょう。 ※1参考:総務省統計局.「日本の統計」.“第2章 人口・世帯2-3”.(参照:2026-03-16). ※2参考:神戸市.「人口動態」.“直近の人口の動き(月次)”.(参照:2026-03-08). 開発による将来性 再開発の有無も、不動産投資先を選ぶ上で重要なポイントの一つです。現在、神戸市では都心部を中心に複数の大規模な再開発計画が進行しています。新たなオフィスや商業施設の整備が進めば雇用が創出され、人口の増加や居住ニーズの高まりにつながる可能性があります。また都市のポテンシャル向上に伴い、不動産価値の維持や継続的な上昇も見込めるでしょう。 ここでは、神戸市で行われている主な再開発についてご紹介します。 都心・三宮再整備「KOBE VISION」 都心・三宮再整備「KOBE VISION」と題した都市計画により、新神戸から三宮、神戸・ハーバーランドまでの範囲でさまざまな再開発が行われています。中でも三宮駅周辺では、神戸の新しい象徴となる駅前空間を目指す「えき≈まち空間」プロジェクトの一環として、ビルの建設や交通インフラの再整備などが進んでいます。 今後注目される主な再開発は以下の通りです。 三宮駅周辺に点在するバス乗降場を1カ所に集約する大規模バスターミナル「バスタ神戸」(2027年頃完成予定) 電車・バスの乗り換え導線の改善・拡充を目的とした「三宮周辺歩行者デッキ」(2027年以降順次完成予定) 三宮交差点を中心に人と交通機関の空間として整備される「三宮クロススクエア」(2029年頃完成予定) これらの整備と併せてJR三ノ宮駅の駅ビル建て替えも進められており、神戸の新たな玄関口としての機能強化が期待されています。 ウォーターフロント再開発 神戸の海に近いエリアでは、賑わいの創出を目指したウォーターフロントエリアの再整備が進められています。代表的なのが「神戸アリーナプロジェクト」です。2025年4月に開業した「GLION ARENA KOBE」(中央区新港町)は、プロスポーツやコンサートなど新たな感動体験の拠点として活用されています。 今後はGLION ARENA KOBE近くの中突提周辺・京橋・新港突提西の3区画で、順次観光施設や宿泊・居住施設が建設されていく予定です。魅力が海辺へと広がることで、神戸市全体のさらなる資産価値の向上が見込めるでしょう。 神戸空港の国際化 神戸空港は2006年の開港以来、国内線専用の地方空港という位置付けでしたが、インバウンド需要の回復などを見据え、2022年に国際化に向けた方針が示されました。首都圏が羽田空港と成田空港の2拠点を構えるように、関西でも複数拠点で国内線・国際線の離着陸が可能になることで、災害時のリスク分散にもつながると考えられています。 2025年には国際チャーター便の運行が解禁されるなど、神戸空港の国際化は段階的に進行中です。併せて国内線の発着枠が1日当たり80回から120回に引き上げられ、国内外の路線の拡充も予定されています。 2030年前後には国際定期便の就航が見込まれており、利便性は今後も高まっていくでしょう。こうした国内外からのアクセス強化は、都市の価値を押し上げ、周辺エリアの賃貸需要にも好影響を与える可能性があります。 ポートアイランド・リボーンプロジェクト 1981年に誕生したポートアイランドは、国際会議場やホテルなどの施設が集まる神戸港に位置する人工島です。神戸市はその活性化に向け「ポートアイランド・リボーンプロジェクト」を進めています。 このプロジェクトでは、再開発が進む三宮エリアや国際化が進む神戸空港とのアクセス向上を図るとともに、歩行者が安全かつスムーズに移動できる動線の再整備が進められています。ポートアイランドとの行き来がしやすくなることで、人の流れや交流の活性化が期待されており、神戸市全体の魅力向上にもつながるでしょう。 こうした動きは居住ニーズの維持にも寄与する可能性があり、不動産投資の観点からも注目を集めています。 郊外地域などでの再開発 神戸市では、都心部に加えて郊外地域でも活発に再開発が行われています。西神中央駅周辺では、2025年に西区役所が移転。新しい図書館や約500席を備えた西神中央ホールの整備、三宮や元町で人気の飲食店を誘致したショッピングモールなどが開業しており、生活と文化が融合する拠点としての魅力が高まっています。 同年には、名谷駅近くにも須磨区役所北須磨支所が新設されました。併せて駅ビルの美装化や広場の再整備が行われ、幅広い世代が集える空間の創出が図られました。兵庫運河地区では、水辺の自然を生かした環境学習や真珠の養殖プロジェクトなど、歴史ある運河を再生させる独自の取り組みが注目されています。2026年には新たな環境学習施設の整備も予定されており、地域の賑わいや憩いの場としての活用が見込まれています。 憧れの街というブランド力 神戸市は洗練された街並みや港町の雰囲気から、魅力的な憧れの都市として多くの人に知られています。特に中心地の三宮駅周辺は交通の利便性や商業機能が充実しており、居住地としても注目されているエリアです。近隣には異国情緒溢れる「北野異人館街」や日本三大中華街の一つとされる「南京町」があり、独特の街並みが広がる点も大きな魅力といえるでしょう。 神戸市のブランド力は、国際的にも評価されています。コンサルティング会社・マーサー社が、海外駐在員と家族を対象に行った「世界生活環境調査(Quality of Living Survey)」では、2024年に神戸市が68位にランクインしています(※1)。またユネスコ創造都市ネットワークのデザイン分野にも加盟しており、洗練された都市環境は世界水準といえます(※2)。 こうしたブランド力は居住ニーズを満たす要素の一つであり、不動産需要を考える上で重要なポイントとなるでしょう。 ※1参考:マーサー.「2024年世界生活環境調査ー都市ランキング」.“海外派遣者にとって生活水準の高い都市は?”.(参照:2026-03-08). ※2参考:神戸市.「City of Design KOBE」.“ユネスコ創造都市ネットワークのデザイン分野に加盟”.(参照:2026-03-08). 神戸でワンルームマンション投資を始めるメリット 神戸市でワンルームマンション投資を始めるメリットについて、以下の3つの観点から解説します。 大阪と比較して物件価格が安い 大阪と比較して利回りが良い傾向にある 将来的な資産価値の上昇が見込める 投資効率や将来性の面で有利な条件がそろっている神戸の魅力を、データとともに見ていきましょう。 大阪と比較して物件価格が安い 神戸市で不動産投資を行う利点は、大阪市に比べて物件価格が安い傾向にある点です。エスリード株式会社の投資用ワンルームマンションを参考に、両地域の物件価格を比較してみましょう。 table2 神戸市の物件価格 大阪市の物件価格 新築(1K) 1,790万円(エスリード神戸兵庫駅ミッドポート) 1,990万円(エスリード ザ・カレント大阪) 中古(1K) 1,430万円(エスリード神戸WEST) 1,600万円(エスリード北大阪レジデンス) 新築物件では神戸市と大阪市の物件価格に200万円の差がありました。また中古も近い築年数・同規模の駅近くの物件を比較したところ、170万円ほど大阪市の方が高い結果となりました。 先述した通り、大阪では大規模な開発計画が進行しており、今後も不動産価格が上がり続ける可能性が指摘されています。物件価格の差が広がれば、無理のない資金計画で不動産投資を始めたい方にとって、神戸はますます有力な選択肢となるでしょう。 大阪と比較して利回りが良い傾向にある 投資効率の良さも、神戸市でのワンルームマンション投資が注目される理由の一つです。先述した通り、神戸市にある物件は大阪市と比較して物件価格が低めに抑えられているのに対し、家賃相場にはそこまで差がないためです。先ほど物件価格で参照したマンションの家賃を、エスリード賃貸・エスリードダイレクトの情報を基に比較してみましょう。 table2 神戸市にある物件の家賃 大阪市にある物件の家賃 新築(1K) 5.9万円(エスリード神戸 兵庫駅ミッドポート) 6.06万円(エスリード ザ・カレント大阪) 中古(1K) 6.25万円(エスリード神戸WEST) 6.8万円(エスリード北大阪レジデンス) 新築物件で1,600円、中古物件で5,500円の差となりました。立地や階数、築年数によって家賃は変わるものの、両地域の家賃設定にあまり差がないことが分かります。 ではこれらの情報を基に、新築物件と中古物件の利回りを算出してみましょう。今回は年間家賃収入を物件価格で割る「表面利回り」で試算しているので、あくまでも大まかな目安として参考にしてください。 <新築の場合> table2 神戸市 大阪市 1Kの物件価格 1,790万円 1,990万円 家賃設定 5.9万円 6.06万円 年間家賃収入 70.8万円 72.72万円 表面利回り(年間家賃収入÷物件価格×100) 約3.96% 約3.65% <中古の場合> table2 神戸市 大阪市 1Kの物件価格 1,430万円 1,600万円 家賃設定 6.25万円 6.8万円 年間家賃収入 75万円 81.6万円 表面利回り(年間家賃収入÷物件価格×100) 約5.25% 約5.1% 新築・中古問わず、神戸市の物件の表面利回りの方が大阪よりもやや高い結果となりました。このことからも神戸市は効率良く収益を得やすいエリアであることが分かります。 ただし、利回りは物件によって異なる他、実際に賃貸経営を行うに当たっては運営経費が発生するため、この年間家賃収入がそのまま得られるわけではない点には注意してください。物件を選ぶ際には、検討している物件の物件価格や想定している家賃、運営経費、ローンの支払いなどを踏まえてシミュレーションすることが大切です。 将来的な資産価値の上昇が見込める 先述した通り、神戸市の不動産価格は市内の再開発に加え、大阪圏の動向も押し上げ要因となります。大阪では統合型リゾート(IR)などの大規模開発も控えているため、通勤圏である神戸市にも将来的な経済波及効果が期待されています。 また神戸市が独自に行っているタワーマンション規制も資産価値の押し上げ要因の一つです。2020年に都心の三宮駅周辺を「都心機能誘導地区」と指定し、大規模な住宅建築を抑制するルールが導入されました。容積率の上限が設定されており、事実上、新たなタワーマンションの建設は困難となっています。 規制の目的は、都心部の過度な人口集中に歯止めをかけ、オフィスや店舗、区役所など生活に必要な機能を確保することです。都心・ウォーターフロントエリアの再開発と併せて、街の活性化や生活の質向上を図る狙いがあります。 これらの施策により、人気の三宮エリアでは住宅供給が限られるため、既存物件や今後建設される物件は希少性が高くなり、将来的に資産価値が上昇する可能性が高いと考えられます。 神戸でワンルームマンション投資を始める際の注意点 神戸市でワンルームマンション投資を成功させるには、メリットだけではなく注意点も把握しておく必要があります。リスクを抑え、長期的に安定した収益を得るためには次のポイントを押さえることが重要です。 将来にわたって需要の減少しないエリアを選ぶ 災害リスクを踏まえて物件を選ぶ それぞれ詳しく解説します。 将来にわたって需要の減少しないエリアを選ぶ 神戸市全体で見ると、人口は減少傾向にあります。2025年は前年比64,476人減少しており、この傾向は2012年から続いているのが現状です(※)。 ただし、全てのエリアが一様に減少しているわけではありません。区ごとに見ると、再開発が活発な中央区や兵庫区などは、自然増減も社会増減もプラスになっています。一方、北区や西区といった周辺部では転出数が増加傾向にあり、居住需要の二極化が進んでいます。 不動産投資を成功させるには、こうした地域ごとの人口動態を見極めることが大切です。中心部の三宮駅周辺や、ウォーターフロントなどの開発により新たな需要が見込まれるエリアは、将来にわたって賃貸需要が底堅く推移する可能性があります。長期にわたって安定した収益を得るためにも、利便性が高くブランド力のあるエリアの物件を選びましょう。 ※参考:神戸市.「人口動態」.(参照:2026-03-08). 災害リスクを踏まえて物件を選ぶ 神戸市に限った話ではありませんが、ワンルームマンション投資を始める際は、地域の災害リスクを把握した上で、物件を選定することも重要です。 例えば、神戸市では将来的な南海トラフ地震による被害や、それに伴う津波のリスクが考えられます。南海トラフ地震は静岡県から宮崎県までの広い範囲で、おおむね100~150年間隔で発生してきた大規模地震のことです。神戸市もこのエリアに含まれているため、不動産投資を始める場合には自治体のハザードマップや地盤を必ず確認し、火災保険・地震保険へ加入するといった対策を徹底しましょう。 先述した通り、神戸市は阪神・淡路大震災の経験を生かし、防災インフラを整えて強い街づくりに取り組んでいます。例えば、LINEで災害情報を共有できる「神戸市災害掲示板」(※1)や、視覚障がい者のための「耳で聴くハザードマップ」(※2)など、独自の支援体制が充実しています。このように、行政と市民が一体となって強固な防災体制を築いている点は、地域の災害リスクを考える上で重要な判断材料といえるでしょう。 ※1参考:神戸市.「LINE『神戸市災害掲示板』」.(2025-09-04). ※2参考:神戸市.「耳で聴くハザードマップ」.(参照:2026-03-08). 神戸の賃貸暮らしで人気のエリア 神戸市の人気エリアは、転入者が転出者を上回る社会増の傾向にあります。賃貸需要が安定しているため、不動産投資におけるさまざまなリスクを抑えられる点は、オーナーにとって大きな魅力です。ここからは、各エリアの代表駅や街の特長、想定される入居者層をご紹介します。 東灘区 東灘区は神戸市の東側に位置し、閑静な住宅街が広がっています。代表駅である住吉駅の周辺には大型ショッピングセンターが点在しており、生活利便性の高さが特長です。 また教育環境が充実していることも強みです。特に岡本や住吉周辺は、学習塾や習い事教室が多くあり、教育に力を入れたいファミリー層から根強い人気があります。 さらに、JR神戸線などを利用して大阪方面へもアクセスしやすいため、通勤・通学の利便性を重視する単身者からの需要も見込めます。幅広い層からのニーズがある点は、不動産投資において安定した運用につながる要素といえるでしょう。 灘区 東灘区の西側に隣接する灘区は六甲山の麓に位置しており、自然の豊かさと都市機能が調和した住宅地が広がっています。代表駅であるJR神戸線の六甲道駅周辺は、商業施設や公共施設が充実し、日常生活における利便性が高いエリアです。区内には「王子動物園」や「六甲山牧場」などの施設もあり、多くの住民に親しまれています。 また神戸大学を中心に教育機関が集まっているため、学生や単身者の居住ニーズも安定しています。六甲道駅からJR三ノ宮駅までは約6分、大阪駅へも30分程度とアクセスが良好で、通勤・通学の拠点としても需要が見込まれるエリアといえるでしょう。 中央区 JR三ノ宮駅を擁する神戸市の中心部である中央区は、都市の快適性と港町ならではの開放感を併せ持つエリアです。三宮や元町といった主要な繁華街があり、百貨店や多彩なグルメスポットが充実しています。また「メリケンパーク」など海辺のエリアもあり、都心でありながら自然も楽しめる点も魅力です。 交通面ではJRをはじめ私鉄各線や地下鉄が集結しており、通勤・通学の利便性が高い立地です。そのため、転勤者や学生、社会人など流動性の高い単身世帯の需要が安定しています。現在は駅周辺の大規模な再整備プロジェクトも進行中であり、さらなる利便性の向上が期待されています。単身需要を中心とした安定した賃貸ニーズが見込めることから、ワンルームマンション投資とも相性の良いエリアといえるでしょう。 兵庫区 中央区の西に位置する兵庫区は、神戸市の主要ターミナルである三宮駅へのアクセスが良好でありながら、下町情緒を感じられるエリアです。代表駅の新開地駅周辺は、活気ある繁華街として古くから親しまれてきました。 近年は湊川公園周辺の再整備が行われ、開放的な空間へと進化しています。また神戸市最大級の湊川商店街をはじめ商業施設が充実しており、生活の利便性が高いのも特長です。 兵庫区は社会増の傾向にあるエリアであり、居住者が増えている実績があります。利便性に加えて人口動態の面でもプラス要素がある兵庫区は、長期的な不動産投資を検討している方にとって有力な選択肢の一つといえるでしょう。 須磨区 須磨区は山と海に囲まれたリゾート感あふれるエリアです。須磨海岸などの景観を身近に感じられることから、静かな暮らしを求める層に支持されています。区内には須磨ニュータウンをはじめとした大規模な住宅地が整備されており、ゆとりのある街並みが特長です。 代表駅の名谷駅周辺では、2023~2025年にかけて駅ビルの新設・リニューアルが行われたばかりで、利便性はさらに高まっています。三宮駅まで電車で約20分の距離のため、中心部へのアクセスも良好です。自然の美しさと計画的な都市整備が両立しており、単身者から子育て世帯まで安定した賃貸需要が期待できる投資先といえるでしょう。 神戸でワンルームマンション投資を始めるならエスリードにご相談ください! 神戸市は、中心部の再開発によって都市の魅力と資産価値の向上が期待できる地域です。大阪へのアクセスも良好なため、大阪エリアの再開発の経済波及効果による資産価値や居住ニーズの向上も見込めます。 神戸市でワンルームマンション投資を成功に導くには、地域の事情に精通したパートナー選びが重要です。1992年設立のエスリードは、神戸市を含む関西圏で開発から管理までを一貫して手がける東証プライム上場の総合不動産会社です。グループ一体のサポート体制で不動産投資を後押しいたしますので、神戸でのワンルームマンション投資に関心をお持ちの方は、ぜひお気軽にエスリードまでご相談ください。 販売中のエスリードの物件 エスリードでは、神戸市にて中古の投資用物件を販売しています。詳しくはこちらをご覧ください。また関西圏で販売中のエスリードの新築投資用物件は、以下の通りです。不動産投資をお考えの方はぜひチェックしてみてください。(※2026年4月15日時点の情報です) エスリード 難波ALLURE エスリード 大阪城EAST エスリード ザ・グラン大阪ノース エスリード ザ・カレント大阪 エスリード名古屋サザンプレイス エスリード鶴舞グランパークス エスリード桜山ル・ヴェール

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不動産投資収支シミュレーション-Excelテンプレート 不動産投資収支シミュレーション-Excelテンプレート 「不動産投資、気になってるけど何から始めればいいかわからない」という方 営業トークを鵜呑みにしたくない、自分で確認したい方 ローンを組んだ後、何十年後まで見通しを持っておきたい方 「なんとなく興味」から卒業して、本格的にシミュレーションを始めたい方 この資料をダウンロードする マンション経営ガイド マンション経営ガイド マンション投資の仕組み、収益構造、節税効果、売却戦略までを総合的に学べる入門ガイド。 投資経験ゼロでも全体像がつかめる実践的な内容です。 投資初心者で基礎から理解したい マンション投資の全体像を知りたい 収益・リスクのバランスを把握したい 資料内容 マンション経営ガイド参考資料_エスリードJOURNAL マンション経営ガイド参考資料_エスリードJOURNAL.png https://www.eslead.co.jp/media/wp-content/uploads/2025/11/マンション経営ガイド参考資料_エスリードJOURNAL.png https://www.eslead.co.jp/media/download/basic-knowledge/apartment-management-guide/%e3%83%9e%e3%83%b3%e3%82%b7%e3%83%a7%e3%83%b3%e7%b5%8c%e5%96%b6%e3%82%ac%e3%82%a4%e3%83%89%e5%8f%82%e8%80%83%e8%b3%87%e6%96%99_%e3%82%a8%e3%82%b9%e3%83%aa%e3%83%bc%e3%83%89journal/ 3 %e3%83%9e%e3%83%b3%e3%82%b7%e3%83%a7%e3%83%b3%e7%b5%8c%e5%96%b6%e3%82%ac%e3%82%a4%e3%83%89%e5%8f%82%e8%80%83%e8%b3%87%e6%96%99_%e3%82%a8%e3%82%b9%e3%83%aa%e3%83%bc%e3%83%89journal inherit 2026-04-01 06:14:07 2026-04-01 06:14:07 image/png image png https://www.eslead.co.jp/media/wp-includes/images/media/default.png https://www.eslead.co.jp/media/wp-content/uploads/2025/11/マンション経営ガイド参考資料_エスリードJOURNAL-150x150.png https://www.eslead.co.jp/media/wp-content/uploads/2025/11/マンション経営ガイド参考資料_エスリードJOURNAL-300x211.png https://www.eslead.co.jp/media/wp-content/uploads/2025/11/マンション経営ガイド参考資料_エスリードJOURNAL-768x541.png https://www.eslead.co.jp/media/wp-content/uploads/2025/11/マンション経営ガイド参考資料_エスリードJOURNAL-1024x722.png https://www.eslead.co.jp/media/wp-content/uploads/2025/11/マンション経営ガイド参考資料_エスリードJOURNAL.png https://www.eslead.co.jp/media/wp-content/uploads/2025/11/マンション経営ガイド参考資料_エスリードJOURNAL.png この資料をダウンロードする エスリード不動産投資 3つの視点と5つのポイント エスリード不動産投資 3つの視点と5つのポイント エスリードの不動産投資について3つの視点と、5つのポイントを整理。企業選定の判断基準をわかりやすく学べます。 投資で失敗したくない 物件をどう比較すべきか知りたい 購入前に見るべき本質を理解したい 資料内容 この資料をダウンロードする

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所在地
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交通情報
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住居専有面積
21.09~21.80㎡
間取り
1K

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