投資の基礎 2025.12.24 2025.12.26

不動産投資がおすすめな方・おすすめできない方【初めての不動産投資シリーズ】

不動産投資がおすすめな方・おすすめできない方【初めての不動産投資シリーズ】

資産形成の手段として不動産投資を始めたいと思い立ち、情報収集をしている方も多いでしょう。しかし、こと不動産投資においては、根拠不明な情報も拡散されており、調べれば調べるほど誤った理解をしてしまうケースが後を絶ちません。本連載ではケーススタディーを通して、不動産投資初心者の方へ、正しい知識と戦略をお伝えしていきます。

第7回のテーマは「不動産投資がおすすめな方・おすすめできない方」です。第2回で解説した通り、不動産投資は会社員の方におすすめですが、金融機関からの融資を活用する以上、残念ながらおすすめできない方もいます。不動産投資はどのような方におすすめなのかを具体的にご紹介します。

この記事でわかること

  • 不動産投資がおすすめなのは「金融機関が融資をしたいと思う」方
  • 年収や勤務先、職種、勤続年数、資産状況などが重要
  • 不動産投資の仕組みが投資の目的に合うかどうかも大切

シリーズ通して読んでいただく事で正しい知識と理解が深まりますので始めて読む方は、ぜひ以下の記事もご覧ください。

第1回目:あなたの不動産投資の目的は? 投資戦略は目的によって決まる【シリーズ:初めての不動産投資】
第2回目:そもそも不動産投資とは? 会社員でもできるの?【シリーズ:初めての不動産投資】
第3回目:不動産投資の本当のメリットとは?【シリーズ:初めての不動産投資】
第4回目:なぜ「不動産投資はやめとけ」と言われるの?【シリーズ:初めての不動産投資】
第5回目:不動産投資の誤解1.利回りで比較する【シリーズ:初めての不動産投資】
第6回目:不動産投資の誤解2.不動産投資のリスク【初めての不動産投資シリーズ】

登場人物①
山田さん
山田さん
28歳 男性
中堅の設備機器メーカー勤務(勤続5年) 年収500万円

不動産投資初心者 検索で見つけたエスリード株式会社に不動産投資の相談にやってきた
登場人物②
太田 学さん
太田さん
エスリード株式会社
営業戦略室 マーケティングリーダー

投資用マンションを中心に、不動産投資の仕組みや魅力を「データ×現場のリアルな視点」で発信。データ分析に基づく集客設計から顧客フォロー、成約後のサポート体制づくりまでを一貫して推進し、投資家が安心して資産形成に臨める環境の整備に尽力。信頼できる情報を通じて、一人でも多くの方が自分らしい不動産投資を実現できるよう記事制作や監修を行っている。

不動産投資がおすすめな方

山田さん

不動産投資は会社員におすすめとのことですが、もっと具体的に教えてください! 今さらですが、私にも不動産投資がおすすめですか?

太田さん

もちろんです! 不動産投資は金融機関からの融資を活用するため、銀行が融資したいと思える属性の方におすすめです。

金融機関の融資には審査があり、不動産投資の場合は、融資を受ける本人と購入する物件がその対象になります。当たり前ですが、金融機関は返済が滞るリスクのない方に融資をしたいと考えているため「安定的に収入を得続けられる人」あるいは「万が一の場合でも問題なく支払える資金のある人」と判断されることが大切です。ちなみに、不動産投資ローンは住宅ローンより審査が厳しく、より高い属性を求められます。

では具体的にどのような属性があると良いのか、一つずつ見ていきましょう。

年収500万円以上

不動産投資ローンの審査を受けるに当たっては、一般的に年収500万円以上が必要と言われています。住宅ローンよりも不動産投資ローンの方がやや求められる年収が高い傾向にあり、中には700万円以上としている金融機関もあります。

不動産投資の場合、ローンの返済は原則として家賃収入から行われるため、年収が高ければ高いほど住宅ローンよりも融資額が大きくなりやすいです。一般的には年収の7〜8倍程度といわれていますが、年収や他の属性によっては10倍、20倍というケースもあります。

安定した企業に1年以上勤めている・安定した職種に就いている

勤続年数は最低でも1年以上は必要です。2〜3年以上を条件にしている金融機関もあります。年収が高くても勤続年数が短いと安定していないと評価されるため、不動産投資を考えているなら転職前に始めるのがおすすめです。

また所属している企業も審査の対象であり、勤務先の規模・事業内容・資本金・売上高なども確認されます。やはり大企業や上場企業に勤務している場合は、有利に働くでしょう。

審査の際には職種も考慮され、例えば医師や弁護士、司法書士、税理士といった士師業の方は、生涯収入を得続けられる資格を持っていることから安定した職種とみなされ、有利に働きます。公務員の方も定年まで安定した収入が続くため、融資の審査では有利に働くといわれています。

ある程度の自己資金

不動産投資の頭金に使うか否かにかかわらず、ある程度の自己資金がある方が融資を受けやすいです。必ずしも現金である必要はなく、株式や債券、投資用物件などでも審査では有利に働きます。

手元にある程度の資金があれば、万が一の故障・修繕が発生してしまった際や、想定より空室期間が長引いてしまった場合でも無理なくカバーできるため、運用におけるリスクヘッジにもなります。

不動産投資をおすすめできない方

山田さん

では、逆にいえば、不動産投資をおすすめできないのは、金融機関からの融資が難しい人ということですね?

太田さん

そうです。また投資の目的が不動産投資の仕組みに合わない方にもおすすめできません。

第2回で解説した通り、不動産投資の最大のメリットは金融機関からの融資を活用しながら、効率よく資産を拡大していけることであるため、融資の審査に通らない属性の方にはおすすめできません。また第1回で解説した通り、不動産投資では目的が重要です。不動産投資の仕組みが投資の目的に合わない方にもおすすめできません。

では具体的にどのような属性があるとおすすめできないのか、一つずつ見ていきましょう。

年収500万円未満・長期間にわたって安定した収入を得られない可能性がある

年収300万円・400万円という方が絶対に融資を受けることができないわけではありませんが、年収以外の属性が良いというのが前提条件になります。またある程度の頭金の納入を求められることが多く、それなりの自己資金が必要になるでしょう。

また先述した通り、銀行は「安定的に収入を得続けられる人」に融資をしたいと考えているため、逆に言えば安定して収入を得られない可能性がある人は融資の審査に通りにくいです。この点から、個人事業主や自営業、パート・アルバイトの方には、不動産投資はおすすめできないといえます。

自己資金に全く余裕がない

不動産投資ローンにはフルローンやオーバーローンがあり、自己資金ゼロでも始めることはできます。しかし、自己資金が全くない場合、審査の中で計画性がないと判断され、融資が下りない可能性があります。

ちなみに、フルローンとオーバーローンの違いは、以下の通りです。

  • フルローン:物件の購入代金は全額ローンでまかない、諸費用は自己資金から支払う
  • オーバーローン:自己資金ゼロで、諸費用まで含めて全額ローンでまかなう

最低でも諸費用分の自己資金は確保しておき、申し込むのはフルローンまでにとどめておくのが無難です。

自己資金が全くないと融資の審査で不利に働くだけではなく、運用計画が少し狂っただけでも破綻してしまう可能性があります。また急にまとまったお金が必要になっても、物件をすぐに現金化できるわけではありません。万が一に備えて、多少のお金は手元に置いておいた方が良いでしょう。

借り入れが多い場合も融資の審査に通りにくいので、可能なものは事前に完済しておくのがおすすめです。ちなみに、住宅ローンと不動産投資ローンのどちらを先に組むべきか悩んでいるなら、不動産投資ローンを先にした方が良いといわれています。理由はいくつかありますが、まず住宅ローンは、不動産投資ローンの審査の際には負債とみなされます。また不動産投資ローンよりも住宅ローンの方が審査に通りやすく、加えて不動産投資の家賃収入は年収に含めることが可能です。こういった理由から、審査の厳しい不動産投資ローンから先に組むべきといわれているのです。

資産運用の目的・目標が合わない人

第2回で解説した通り、不動産投資は「仕組みを味方に付けて着実に育てる」資産形成です。デイトレードのような短期間で大きく資産を増やせる手法ではないため、短期的な利益を目的としている場合は、不動産投資は不向きです。

一方、NISAやiDeCoといった制度を活用し、時間と仕組みを味方に付けて長期目線で資産を増やしていこうと考えている場合は、不動産投資もおすすめです。不動産投資であればいきなり数千万円の物件から投資を始めることができ、資産規模の拡大スピードも速いので、融資を受けられる属性であれば、前向きに検討してみてください。

会社員こそ不動産投資がおすすめ

太田さん

山田さんは中堅企業に5年お勤めで、年収も500万円あるので、何か特別不利になる属性がなければ、問題なく融資の審査に通ると思います。

山田さん

よかったです!

太田さん

1つ注意点として、不動産投資の場合は物件の収益性や条件も審査の対象となるため、選んだ物件によって審査に通らないケースもあることを知っておいてください。

融資を受けるには金融機関からの信用が不可欠です。審査の際にはさまざまな属性が考慮されますが「毎月きちんと返済できるか」という点も重視されます。山田さんのように同じ会社で長く働いていて一定程度の安定収入のある方であれば、金融機関の融資の対象になりやすいといえるでしょう。あとはどのような物件を、どのような条件で選ぶかです。

老後資金の確保を目的に不動産投資を始めようと思われている方は、ぜひ、次の記事以降も山田さんと一緒に学んでいきましょう。第8回のテーマは「不動産投資の種類」です。一口に不動産投資といってもさまざまな種類があります。次の記事で、不動産投資の種類とそれぞれのメリットをご紹介します。

さっそく山田さんのようにエスリードに相談したいという方は、以下のフォームよりお問い合わせください。

監修者プロフィール
山田 太郎

田端 俊之
エスリード株式会社
営業部営業戦略室 次長

1999年 日本エスリードに入社、営業部門、開発部門を経て2002年から企画・マーケティング部門に従事。 携わったマンションの販売企画は100物件を超え、CM制作や自社主催のセミナー講師も務める。

マーケティング室の統括責任者として長年市場分析やマーケティング戦略業務に従事してきた経験を活かし、デベロッパーの市場分析目線から《マンション経営》をわかりやすくお伝えします。

関西の国立大学で経済学・マーケティングを学び、1999年に日本エスリードに入社。
入社以来、企画及びマーケティングを担当し、マーケティング室の統括責任者として市場分析やマーケティング戦略業務を担う。

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投資用マンションを中心に、不動産投資の仕組みや魅力を「データ×現場のリアルな視点」で発信。データ分析に基づく集客設計から顧客フォロー、成約後のサポート体制づくりまでを一貫して推進し、投資家が安心して資産形成に臨める環境の整備に尽力。信頼できる情報を通じて、一人でも多くの方が自分らしい不動産投資を実現できるよう記事制作や監修を行っている。 不動産投資でよくいわれるリスクと実態 fukidashi yamada yamada.png https://www.eslead.co.jp/media/wp-content/uploads/2025/11/yamada.png https://www.eslead.co.jp/media/real-estate-investment-basics/purpose-of-real-estate-investment/yamada/ 3 yamada inherit 2025-11-19 08:55:18 2025-11-19 08:55:18 image/png image png https://www.eslead.co.jp/media/wp-includes/images/media/default.png https://www.eslead.co.jp/media/wp-content/uploads/2025/11/yamada-150x150.png https://www.eslead.co.jp/media/wp-content/uploads/2025/11/yamada.png https://www.eslead.co.jp/media/wp-content/uploads/2025/11/yamada.png https://www.eslead.co.jp/media/wp-content/uploads/2025/11/yamada.png https://www.eslead.co.jp/media/wp-content/uploads/2025/11/yamada.png https://www.eslead.co.jp/media/wp-content/uploads/2025/11/yamada.png 山田さん 不動産投資のリスクは、事前に対策をしていればコントロールできるんですよね? ota ota.png https://www.eslead.co.jp/media/wp-content/uploads/2025/11/ota.png https://www.eslead.co.jp/media/real-estate-investment-basics/purpose-of-real-estate-investment/ota/ 3 ota inherit 2025-11-19 06:59:13 2025-11-19 06:59:13 image/png image png https://www.eslead.co.jp/media/wp-includes/images/media/default.png https://www.eslead.co.jp/media/wp-content/uploads/2025/11/ota-150x150.png https://www.eslead.co.jp/media/wp-content/uploads/2025/11/ota.png https://www.eslead.co.jp/media/wp-content/uploads/2025/11/ota.png https://www.eslead.co.jp/media/wp-content/uploads/2025/11/ota.png https://www.eslead.co.jp/media/wp-content/uploads/2025/11/ota.png https://www.eslead.co.jp/media/wp-content/uploads/2025/11/ota.png 太田さん そうです! 過剰に恐れる必要はありません。リスクについてはすでに簡単にご紹介しましたが、改めて詳しく見ていきましょう。 第4回でも提示した不動産投資で一般的にいわれているリスクと効果的な対策は、以下の通りです。 table2 一般的に言われているリスク 効果的な対策 空室リスク 入居者がなかなか見つからず、空室期間が長くなってしまう ・将来にわたって需要が減少しない、あるいは、これから需要が増えていくエリアの物件を選ぶ ・家賃保証制度を利用する 家賃下落リスク 物件の築年数の増加に合わせて、家賃を下げざるを得なくなる ・将来にわたって需要が減少しない、あるいは、これから需要が増えていくエリアの物件を選ぶ ・管理会社は費用の安さではなく、対応品質で選び、なるべく良い状態を維持する 故障・修繕リスク 設備の故障や建物の老朽化により、修繕の費用がかかる ・設備の故障や建物の老朽化は起こるものとして、あらかじめきちんと運用計画に含めておく・管理会社は費用の安さではなく、対応品質で選び、なるべく良い状態を維持する 金利上昇リスク 政策によって、ローンの金利が上昇する可能性がある ・金利上昇を踏まえて返済シミュレーションを行い、耐えられる範囲で投資を行う ・金利上昇は経済が好調なサインであり、家賃を上げられる好材料が揃っているタイミングでもある。収益が増え、金利上昇分を賄える場合もあるため、必ずしもリスクとは限らない 災害・事故リスク 地震や火事などの災害や、事件・事故によって物件を運用できなくなる可能性がある ・災害や事件・事故は起こる可能性があるものとして、あらかじめきちんと想定に含めておく・災害に対しては、火災保険や地震保険に加入することで対策できる・新築の物件は新耐震基準が適用されているため、地震で倒壊するリスクは少ない。古い物件を購入する場合は耐震基準を確認する・火災で部屋が全焼したとしても、鉄筋コンクリート造(RC造)や鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC造)であれば骨格は残っているため、火災保険で修繕費を賄える 売却できないリスク なかなか買い手が見つからず、売却に時間がかかったり、売却自体が不可能になったりする可能性がある ・将来にわたって需要が減少しない、あるいは、これから需要が増えていくエリアの物件を選ぶ ・管理会社は費用の安さではなく、対応品質で選び、なるべく良い状態を維持する 山田さんの言う通り、これらのリスクはしっかりと事前に対策をしていればコントロールできるものです。また不動産投資の目的から考えると、必ずしもリスクではないことが見えてきます。それぞれのリスクについて、さらに詳しく解説します。 空室リスク 「空室リスク」とは、文字通り空室期間が発生し、家賃収入が得られなくなってしまうリスクです。たしかに入居者が退去し空室になれば、家賃収入は途絶えます。なかなか入居者が付かず空室が長期間にわたれば、計画通りの収益を得られず、損益分岐点が遅れたり、予定外の持ち出しが発生したりしてしまうでしょう。 空室リスクを低減するには、やはり立地が重要です。本連載で繰り返しお伝えしていますが、将来にわたって需要が減少しない、あるいは、これから需要が増えていくエリアの物件をしっかりと選べば、空室リスクは下げられます。 また信頼できる管理会社に依頼し、物件を良い状態に保っておくことも重要です。賃貸物件の仲介手数料の上限は「1カ月分の家賃+消費税」と法律で定められています。どの物件を紹介しても得られる仲介手数料は大きくは変わらないため、不動産仲介会社は入居者が付きやすい物件を優先的に紹介します。不動産仲介会社に紹介してもらいやすくする、また引っ越し先を探している人に選ばれやすくするためにも、物件を良い状態に保つことは重要です。 需要が減少しない立地の物件を選び、適切に管理をしていれば、長期的に見て空室率は安定します。ちなみに「空室率はゼロでなければならない」と考える方もいらっしゃいますが、それは大きな間違いです。入居者が入れ替わるタイミングでは、短くてもどうしても空室期間が発生してしまうため、安定して一定水準以下を保てていればよいのです。需要の多い立地であっても、8〜12%程度は空室率を見込んで収益をシミュレーションするようにしましょう。 それでも空室リスクが気になる場合は、家賃保証制度を利用するという方法もあります。家賃保証制度とは空室や家賃の滞納などが発生した場合でも、管理会社がその月の家賃収入を保証してくれる制度です。管理費はやや高くなりますが、毎月安定して家賃収入を得られるため、空室期間の長期化による収益の減少リスクを低減できます。 家賃下落リスク 賃貸物件の家賃は、主に物件の状態と需要によって変動します。当たり前のことですが、建物は築年数が増えていくにしたがってどんどん老朽化していくため、需要がなくなればそれに合わせて家賃を下げざるを得なくなっていきます。特に管理がずさんな管理会社に物件を任せていると老朽化が早まり、想定よりも早い時期から家賃を下げなければならなくなる可能性があるため、この点においても信頼できる管理会社に依頼することは重要です。またなかなか入居者が付かなければ、空室期間を短くするために家賃を下げざるを得なくなります。 一方、需要の多い立地であれば、古い物件であってもすぐに次の入居者が決まるため、老朽化による家賃の下落幅を小さくすることができます。さらにインフレの際には、家賃を上げられる可能性もあります。家賃は周辺エリアの平均家賃や同じマンション内の他の部屋の募集家賃と連動するため、家賃相場が上がれば自身の物件の家賃も自然と上げやすくなります。そのため物件の購入前には、周辺の平均家賃の推移も確認しておきましょう。過去数年のデータを見れば、そのエリアの家賃が上昇傾向なのか下降傾向なのかを把握でき、将来の家賃変動リスクや長期的な収益性をより正確に見極めることができます。不動産投資では物件のみならず、エリアの家賃動向を読むことも重要なのです。 もっと言えば、老後資金の確保を目的に不動産投資を行う場合、家賃が多少下落したからといって収入を得られなくなるわけではありません。最終的に目的を果たせるなら、多少の下落は許容範囲といえるでしょう。 故障・修繕リスク 物件を長期にわたって運用する場合、設備の故障や建物の修繕を避けては通れません。故障や修繕はリスクではなく、それに対して備えておかないことが問題です。 日々の管理がいい加減だと、老朽化が早まったり、修繕費用が余計にかかったりします。繰り返しになりますが、しっかりと物件を管理してくれる信頼できる管理会社に依頼することが重要です。管理費が安いからという理由だけで選ぶと、ずさんな管理会社に当たってしまうことがあるので注意しましょう。少しのお金を出し惜しんだ結果、より多くの費用がかかってしまうことになるかもしれません。 また故障・修繕に関して知っておきたいのが「大規模修繕費用」についてです。大規模修繕とは、マンション全体の経年劣化に対して行う文字通り大規模な補修・改修工事のことで、マンションの快適性や資産価値を維持するためには欠かせません。大規模修繕費用は各物件のオーナーが専有面積の割合に応じて負担するため、実は部屋数の多い物件ほど、それぞれの負担額が少なくなりやすいのです。そのため物件選びの際は、マンションの規模や部屋数も確認しておくことが大切です。 金利上昇リスク 不動産投資における融資では、変動金利を利用するのが定石です。その際によく不安視されるのが「金利上昇リスク」ですが、金利上昇は必ずしもリスクとは言い切れません。 まず変動金利と固定金利の金利差は決して小さいものではなく、変動金利が多少上昇したとしても、固定金利は超えにくいです。金利上昇が大きく取り沙汰されることはありますが、実際のところ、日本では金利の引き上げは非常に慎重に判断されており、わずか0.2%の引き上げさえ簡単ではありません。その理由は、日本が長年デフレと低い経済成長率に苦しんできた国であり、急に金利を上昇させると企業の資金調達コストが増え、個人消費も冷え込み、再び「失われた◯年」といわれるような経済停滞を招きかねないからです。 特に住宅ローンや企業向け融資は経済全体への影響が大きく、仮に0.4%や0.6%といった急な利上げを実施すれば市場は混乱し、株価の急落や景気後退のリスクが一気に高まります。政府や日銀は、金融政策においては「急ブレーキを踏まないこと」を最重要視しており、小幅な調整を繰り返しながら市場の反応を確認するというのを基本姿勢としているのです。 そのため、仮に金利が上昇するとしても、現実的な上がり幅は0.1〜0.2%程度にとどまる可能性が高く、急激な変動はほぼあり得ません。 また変動金利には、金利が上昇したとしても融資の実行から5年間は返済額が変わらない「5年ルール」と、6年目以降の上昇率を当初の返済額の125%までに制限する「125%ルール」があるため、極端に返済額が跳ね上がることはありません。このように、金利上昇リスクは想像以上にコントロールされているものであり、過剰に恐れる必要はないのです。 さらに、金利が上がるということは"経済が好調"な局面であり、物価や賃金の上昇により家賃を引き上げやすい状況にあるともいえます。 金利上昇のタイミングで家賃を上げられるよう、やはりしっかりと需要の多い立地の物件を選び、良い状態に保っておくことが重要です。また金融機関から融資を受ける際には、金利上昇を踏まえた返済シミュレーションを行い、無理のない範囲で投資を行うようにしましょう。 災害・事故リスク 「災害・事故リスク」とは、自然災害や心理的瑕疵などで、物件の運用が難しくなるリスクです。災害や事件・事故は防ぐことができません。設備の故障や建物の修繕と同様に、起こる可能性があるものとしてあらかじめきちんと想定に含めておくことが大切です。 火災や地震に対する対策としては、保険への加入が有効です。仮に火災で部屋が全焼したとしても、鉄筋コンクリート造(RC造)や鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC造)であれば骨格は残っているため、火災保険で十分修繕費を賄えます。 また1981年6月1日以降に建築確認が完了した物件であれば、新耐震基準が適用されているため震度6強~7程度の大地震でも倒壊するリスクは少ないです。中古物件を購入する場合は、いつ建てられたのかをしっかりと確認するようにしましょう。 売却できないリスク 「将来、売却できないのではないか」という不安もよく耳にしますが、需要の多い立地の物件であれば流動性は十分にあり、問題なく売却可能です。ここでもやはり、立地が重要なのです。 またきちんと管理をして、いつでも売れる状態にしておくことも大切です。立地と良い物件状態の2つの条件がそろっていれば、何らかの事情で急いで売却しなければならなくなった際にも、スムーズに進められるでしょう。 さらに言えば、第1回で解説した通り、老後資金の確保を目的に不動産投資を行う場合は、必ずしも物件を売却する必要はありません。何十年もずっと運用し続けて、老後も毎月決まった家賃収入を得続けるのでもよいため、売却時に損をするのではないかと恐れること自体が、本来の目的を見失っているといえます。 不動産投資のリスクは事前の備えでコントロール可能 fukidashi yamada yamada.png https://www.eslead.co.jp/media/wp-content/uploads/2025/11/yamada.png https://www.eslead.co.jp/media/real-estate-investment-basics/purpose-of-real-estate-investment/yamada/ 3 yamada inherit 2025-11-19 08:55:18 2025-11-19 08:55:18 image/png image png https://www.eslead.co.jp/media/wp-includes/images/media/default.png https://www.eslead.co.jp/media/wp-content/uploads/2025/11/yamada-150x150.png https://www.eslead.co.jp/media/wp-content/uploads/2025/11/yamada.png https://www.eslead.co.jp/media/wp-content/uploads/2025/11/yamada.png https://www.eslead.co.jp/media/wp-content/uploads/2025/11/yamada.png https://www.eslead.co.jp/media/wp-content/uploads/2025/11/yamada.png https://www.eslead.co.jp/media/wp-content/uploads/2025/11/yamada.png 山田さん いわゆる不動産投資のリスクって、どれも事前の準備不足によって起こるものなのですね。不動産投資を始める前に知れたので、しっかり対策できそうです! ota ota.png https://www.eslead.co.jp/media/wp-content/uploads/2025/11/ota.png https://www.eslead.co.jp/media/real-estate-investment-basics/purpose-of-real-estate-investment/ota/ 3 ota inherit 2025-11-19 06:59:13 2025-11-19 06:59:13 image/png image png https://www.eslead.co.jp/media/wp-includes/images/media/default.png https://www.eslead.co.jp/media/wp-content/uploads/2025/11/ota-150x150.png https://www.eslead.co.jp/media/wp-content/uploads/2025/11/ota.png https://www.eslead.co.jp/media/wp-content/uploads/2025/11/ota.png https://www.eslead.co.jp/media/wp-content/uploads/2025/11/ota.png https://www.eslead.co.jp/media/wp-content/uploads/2025/11/ota.png https://www.eslead.co.jp/media/wp-content/uploads/2025/11/ota.png 太田さん その通りです。リスク全体を見てあらためて、不動産投資では「将来にわたって需要が減少しない立地」と「物件を良い状態に保っておくこと」が重要であるというのをご理解いただけたのではないかと思います。 第5回・第6回を通して、不動産投資に対する誤解が解けたはずです。老後資金の確保を目的に不動産投資を始めようと思われている方は、ぜひ、次の記事以降も山田さんと一緒に学んでいきましょう。第7回のテーマは「不動産投資がおすすめな方・おすすめできない方」です。第2回で「不動産投資は会社員の方におすすめ」とご紹介しましたが、金融機関からの融資を活用する以上、残念ながらおすすめできない方もいます。次の記事で、不動産投資は具体的にどのような方におすすめなのかを詳しく解説します。 さっそく山田さんのようにエスリードに相談したいという方は、以下のフォームよりお問い合わせください。 btns2 https://meetings.hubspot.com/esuridotaitian4 日程調整してみる 不動産投資の基礎知識 2025.12.03 不動産投資の誤解1.利回りで比較する【初めての不動産投資シリーズ】 資産形成の手段として不動産投資を始めたいと思い立ち、情報収集をしている方も多いでしょう。しかし、こと不動産投資においては、根拠不明な情報も拡散されており、調べれば調べるほど誤った理解をしてしまうケースが後を絶ちません。本連載ではケーススタディーを通して、不動産投資初心者の方へ、正しい知識と戦略をお伝えしていきます。 第5回のテーマは「不動産投資の誤解」です。よく他の投資手法と比較して不動産投資は利回りが悪いと言う方がいますが、そもそも利回りで比較すること自体が誤りです。なぜ金融商品と不動産投資を利回りで比較すべきではないのか、分かりやすく解説します。 suggest2 不動産投資における利回りの基礎知識 不動産投資の"投資規模の大きさ"と"インフレへの強さ"は他の投資手法の利回りの良さを上回る 利回りの良さは必ずしも物件の価値の高さを表しているわけではない! 物件選びでは利回りよりも立地が重要 シリーズ通して読んでいただく事で正しい知識と理解が深まりますので始めて読む方は、ぜひ以下の記事もご覧ください。 第1回目:あなたの不動産投資の目的は? 投資戦略は目的によって決まる【シリーズ:初めての不動産投資】 第2回目:そもそも不動産投資とは? 会社員でもできるの?【シリーズ:初めての不動産投資】 第3回目:不動産投資の本当のメリットとは?【シリーズ:初めての不動産投資】 第4回目:なぜ「不動産投資はやめとけ」と言われるの?【シリーズ:初めての不動産投資】 登場人物① 山田さん 28歳 男性中堅の設備機器メーカー勤務(勤続5年) 年収500万円 不動産投資初心者 検索で見つけたエスリード株式会社に不動産投資の相談にやってきた 登場人物② 太田さん エスリード株式会社営業戦略室 マーケティングリーダー 投資用マンションを中心に、不動産投資の仕組みや魅力を「データ×現場のリアルな視点」で発信。データ分析に基づく集客設計から顧客フォロー、成約後のサポート体制づくりまでを一貫して推進し、投資家が安心して資産形成に臨める環境の整備に尽力。信頼できる情報を通じて、一人でも多くの方が自分らしい不動産投資を実現できるよう記事制作や監修を行っている。 利回りとは? fukidashi ota ota.png https://www.eslead.co.jp/media/wp-content/uploads/2025/11/ota.png https://www.eslead.co.jp/media/real-estate-investment-basics/purpose-of-real-estate-investment/ota/ 3 ota inherit 2025-11-19 06:59:13 2025-11-19 06:59:13 image/png image png https://www.eslead.co.jp/media/wp-includes/images/media/default.png https://www.eslead.co.jp/media/wp-content/uploads/2025/11/ota-150x150.png https://www.eslead.co.jp/media/wp-content/uploads/2025/11/ota.png https://www.eslead.co.jp/media/wp-content/uploads/2025/11/ota.png https://www.eslead.co.jp/media/wp-content/uploads/2025/11/ota.png https://www.eslead.co.jp/media/wp-content/uploads/2025/11/ota.png https://www.eslead.co.jp/media/wp-content/uploads/2025/11/ota.png 太田さん 「利回り」という言葉を聞いたことはありますか? yamada yamada.png https://www.eslead.co.jp/media/wp-content/uploads/2025/11/yamada.png https://www.eslead.co.jp/media/real-estate-investment-basics/purpose-of-real-estate-investment/yamada/ 3 yamada inherit 2025-11-19 08:55:18 2025-11-19 08:55:18 image/png image png https://www.eslead.co.jp/media/wp-includes/images/media/default.png https://www.eslead.co.jp/media/wp-content/uploads/2025/11/yamada-150x150.png https://www.eslead.co.jp/media/wp-content/uploads/2025/11/yamada.png https://www.eslead.co.jp/media/wp-content/uploads/2025/11/yamada.png https://www.eslead.co.jp/media/wp-content/uploads/2025/11/yamada.png https://www.eslead.co.jp/media/wp-content/uploads/2025/11/yamada.png https://www.eslead.co.jp/media/wp-content/uploads/2025/11/yamada.png 山田さん あります! 投資金額に対する収益の割合のことですよね? ota ota.png https://www.eslead.co.jp/media/wp-content/uploads/2025/11/ota.png https://www.eslead.co.jp/media/real-estate-investment-basics/purpose-of-real-estate-investment/ota/ 3 ota inherit 2025-11-19 06:59:13 2025-11-19 06:59:13 image/png image png https://www.eslead.co.jp/media/wp-includes/images/media/default.png https://www.eslead.co.jp/media/wp-content/uploads/2025/11/ota-150x150.png https://www.eslead.co.jp/media/wp-content/uploads/2025/11/ota.png https://www.eslead.co.jp/media/wp-content/uploads/2025/11/ota.png https://www.eslead.co.jp/media/wp-content/uploads/2025/11/ota.png https://www.eslead.co.jp/media/wp-content/uploads/2025/11/ota.png https://www.eslead.co.jp/media/wp-content/uploads/2025/11/ota.png 太田さん その通りです! 山田さんの言う通り、利回りとは投資金額(元本)に対する収益の割合のことで、利回りの数字が大きいほど、投資の効率が良いということです。通常、利回りといえば、1年間に得られる収益の割合(年利回り、年利)を指します。 不動産投資の利回りには「表面利回り」と「実質利回り」の2種類があります。 表面利回り 表面利回りとは、物件の購入価格に対する年間の家賃収入の割合のことで、不動産投資で単に利回りという場合は、この表面利回りを指していることがほとんどです。 表面利回りの計算式は以下の通りです。 表面利回り = 年間家賃収入 ÷ 物件価格 × 100 例えば、物件を2,100万円で購入し、毎月の家賃収入が7万円、年間の家賃収入が84万円の場合、表面利回りは4%となります。 表面利回りは、ビジネスに例えるなら「粗利」のイメージです。物件の運用にかかる経費、例えば管理費や修繕費、ローンの利息、固定資産税、火災保険料などは考慮されていないため、実際の収益とはやや乖離があります。 実質利回り 実質利回りは、年間の家賃収入から先述した物件の運用経費を差し引いた後の収益の割合です。 実質利回りの計算式は以下の通りです。 実質利回り = (年間家賃収入 - 年間運営経費) ÷ 物件価格 × 100 先ほどの例で、年間の運営経費が21万円の場合、実質利回りは3%となります。 実質利回りは、ビジネスに例えるなら「純利益」のイメージです。投資の判断においては、表面利回りよりも実質利回りの方が重要です。 「利回り論」という誤解 fukidashi yamada yamada.png https://www.eslead.co.jp/media/wp-content/uploads/2025/11/yamada.png https://www.eslead.co.jp/media/real-estate-investment-basics/purpose-of-real-estate-investment/yamada/ 3 yamada inherit 2025-11-19 08:55:18 2025-11-19 08:55:18 image/png image png https://www.eslead.co.jp/media/wp-includes/images/media/default.png https://www.eslead.co.jp/media/wp-content/uploads/2025/11/yamada-150x150.png https://www.eslead.co.jp/media/wp-content/uploads/2025/11/yamada.png https://www.eslead.co.jp/media/wp-content/uploads/2025/11/yamada.png https://www.eslead.co.jp/media/wp-content/uploads/2025/11/yamada.png https://www.eslead.co.jp/media/wp-content/uploads/2025/11/yamada.png https://www.eslead.co.jp/media/wp-content/uploads/2025/11/yamada.png 山田さん じゃあ、利回りの良い投資手法や物件を選んだ方が良いということですね? ota ota.png https://www.eslead.co.jp/media/wp-content/uploads/2025/11/ota.png https://www.eslead.co.jp/media/real-estate-investment-basics/purpose-of-real-estate-investment/ota/ 3 ota inherit 2025-11-19 06:59:13 2025-11-19 06:59:13 image/png image png https://www.eslead.co.jp/media/wp-includes/images/media/default.png https://www.eslead.co.jp/media/wp-content/uploads/2025/11/ota-150x150.png https://www.eslead.co.jp/media/wp-content/uploads/2025/11/ota.png https://www.eslead.co.jp/media/wp-content/uploads/2025/11/ota.png https://www.eslead.co.jp/media/wp-content/uploads/2025/11/ota.png https://www.eslead.co.jp/media/wp-content/uploads/2025/11/ota.png https://www.eslead.co.jp/media/wp-content/uploads/2025/11/ota.png 太田さん もちろん、利回りが良いに越したことはありません。しかし、利回りの良し悪し、すなわち「利回り論」だけで投資手法を選んだり、物件を選ぶのはおすすめできません。その理由を解説していきます。 まずさまざまな金融商品と不動産投資の利回りを比較してみましょう。以下は、主要な金融商品と一般的に期待できると言われている利回りです。 まずさまざまな金融商品と不動産投資の利回りを比較してみましょう。以下は、主要な金融商品と一般的に期待できると言われている利回りです。 新NISA:3〜10% 投資信託:3〜10% 個別株:1〜7% 債券:1〜3% 不動産投資:3〜7% 単に利回りの数字で比較した場合、不動産投資の方が見劣りするケースもあり、それを理由に不動産よりも〇〇に投資すべきといった主張をされる方がいます。また不動産投資の中でも、新築よりも利回りが良いからという理由で、中古物件をおすすめする方もいます。 しかし、利回りの良し悪しだけで投資手法を選んでしまうと、資産の拡大に時間がかかってしまったり、思ったほど資産を拡大できなかったりする可能性があるのです。 不動産投資は投資規模が大きい さまざまな金融商品と不動産投資を利回りで比較してはいけない理由の一つが、投資規模の違いです。自己資金で投資しなければならない金融商品とは異なり、不動産投資では金融機関からの融資を受けられるため、初年度から数千万円規模の投資を行うことができます。 例として、8%の利回りが期待できる投資信託と、4%の利回りが期待できる不動産投資を比較してみましょう。利回りの数字だけを見ると、不動産投資は見劣りします。しかし、投資規模が全く異なるため、実は不動産投資の方が圧倒的に利益額が多くなるのです。 先ほどの不動産投資の例で見てみましょう。物件を2,100万円で購入し、毎月の家賃収入が7万円、年間の家賃収入が84万円の場合、表面利回りは4%となります。 この不動産投資と同じ収益を8%の利回りが期待できる投資信託で得る場合、半分の1,050万円の資金が必要です。同じ投資規模になるまでには、毎月10万円を投資しても約11年、毎月5万円の投資なら17年半かかってしまう計算になります。 つまり、利回りが半分でも、投資規模が10倍も20倍も30倍も大きいため、資産の拡大スピードは不動産投資の方が圧倒的に速く、同じ期間運用した場合の利益額も不動産投資の方が大きい場合が多いのです。 投資規模という前提条件を同じにしない限り、利回りで他の投資手法と不動産投資を比較することは全くの無意味です。利回り論に陥ることなく、ご自身の投資の目的に合った手法を選択しましょう。 不動産投資はインフレに強い もう一つ忘れてはならないのは、第3回でも解説した通り、不動産投資はインフレに強いというメリットです。インフレが進むと貯金は実質の価値が目減りしてしまいます。また例えば、金融商品の利回りとインフレ率が同水準で推移した場合、投資で得られた利益は物価上昇に吸収され、実質的に資産は増えていきません。一方、不動産は実物資産なのでインフレに連動しやすく、その価値が下がりにくいです。 また先ほどの投資信託の例で、月々の積立額を3万円とすると、年間36万円を投資に回すことになります。つまり、毎年36万円は「インフレから守られた資産」を積み上げられるということですが、裏を返せば毎年36万円ずつしかインフレ対策が進まないということでもあります。 一方、不動産投資の場合は、物件を購入した瞬間に数千万円単位の資産をインフレに強い領域へと移すことが可能です。先ほどの不動産投資の例であれば、いきなり2,100万円の「インフレから守られた資産」を積み上げられるということ。これが不動産投資の大きな強みです。 自己資金で少しずつインフレに備える金融商品と、金融機関からの融資を活用していきなり大きな資産をインフレに強い領域へと移せる不動産投資。この違いは、長期的な資産形成において大きな戦略差につながります。こういった点からも、単なる利回り論で投資手法を選択するべきではないのです。 またインフレへの対策としては金(ゴールド)への投資も有効ですが、不動産とは異なり、自己資金でしか購入できません。そのため、自己資金が少ない方は資産として十分な量の金を保有するのが難しいです。同じ実物資産への投資でも、不動産であれば金融機関からの融資を受けられるため、この点の課題も解決できます。 将来にわたって需要が減少しないエリアの物件を選び、しっかりと管理をして良い状態を保っていれば、インフレが進行した場合には連動して家賃を値上げできたり、売却時の価格が高くなったりと、むしろ良い影響を受けて利益を増やしていくことが可能です。不動産投資は将来のインフレ対策として、非常に有効な手段といえるでしょう。 利回りの良い物件は必ずしも価値の高い物件ではない! 物件は利回りよりも立地が重要 fukidashi yamada yamada.png https://www.eslead.co.jp/media/wp-content/uploads/2025/11/yamada.png https://www.eslead.co.jp/media/real-estate-investment-basics/purpose-of-real-estate-investment/yamada/ 3 yamada inherit 2025-11-19 08:55:18 2025-11-19 08:55:18 image/png image png https://www.eslead.co.jp/media/wp-includes/images/media/default.png https://www.eslead.co.jp/media/wp-content/uploads/2025/11/yamada-150x150.png https://www.eslead.co.jp/media/wp-content/uploads/2025/11/yamada.png https://www.eslead.co.jp/media/wp-content/uploads/2025/11/yamada.png https://www.eslead.co.jp/media/wp-content/uploads/2025/11/yamada.png https://www.eslead.co.jp/media/wp-content/uploads/2025/11/yamada.png https://www.eslead.co.jp/media/wp-content/uploads/2025/11/yamada.png 山田さん 利回りの良し悪しだけで判断をしてはいけないことがよく分かりました! ちなみに、物件選びの際は、利回りについてどのように考えればよいですか? ota ota.png https://www.eslead.co.jp/media/wp-content/uploads/2025/11/ota.png https://www.eslead.co.jp/media/real-estate-investment-basics/purpose-of-real-estate-investment/ota/ 3 ota inherit 2025-11-19 06:59:13 2025-11-19 06:59:13 image/png image png https://www.eslead.co.jp/media/wp-includes/images/media/default.png https://www.eslead.co.jp/media/wp-content/uploads/2025/11/ota-150x150.png https://www.eslead.co.jp/media/wp-content/uploads/2025/11/ota.png https://www.eslead.co.jp/media/wp-content/uploads/2025/11/ota.png https://www.eslead.co.jp/media/wp-content/uploads/2025/11/ota.png https://www.eslead.co.jp/media/wp-content/uploads/2025/11/ota.png https://www.eslead.co.jp/media/wp-content/uploads/2025/11/ota.png 太田さん 物件も利回りで選んではいけません。「利回りの良い物件 = 価値の高い物件」と考えてしまいがちですが、実はこの判断は非常に危険です。 先述した通り、利回りは「家賃収入 ÷ 物件価格」で算出するため、利回りが良い理由として「家賃が相場より高い」場合と「物件価格が相場より安い」場合の2つのパターンが存在します。特に注意すべきは前者で、家賃が周辺相場から大きく乖離した無理のある利回りになっている可能性があります。 例えば、マンション内で一つの部屋だけ極端に家賃が高い場合、入居者が短期間で退去してしまったり、なかなか入居者が付かずに空室期間が長引いてしまったりと安定運営が難しく、期待通りの収益を得られない可能性が高いです。 また後者は、投資用物件は空室よりも入居者が付いている方が買われやすいため、物件を早く売却するために相場より安い家賃で募集し強引に入居者を付けた結果、物件価格が安くなっているというケースがあります。安い家賃が基準になるため、物件の評価額が下がり安く購入できるのですが、その基準や評価額は自身が運用する際にも引き継がれます。そうすると適正な家賃に戻して募集するのが難しくなり、その結果、売却時にも高く売ることができなくなるのです。ずっと運用して家賃収入を得続けるのであればあまり影響はないかもしれませんが、万が一の際になるべく高く売りたいと思っても苦戦する可能性があります。 このように利回りの良さは必ずしも物件価値の高さを表しているわけではありません。不動産投資で失敗しないためには、数字だけで判断するのではなく、なぜその物件の利回りは良いのかを見極める必要があるのです。 また第1回で解説した通り、物件選びで最も重要なのは、将来にわたって需要が減少しない立地です。例えば、新築のワンルームマンションで「立地は悪いけれど利回りの良い物件」と「立地は良いけれど利回りの悪い物件」を紹介された場合は、迷うことなく後者の「立地は良いけれど利回りの悪い物件」を選ぶべきです。新築であれば、多少立地が悪くても最初はすぐに入居者が決まります。しかし、建物が古くなっていくにつれて、なかなか次の入居者が決まりにくくなっていきます。そうすると家賃を下げざるを得なくなりますし、空室期間が長引けばその分の家賃収入も減ってしまうので、その物件から得られる収益が減ってしまうでしょう。逆に立地選びがきちんとできていれば、需要の増加やインフレに連動して家賃を上げることができ、ローンを繰上げ返済できたり、当初の想定よりもその物件から得られる収益が増えたりするでしょう。特に、購入した物件を長期にわたって運用する予定であれば、利回りの良い物件よりも、将来にわたって需要が減少しない立地の物件を選ぶことが重要です。 老後資金の確保を目的に不動産投資を始めようと思われている方は、ぜひ、次の記事以降も山田さんと一緒に学んでいきましょう。第6回のテーマは「不動産投資のリスク」です。第4回でもご紹介した通り、リスクだけにフォーカスして「不動産投資は危険」という方がいますが、それは誤りです。次の記事で、不動産投資のリスクの実態について詳しく解説します。 さっそく山田さんのようにエスリードに相談したいという方は、以下のフォームよりお問い合わせください。 btns2 https://meetings.hubspot.com/esuridotaitian4 日程調整してみる 不動産投資の基礎知識 2025.12.03 なぜ「不動産投資はやめとけ」と言われるの?【初めての不動産投資シリーズ】 資産形成の手段として不動産投資を始めたいと思い立ち、情報収集をしている方も多いでしょう。しかし、こと不動産投資においては、根拠不明な情報も拡散されており、調べれば調べるほど誤った理解をしてしまうケースが後を絶ちません。本連載ではケーススタディーを通して、不動産投資初心者の方へ、正しい知識と戦略をお伝えしていきます。 第4回のテーマは「不動産投資は危険なの?」です。不動産投資はメリットが多いのにもかかわらず「危険」や「やめておいた方がいい」という意見が目立ちます。その真相について解説していきましょう。 suggest2 「不動産投資はやめとけ」と言われる理由の大半は悪いイメージや知識不足による過度な不安 投資なのでリスクはゼロではないが、きちんと対策しコントロールできる 不動産投資は信頼できる不動産会社・管理会社を選べば危険ではない シリーズ通して読んでいただく事で正しい知識と理解が深まりますので始めて読む方は、ぜひ以下の記事もご覧ください。 第1回目:あなたの不動産投資の目的は? 投資戦略は目的によって決まる【シリーズ:初めての不動産投資】 第2回目:そもそも不動産投資とは? 会社員でもできるの?【シリーズ:初めての不動産投資】 第3回目:不動産投資の本当のメリットとは?【シリーズ:初めての不動産投資】 登場人物① 山田さん 28歳 男性中堅の設備機器メーカー勤務(勤続5年) 年収500万円 不動産投資初心者 検索で見つけたエスリード株式会社に不動産投資の相談にやってきた 登場人物② 太田さん エスリード株式会社営業戦略室 マーケティングリーダー 投資用マンションを中心に、不動産投資の仕組みや魅力を「データ×現場のリアルな視点」で発信。データ分析に基づく集客設計から顧客フォロー、成約後のサポート体制づくりまでを一貫して推進し、投資家が安心して資産形成に臨める環境の整備に尽力。信頼できる情報を通じて、一人でも多くの方が自分らしい不動産投資を実現できるよう記事制作や監修を行っている。 「不動産投資はやめとけ」と言われる理由 fukidashi yamada yamada.png https://www.eslead.co.jp/media/wp-content/uploads/2025/11/yamada.png https://www.eslead.co.jp/media/real-estate-investment-basics/purpose-of-real-estate-investment/yamada/ 3 yamada inherit 2025-11-19 08:55:18 2025-11-19 08:55:18 image/png image png https://www.eslead.co.jp/media/wp-includes/images/media/default.png https://www.eslead.co.jp/media/wp-content/uploads/2025/11/yamada-150x150.png https://www.eslead.co.jp/media/wp-content/uploads/2025/11/yamada.png https://www.eslead.co.jp/media/wp-content/uploads/2025/11/yamada.png https://www.eslead.co.jp/media/wp-content/uploads/2025/11/yamada.png https://www.eslead.co.jp/media/wp-content/uploads/2025/11/yamada.png https://www.eslead.co.jp/media/wp-content/uploads/2025/11/yamada.png 山田さん 不動産投資について調べると「危険」とか「やめておけ」とかネガティブな意見が多いですよね。実際のところ、そんなに危ないのですか? ota ota.png https://www.eslead.co.jp/media/wp-content/uploads/2025/11/ota.png https://www.eslead.co.jp/media/real-estate-investment-basics/purpose-of-real-estate-investment/ota/ 3 ota inherit 2025-11-19 06:59:13 2025-11-19 06:59:13 image/png image png https://www.eslead.co.jp/media/wp-includes/images/media/default.png https://www.eslead.co.jp/media/wp-content/uploads/2025/11/ota-150x150.png https://www.eslead.co.jp/media/wp-content/uploads/2025/11/ota.png https://www.eslead.co.jp/media/wp-content/uploads/2025/11/ota.png https://www.eslead.co.jp/media/wp-content/uploads/2025/11/ota.png https://www.eslead.co.jp/media/wp-content/uploads/2025/11/ota.png https://www.eslead.co.jp/media/wp-content/uploads/2025/11/ota.png 太田さん もちろん、投資なのでリスクはゼロではありません。しかし、すでにご説明した通り、インカムゲイン重視の不動産投資はミドルリスク・ミドルリターンで、リスクに対してしっかり対策をすれば安定的に資産形成できます。 yamada yamada.png https://www.eslead.co.jp/media/wp-content/uploads/2025/11/yamada.png https://www.eslead.co.jp/media/real-estate-investment-basics/purpose-of-real-estate-investment/yamada/ 3 yamada inherit 2025-11-19 08:55:18 2025-11-19 08:55:18 image/png image png https://www.eslead.co.jp/media/wp-includes/images/media/default.png https://www.eslead.co.jp/media/wp-content/uploads/2025/11/yamada-150x150.png https://www.eslead.co.jp/media/wp-content/uploads/2025/11/yamada.png https://www.eslead.co.jp/media/wp-content/uploads/2025/11/yamada.png https://www.eslead.co.jp/media/wp-content/uploads/2025/11/yamada.png https://www.eslead.co.jp/media/wp-content/uploads/2025/11/yamada.png https://www.eslead.co.jp/media/wp-content/uploads/2025/11/yamada.png 山田さん ではなぜ、あんなにも否定的な意見が多いのですか? ota ota.png https://www.eslead.co.jp/media/wp-content/uploads/2025/11/ota.png https://www.eslead.co.jp/media/real-estate-investment-basics/purpose-of-real-estate-investment/ota/ 3 ota inherit 2025-11-19 06:59:13 2025-11-19 06:59:13 image/png image png https://www.eslead.co.jp/media/wp-includes/images/media/default.png https://www.eslead.co.jp/media/wp-content/uploads/2025/11/ota-150x150.png https://www.eslead.co.jp/media/wp-content/uploads/2025/11/ota.png https://www.eslead.co.jp/media/wp-content/uploads/2025/11/ota.png https://www.eslead.co.jp/media/wp-content/uploads/2025/11/ota.png https://www.eslead.co.jp/media/wp-content/uploads/2025/11/ota.png https://www.eslead.co.jp/media/wp-content/uploads/2025/11/ota.png 太田さん インターネット上で目にする否定的な意見は、主に不動産投資に対する悪いイメージや知識不足による過度な不安からきていると考えています。 具体的には以下のような理由が考えられます。 インターネット記事やSNSなどによるネガティブなイメージ ローン(借り入れ)=よくないことというイメージ リスクに対しての過剰な不安 中古物件を扱う不動産会社のポジショントーク 一つずつ解説していきます。 インターネット記事やSNSなどによるネガティブなイメージ 山田さんの言うように、インターネット検索やSNSで不動産投資について調べると否定的な意見をたくさん目にします。それらの中には、実際に不動産投資をして失敗した方や、悪徳業者に騙されてしまった方の意見ももちろんあると思いますが、大半はインターネット記事やSNSなどで目にしたネガティブな情報から不動産投資=危険と判断し、拡散されているものと考えられます。インパクトのある見出しでアクセス数の増加を狙っているものもあるでしょう。 大前提、全ての投資においてリスクとリターンはセットです。リスクゼロの投資はあり得ません。にも関わらず、リスクだけにフォーカスして「不動産投資はやめとけ」という意見は公平ではありません。またこういった悪いイメージが一人歩きしてしまうのは、不動産投資に対する知識不足からリスクに対して過剰に反応してしまっているのも原因の一つです。 さらに第1回でも解説した通り、不動産投資の目的やゴールは一人一人異なります。そのため成功や失敗の定義も人それぞれです。例えば、キャピタルゲイン重視で不動産投資を始め、数年後に売却して利益を得ようとしていた場合、その目的が叶わなければ失敗と判断するでしょう。しかし、インカムゲインや実物資産に目を向けると、必ずしも失敗とは限りません。そのため、インターネットで情報収集する際はもちろん、誰かの実体験を見聞きする際も、自身の不動産投資の参考にできるものなのかをきちんと見極めることが大切です。 ローン(借り入れ)=よくないことというイメージ ドラマなどのイメージからか、日本ではローン(借り入れ)や連帯保証に対して、悪いイメージを持っている方が多いです。そのため自己資金ではなく、金融機関からの融資を受けて不動産投資をすることに対して反対する方もいます。また数千万円の融資を受けて投資をすることになるため、投資額が大きい分、損失が出てしまった時の額も大きくなるのではと不安に思う方も少なくありません。 しかし、第2回で解説した通り、不動産投資のローンは、住宅や自動車を購入するときのローンとは性質が異なります。住宅ローンが「消費のための借り入れ」であるのに対し、不動産投資ローンは「収益を生み出すための資金調達」です。身の丈に合わないものを買う、あるいは、一発逆転のギャンブルに大金を注ぎ込むのではなく、将来の家賃収入という安定したキャッシュフローを見越して資金を活用する仕組みです。 また金融機関は年収や返済能力を踏まえて融資限度額を設定するため、そもそもドラマに出てくるような無理のある金額で貸し付けが行われることはありません。 インカムゲイン重視の不動産投資は「無理に大きく増やす」ギャンブルではなく、「仕組みを味方に付けて着実に育てる」資産形成です。適切な範囲で融資を受け、収支バランスを意識した運用を行えば、大きなリスクを背負うことなく、安定的なリターンを得ることができます。 山田さんのような信用力の高い会社員の方は、金融機関からの融資を活用しながら、仕組みを味方に付け効率よく資産を拡大していきましょう。 リスクに対しての過剰な不安 先述した通り、リスクゼロの投資はありません。もちろん不動産投資にもリスクはありますが、きちんと事前に対策をしていればコントロールできるものばかりなので、本来であれば過剰に不安視する必要はありません。不動産投資に対する知識不足が、人々を不安に陥れているのです。 不動産投資で一般的にいわれているリスクと効果的な対策は、以下の通りです。 table2 一般的に言われているリスク 効果的な対策 空室リスク 入居者がなかなか見つからず、空室期間が長くなってしまう ・将来にわたって需要が減少しない、あるいは、これから需要が増えていくエリアの物件を選ぶ ・家賃保証制度を利用する 家賃下落リスク 物件の築年数の増加に合わせて、家賃を下げざるを得なくなる ・将来にわたって需要が減少しない、あるいは、これから需要が増えていくエリアの物件を選ぶ ・管理会社は費用の安さではなく、対応品質で選び、なるべく良い状態を維持する 故障・修繕リスク 設備の故障や建物の老朽化により、修繕の費用がかかる ・設備の故障や建物の老朽化は起こるものとして、あらかじめきちんと運用計画に含めておく・管理会社は費用の安さではなく、対応品質で選び、なるべく良い状態を維持する 金利上昇リスク 政策によって、ローンの金利が上昇する可能性がある ・金利上昇を踏まえて返済シミュレーションを行い、耐えられる範囲で投資を行う・金利上昇は経済が好調なサインであり、家賃を上げられる好材料が揃っているタイミングでもある。収益が増え、金利上昇分を賄える場合もあるため、必ずしもリスクとは限らない 災害・事故リスク 地震や火事などの災害や、事件・事故によって物件を運用できなくなる可能性がある ・災害や事件・事故は起こる可能性があるものとして、あらかじめきちんと想定に含めておく ・災害に対しては、火災保険や地震保険に加入することで対策できる ・新築の物件は新耐震基準が適用されているため、地震で倒壊するリスクは少ない。古い物件を購入する場合は耐震基準を確認する ・火災で部屋が全焼したとしても、鉄筋コンクリート造(RC造)や鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC造)であれば骨格は残っているため、火災保険で修繕費を賄える 売却できないリスク なかなか買い手が見つからず、売却に時間がかかったり、売却自体が不可能になったりする可能性がある ・将来にわたって需要が減少しない、あるいは、これから需要が増えていくエリアの物件を選ぶ・管理会社は費用の安さではなく、対応品質で選び、なるべく良い状態を維持する 不動産投資のリスク対策で重要なのは、立地、管理会社、そして、あらかじめ運用計画をしっかりシミュレーションしておくこと。詳細については、第6回で解説します。 中古物件を扱う不動産会社のポジショントーク 中古物件を扱う不動産会社が投資家から運用中の物件を売ってもらうために、不動産投資に対する否定的な意見を拡散しているケースもあります。不動産投資のデメリットをことさらに強調し、無料査定〜売却へと誘導するのです。 特にネガティブな内容の記事や投稿は、善意の注意喚起ではなく、別の目的を持って書かれていることも多くあります。インターネット記事やSNSの情報を参考にする際は、誰がどんな立場で書いているのかもしっかり確認するようにしましょう。 不動産投資は信頼できる不動産会社・管理会社を選べば危険ではない fukidashi yamada yamada.png https://www.eslead.co.jp/media/wp-content/uploads/2025/11/yamada.png https://www.eslead.co.jp/media/real-estate-investment-basics/purpose-of-real-estate-investment/yamada/ 3 yamada inherit 2025-11-19 08:55:18 2025-11-19 08:55:18 image/png image png https://www.eslead.co.jp/media/wp-includes/images/media/default.png https://www.eslead.co.jp/media/wp-content/uploads/2025/11/yamada-150x150.png https://www.eslead.co.jp/media/wp-content/uploads/2025/11/yamada.png https://www.eslead.co.jp/media/wp-content/uploads/2025/11/yamada.png https://www.eslead.co.jp/media/wp-content/uploads/2025/11/yamada.png https://www.eslead.co.jp/media/wp-content/uploads/2025/11/yamada.png https://www.eslead.co.jp/media/wp-content/uploads/2025/11/yamada.png 山田さん 必ずしも確信を持って「危険」とか「やめておけ」とか言っているわけではないのですね。 ota ota.png https://www.eslead.co.jp/media/wp-content/uploads/2025/11/ota.png https://www.eslead.co.jp/media/real-estate-investment-basics/purpose-of-real-estate-investment/ota/ 3 ota inherit 2025-11-19 06:59:13 2025-11-19 06:59:13 image/png image png https://www.eslead.co.jp/media/wp-includes/images/media/default.png https://www.eslead.co.jp/media/wp-content/uploads/2025/11/ota-150x150.png https://www.eslead.co.jp/media/wp-content/uploads/2025/11/ota.png https://www.eslead.co.jp/media/wp-content/uploads/2025/11/ota.png https://www.eslead.co.jp/media/wp-content/uploads/2025/11/ota.png https://www.eslead.co.jp/media/wp-content/uploads/2025/11/ota.png https://www.eslead.co.jp/media/wp-content/uploads/2025/11/ota.png 太田さん そうです。もちろん、善意の方も多いとは思いますが、不動産投資に対する知識不足がこういったネガティブな情報を一人歩きさせているのだと思います。 yamada yamada.png https://www.eslead.co.jp/media/wp-content/uploads/2025/11/yamada.png https://www.eslead.co.jp/media/real-estate-investment-basics/purpose-of-real-estate-investment/yamada/ 3 yamada inherit 2025-11-19 08:55:18 2025-11-19 08:55:18 image/png image png https://www.eslead.co.jp/media/wp-includes/images/media/default.png https://www.eslead.co.jp/media/wp-content/uploads/2025/11/yamada-150x150.png https://www.eslead.co.jp/media/wp-content/uploads/2025/11/yamada.png https://www.eslead.co.jp/media/wp-content/uploads/2025/11/yamada.png https://www.eslead.co.jp/media/wp-content/uploads/2025/11/yamada.png https://www.eslead.co.jp/media/wp-content/uploads/2025/11/yamada.png https://www.eslead.co.jp/media/wp-content/uploads/2025/11/yamada.png 山田さん こういった情報に惑わされないためにはどうしたらいいのでしょうか? 第1回で解説した通り、成功につながる正しい不動産投資を行うには、まず不動産投資によってかなえたい本当の目的を明確にすることが重要です。そうすれば、自ずと投資判断の軸が定まり、根拠のない情報に振り回されたり、感覚的な判断により失敗してしまったりするリスクを減らすことができます。 またご自身でも基本的な知識は身に付けつつ、信頼できる不動産会社・管理会社を見つけて、二人三脚で不動産投資を行うのがおすすめです。特に山田さんのような会社員の方の場合は、どうしても物件の運用に割ける時間が少ないため、長期にわたって安定的に家賃収入を得るには、安心して任せられる不動産会社・管理会社に依頼するのがよいでしょう。 老後資金の確保を目的に不動産投資を始めようと思われている方は、ぜひ、次の記事以降も山田さんと一緒に学んでいきましょう。第5回のテーマは「不動産投資の誤解」です。よく他の投資手法と比較して不動産投資は利回りが悪いと言う方がいますが、そもそも利回りで比較すること自体が誤りです。次の記事で詳しく解説します。 さっそく山田さんのようにエスリードに相談したいという方は、以下のフォームよりお問い合わせください。 btns2 https://meetings.hubspot.com/esuridotaitian4 お問い合わせ